8月27日
8月27日(日)は、午前中から畑作業を行いました。
まずは草取り。夏休み、学園生が地元に帰っている間に伸びた雑草の草取りです。途中手が止まっている子もいましたが、暑い中黙々と頑張りました。草取りをする前は草で覆われて地面が緑色でしたが、草を取った後は土が見えて地面が茶色になりました。目に見えて成果がわかるので、達成感がありました。
その後は、クウシンサイ、いんげん、茎立ちブロッコリー、みょうがなどの収穫を行いました。クウシンサイの収穫が、1学期の収穫時は部活で不在だったため中学1年生の子は初めてでした。伸びたわき芽を摘み取る時の音に驚いていました。また、みょうがは、売木村の特産品です。学園生たちは世話をほとんどしていませんが、畑の端の方でひっそりと育っていたので、収穫しました。とは言え、収穫時期を過ぎて花が咲いていました。地面から蕾が少ししか顔を出さないみょうがは、素人では収穫時期を見極めるのが難しいのです。花が咲くと味が落ちると言われますが、見つけられないとどうしようもないので、あえて花が咲くのを待ってから収穫した様な感じです。葉をかき分け、目を凝らしながら手当たり次第みょうがを収穫。やはり収穫適期を過ぎたものがほとんどでしたが、なかにはかたくしまって丸みがある良いものも!採る時の感覚が気持ち良いので皆次々に収穫していました。
13時ごろまで畑作業を行い、お昼ご飯を食べた後は、5月中旬ごろに作ったお茶碗と箸置きのお披露目会をしました。3か月程経ち、ようやく完成品が届いたのです。
お茶碗は、一つずつ緩衝材で包んでくださっていたので、全員で一斉にオープン!どんなものを作ったのか少し忘れてしまっている子もいたのか、大人が思っていたよりも反応が薄かったです・・・。しかし、こだわった部分(マークや線など)がしっかり残っていたり、予想通りのサイズになっていたりした子は喜んでいました。お茶碗のはずがお皿のようになったMhさんは、やはりお皿になっちゃったか、と少し複雑な気持ちだったようです。他の子たちから余った粘土をプレゼントされどんぶり茶碗を作らされそうになっていたご飯好きのMrさんのお茶碗は、意外にも普通サイズのお茶碗に焼きあがっていました。 箸置きもそれぞれ手に取り、これから使うお茶碗と箸置きの紹介を一人ずつ行い、洗いました。自分で作ったお茶碗や箸置きは、今まで使っていた既製のお茶碗や箸置きとは思い入れが違います。割ったりカビさせたりしないように大切に使っていきます!
そして、この日は今年度初めての体験留学会の日でした。山村留学に興味を持ってくれた子たちが1泊2日で生活を体験し、来年度以降山村留学をしたいかどうかを決める判断材料にします。学園生は、先輩として、山村留学生活の日常や生活のルールを教えてあげます。学園生も昨年度、または一昨年度体験留学に参加しまた。その時に不安だった気持ちや気になっていたことなどを思い出し、体験生に優しく話しかけようと心に決めている子がいました。
最初に、名前や学年、出身地などの自己紹介をし、さっそく一緒に活動することに。
畑作業の再開です。まずは、午前中に収穫したみょうがを洗いました。みょうがにごみがついていたり、中に虫がいたりするので、しっかり洗うために4槽に分かれ、流れ作業で行いました。1槽目があらかたごみを取り、2槽目はもう少しきれいに、3槽目はさらにきれいにして、4槽目の人が完璧に仕上げる、という風です。匂いが苦手な子がいたり、ずっと同じ作業なので集中力がなくなっている子がいたりしましたが、かなりな量のみょうがを全て洗いました。作業中に学園生が体験生に話しかけ、打ち解けていました。
次は、畑に行き、源助かぶ菜の種まきをしました。みょうがを洗っている間に継続生の3人が作り、マルチ張りをした畝に、種をまくことに。新入園生の4人と体験生の4人でそれぞれペアを作って行いました。源助かぶ菜の種はとても小さく、株間も詰めたので、とても繊細な作業が必要となります。種をまく人とその上から土を少しかける人に分かれて作業するペアと、範囲を決めて、ここまでは体験生が、ここからは学園生が、という風にそれぞれで作業するペアがありました。また、継続生は一人で責任を持って種まきをしました。
17時を過ぎたので、この日の畑作業は終了。朝から一日畑作業を頑張りました。 体験生は、28日は一緒に登校し、お昼まで過ごします。掃除を一緒にしたり、布団を敷き、枕を並べて寝たりしました。子ども同士で会話をする様子も多く見られ、体験生も山村留学のことが少しわかったのではないかと思います。28日の登校時には、全員そろってセンターを出発しました。今回の体験留学会を、来年度以降の山村留学について考える材料にしてほしいと思います。
23/09/12