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売木村の山村留学ブログ

7月15日

7月15日(土)の午前は、上伊那郡飯島町にある千人塚公園の城ヶ池で開催された海洋性スポーツ体験活動に参加しました。6月上旬に、諏訪湖にてカヌー・ヨット体験を行いましたが、前日の大雨による影響で思うように活動できなかったので、若干のリベンジの気持ちで、今回体験会に参加することに。
まずは、14日(金)の夜、千人塚公園の城ヶ池についての話を聞き、座学でヨットの各部の名称のおさらいをしたり、帆走の基礎知識等について学んだりしました。名称が印象的な船首“バウ”しか覚えていないという子がいましたが、少しのヒントで右舷や左舷の呼び方を思い出すことのできた子もいました。また、今回初めて聞いたヨットの走らせ方については、説明を聞いても皆の頭にははてなマークが・・・。普段風についてほとんど考えたことがないので、風上や風下、セイルの角度などと言われても全く理解することができないようでした。とりあえず風向きを読んでヨットを走らせるということを頭に入れ、当日に備えて早めに就寝しました。
15日(土)は、5時半に起床し、6時50分にセンターを出発しました。千人塚公園までは車で片道1時間半以上かかります。体験会の受付が8時半開始なので、いつもより早く起床を。子どもたちはこの日を楽しみにしていたからか、思いのほかすっと起床してきました。
車で向かっている途中、一本の電話がかかってきました。“開始を一時間遅らせる”という連絡です。現地は霧で、視界が悪いとのことでした。「体験会中止にならないよね?」と心配する子たちがいました。
無事会場に到着し、千人塚公園の中や池の周りを散歩したりおしゃべりしたりして1時間程待ち、当初の予定から1時間遅れの午前10時に、いよいよ体験会スタート!学園生たち以外にもたくさんの参加者が集まっていました。体験できるのは、SUP・カヌー・ローボートの3種。しかし、学園生たちは特別にカヌー・ローボートではなくSUPとヨット(OP)を体験させていただくことに! 今回教えてくださる指導員の皆さんの紹介や体験中の注意事項を聞き、全員でラジオ体操をした後、ライフジャケットを着用して、まずはSUP体験!

陸で簡単にパドルの使い方を教えてもらいましたが、“とりあえずやってみるのが一番”ということで、いざ体験。1人から複数人用のボードが用意されていたので、1~4人に分かれて乗りました。
1人で乗ることになったMrさんやJさん、Hさんは、最初は怖がって正座や立ち膝で乗っていましたが、途中で立ち上がってみたり、休憩がてら座ってみたりと、各々のペースで楽しんでいました。時にはわざと他のボードにぶつかりに行く様子も見られました。
Sさん・Mhさん・Nさん・大人の4人で乗っていたチームは、水が大好きなSさんの影響で、終始立ち上がって乗り、わざと揺らしたり跳んでみたりと、お互いでヒヤッとさせ合っていましたが、「皆で一緒に池に飛び込みたい!」という、これまたSさんの発案で自ら池に飛び込むことに。しかし、無事を確認してから自分もやりたい性格のNさん・Mhさんは、渋い顔を。そのため、先にSさんと大人の2人で飛び込むことにしました。飛び込むと、池の水が冷たくて気持ちよく、また、ライフジャケットを着ているおかげですぐに浮き上がってくることができました。そして、それを見て安心した2人も加わり、今度は4人で手を繋いで飛び込みました。それからは、4人で何度も何度も飛び込んでいました。もはやSUP体験ではなく、飛び込み体験・・・。時間ぎりぎりまでダイブし続けていました。

大人と2人乗りすることにしたTさんは、水にぬれたくないようで、飛び込んでいる子に「一緒に飛び込む?」と誘われても断り、水しぶきもかからないように丁寧にパドルで漕いでいました。ゆっくり漕いでいると、池の周辺に生えている木で、自然のトンネルができているところがあり、指導員さんに誘われて、そこをSUPでくぐるという体験ができました。なかなかできない体験に、とても喜んでいました。

SUPの次は、ヨット(OP)に乗りました。座学した各部の名称や帆走の基礎知識をここでも聞きましたが、やはり頭にははてなマークが。しかし、ここでも“とりあえずやってみるのが一番”ということで、いざ体験。小さな、一人乗りの子ども用ヨットに二人一組で乗船し、ティラー(舵棒)を操る役割とセイル(帆)をコントロールするシート(ロープ)を操る役割を担うことに。

それでも、風を読めず、セーリングの方法もほとんど理解していなかったので、とにかく難しく、行きたい方向に行けなかったり、その場で回転してしまったり・・・。他のヨットにぶつかってしまうこともありました。しかし、慣れてきて、安定感があるヨットなので沈する心配がないと分かると、いたずら好きのJさん・HさんペアはおもむろにMhさん・Sさんペア、Tさん・大人ペアのヨットに近づき、アカ汲み(船底に溜まった水を汲み出すための用具)や、装備品のパドルを使って水をかけていました。
1時間程楽しんだ後、浮桟橋に戻ってくるよう指示がありました。しかし、これがまた風上方向に進まなくてはならず、難しく、なかなか戻ることができないのです。風上には直線的に向かえないので、方向転換をしながらジグザグに進むしかないことを教えてもらいましたが、風が振れまくり方向転換することも難しく、「このまま池に取り残されるかも」と不安になるTさん・Mhさん・Sさんでした。

なんとか全員無事に帰着し、13時ごろに体験会は終了しました。

千人塚公園で昼食のお弁当を食べ、15時半前にはセンターに戻ってきました。しかし、この日は活動が目白押し。雨の影響で畑作業が十分にできていなかったので、16時前には畑作業を開始しました。 草取りを少々してからじゃがいも掘り。雨で何度も冠水したじゃがいも畑ですが、そろそろ収穫時期なので掘ることに。しかし、時間もないので、この日は茎を持って引き抜き、出てきたじゃがいもを集める程度しかしないことに。1~2㎝の小さいサイズから、握りこぶし並みの大きなサイズまでありました。変わった形のじゃがいもや腐ってしまったものもあったけれど、そこそこの量を収穫することができました。しかし、今年は不作気味です・・

しっかりとじゃがいもを掘るのは翌日に持ち越し、入浴と夕食を。そして、掃除もそこそこに、“ふるさとコンサート2023 INうるぎ”を鑑賞しに行きました。今回は、なついろカルテットという女性3名と男性1名のプロの弦楽四重奏団のコンサートでした。一曲目から、学園生はバイオリン、ビオラ、チェロの心地よい、そして迫力のある音色に魅了されていました。曲の途中で弦楽器の説明や、それぞれの音色の説明もしてくださり、弦楽器についても知ることができました。リクエストコーナーでは、今度の学校行事(音楽会)で小学校高学年が演奏する予定の「情熱大陸」を演奏してくださいました。初めて生演奏を聴く小学5年生のNさんは、いつになく前のめりで聴いていました。他にも、パプリカやとなりのトトロなど、学園生が知っているような曲の演奏も。最後には、「ふるさと」を演奏に合わせて、観客全員で合唱しました。
知っている曲でも、弦楽器の生演奏となると、普段とは違う曲のように感じます。音楽が好きな子も多いので、様々な音楽を聴けて嬉しそうでした。

23/07/22

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