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売木村の山村留学ブログ

12月2日~5日 炭焼き体験

2日(土)の午後からは、炭焼き体験を行いました。
まず、ミーティングで売木村では、昔炭焼きが盛んに行われていたことや、炭と灰の違いなどについて聞きました。
次は、作業をするために外に出ました。良質な木炭を作るには硬くて重たい木が使うと言われています。初めに30㎝ほどに玉切りされた硬くて重たい木であるナラの木と、同じサイズくらいの柔らかくて軽いヤナギの木を持ち比べてみました。軽いヤナギの木は、小学2年生でも難なく持てましたが、重いナラの木は、中学生でも「おお」と前のめりになるほど重く、重さや密度の違いを強く実感できた様でした。

そして、年上の子から順番に薪割り体験をすることに。鉞を振り上げ、懸命に挑戦していましたが、お手本を披露してくれたセンター長さんのように一撃でスパッと割ることができた子はいませんでした。しかし、昨年度体験した時に特段上手だった印象はない継続生のJさんが、今年はパワーアップしたのか、硬いナラの木を2発か3発目で割っていました。また、薪割り初心者の学園生は硬い木を割ることが容易ではないので、柔らかい木で挑戦しました。鉞の柄が木にヒットして手がジンジンした子や、刃が木の真ん中にヒットせずに木の皮をはいだだけの子などがいましたが、一人一回以上は鉞で割った時の感覚を体験することができました。スパッと割れた時の気持ち良さや、薪割りの難しさ、力が要るように見えるけれど遠心力を使うので実際はさほど力が要らないということなどが分かったようです。

その後、割った薪をセンターの畑横にある、村の方お手製のドラム缶炭焼き窯まで運び、窯の中に炭にする木を隙間なく詰めていきました。木の太さや長さがまちまちなので、試行錯誤しながらパンパンに詰めました。

そして、保温のために窯を土で覆い、あとは焚口で火を焚き続けるのみ。センター長さんのご指名で中学1年生のHさんがマッチでの着火に挑戦!燃えやすい焚き付けを大量に用意したので、マッチを擦ることができればすぐに火をつけられると言われましたが、周りの人に心配した面持ちで見守られながらの挑戦で緊張したのか、何を思ったのか、マッチ1本では火をつけることはできませんでした。それでも、反省をいかし、2本目でしっかりと成功させ、薪をくべて火を大きくしました。

大きい窯だと1週間ほど火を焚き続けるそうですが、センターの窯は小さいので、窯の中に入れた木の水分にもよりますが3日間ほど焚き続ければ炭ができるはずです。炭ができるまで、1時間おきくらいに交代で焚口に薪をくべに行き、火を焚き続けることにしました。
煙が若干青っぽいように見えてきた3日後の5日(火)の夕方、全員が学校から帰ってきた後、窯止めをすることにしました。焚口を土で覆ったり、煙突を栓で塞いだりして密封しました。
窯を覆っている土を軍手越しに触ってみると、かなり熱くなっているので、それが素手でも触れるくらいに冷えたら、窯を開けても良いといわれています。農家生活期間も控えているので、窯を開けるのは2週間ほど経った頃になる予定です。しっかり炭になっていますように~!

23/12/15

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