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売木村の山村留学ブログ

11月18日・19日 収穫祭

11月18・19日の土日は、売木学園の大イベントの一つ、収穫祭を行いました。
18日(土)は、“自然への感謝のつどい”と、体験発表です。学園生は、この日のために準備や練習を積み重ねてきました。その成果を、保護者の方や村の方、先生方にお披露目する日となりました。この日は朝から雪がパラパラ。今季二回目の降雪で、学園生は朝から喜んでいました。
13時半開始予定の“自然への感謝のつどい”はやむなく室内で行うことにしたので、午前中は、動きの確認をするために一度通し練習をし、その後はぎりぎりまで練習に励みました。一週間前にリハーサルをしたけれど、動きを忘れてしまっていた子がほとんどだったので、それぞれの動きを再確認することができました。
13時過ぎ、続々とお家の方や農家さんがいらっしゃり、いよいよ収穫祭が始まると感じた子どもたち。あせっていたり、そわそわしていたり、逆にハイテンションになっていたりする子がいました。

13時半、「この7か月間の集団生活や農家生活、週末の農作業体験や様々な自然体験活動、太鼓や民舞の練習などを通して、農作物の収穫だけでなく、一人ひとりにいろいろな収穫がありました。今日は、それらの収穫を精一杯発表します。」と宣言し、開祭。4月からの農事報告や、玉串奉奠・祝詞に代わる作文の読み上げなど“自然への感謝のつどい”を行いました。毎年このつどいはセンターの玄関前で行っていますが、雪が降り止まないので、今回は室内の活動室でのつどい。屋外で行うよりは聞いてくださる方々に声が届きました。
休む間もなく、次は体験発表。まずは、この7か月間を振り返って思ったことや成長したこと、これからの課題などを書いた、心の収穫作文を代表者2人が読み上げました。親のありがたみに気づいたことや、今後は無責任な行動をとらないようにしたいなどと皆の前で堂々と発表しました。

次は、いよいよ個人の体験発表。個人体験は、山村留学で売木村に来て、初めて知ったことや驚いたこと、興味や関心を持ったことなどの中からテーマを決め、一人ひとり取り組んできたものです。カブトムシ・クワガタムシの観察、木のボールペン作り、五平餅のたれ作り、紙すき、竹細工、釣り具作り、米作りと、それぞれが体験しました。実際に作ったものや観察したものを見せたり、試食タイムを設けたり、クイズを出したりと、それぞれが体験したことを、聞いてくださる方々に分かりやすいように工夫しながら発表していました。時折、くすっと笑えるような場面もあり、会場は終始なごやかな雰囲気でした。また、発表後には学校の先生方や農家の父さん母さんが質問や感想を言ってくださりました。褒められてご満悦な表情をする子や、アドリブに緊張し、質問に照れながら回答する子がいました。

続いて全体発表として、民舞と太鼓演奏をしました。
民舞は、米どころである宮城県桃生町に伝わる、豊年踊りの「はねこ踊り」を発表しました。約三週間前になってから練習を始めたものの最初はバラバラ、ぐだぐだだった踊りでした。しかしビデオに撮って自分の踊りを見たり、鏡を見て腕の位置や伸ばし具合を確認しながら踊ったり、自ら進んで個人練習を行ったりしたおかげで、本番はなんとか形になりました。全力を出し切れた子もいたようです。
太鼓演奏は、売木小学生5人と学園生で構成する「うるぎ子ども太鼓」のメンバーで、“楽”と“三宅島神着木遣太鼓”を発表しました。練習時より部屋が広いけれど、お客さんがたくさんいらっしゃったからか、音が反響し、大きな太鼓の音と声で元気よく演奏できたのではないかと思います。

最後には、聞いてくださった方々から大きな拍手をいただきました。学園生も全力を出し切り、収穫祭1日目は終了。「あれほど時間をかけて練習してきたけど、本番はあっという間だった」「いつの間にか終わっていた」などの感想を聞くことができました。発表が終わった解放感でテンションが上がり、さらに積雪でテンションが上がった子は、雪合戦を楽しんだほどでした。学園生のみんな、お疲れさまでした!

収穫祭2日目は、学園保護者会主催の模擬店やバザーを行いました。4月に41期が始まってすぐから、学園生の保護者の方々で企画と準備を行ってくださり、今回4年ぶりに開催することができました。学園生は、保護者の方のお手伝いとして、売り子さんになったり、保護者の方や指導員に「○○取ってきて」と言われたものを取りに走ったりしていました。また、合間合間に模擬店やバザーのお客さんとして、お買い物もしていました。焼きそばや焼き鳥、サツマイモチップスや炊き込みご飯(おこわ)などを買って食べたり、ハンカチや手袋をバザーで安く手に入れたりしていました。

また、昼過ぎには、学園生と、この日顔を出しに来てくれた修園生と村の子どもたちで太鼓演奏を行いました。修園生は何となく体が覚えているようで、力強く打っていました。学園生は初めて修園生と一緒に太鼓を打つことができて喜んでいました。

好評で完売したものもあり、大盛況でした。お越しいただいた皆さん、ありがとうございました!
最後に皆で協力して片づけを行い、学園生のお家の方々は帰られました。
この2日間で、お家の方や農家さん、先生方や村の方々に、学園生が成長したところを少しは見せることができたのではないかと思います。修園までの残り約4か月間、皆で様々なことを楽しみながら、さらに成長しましょう!

23/12/05

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