12月17日 炭出し、お正月準備活動
12月上旬に炭焼きをし、農家入りをはさんだ17日(日)の午前中に、炭出しを行いました。
まずは、保温のために窯を覆っていた土を片付け、窯のフタを開けることに。代表してTさんが開け、皆で中を覗き込むと・・・なんだか成功していそうな予感!
みんなで協力して次々に炭を窯から取り出すと、米袋2袋弱分になりました。炭焼きする前と炭になった後の木の重さや色の違いを実感し、また、ちゃんと炭になっているかどうかのチェックのために叩いて割れた(折れた)時の感覚を気に入った子がいたようでした。 できた炭と一緒に記念撮影をし、最後に焚口を覆っていた土をどけたり、焚口の中の灰を出したりして窯をきれいにし、炭焼き体験は終了です。できた炭はこれからどこかのタイミングで使う予定です。
そして、その後はお正月準備活動(門松作り)をしました。
まずは、売木村の伝統文化や年中行事などを映像で記録したDVDを見ました。売木村(長野県の南信地方)特有の年越しや大正月の過ごし方がいくつかあったので、今まで過ごしてきた地元のお正月との違いに驚いていました。
次は、松迎えをするために、松を探しに行きました。枝が三段か五段に付いている松が良いといわれているので、できれば五段のものを見つけたかったのですが、葉が茶色になっていたり、段が少なすぎたり、枝ぶりがいまいちだったりして、探すのに苦労しました。それでも、なんとかいい感じの松の木二本を探し出し、根元の方をのこぎりで切ってセンターまで運びました。 次は、ハングリ様を立てました。ハングリ様とは、松を縛り付ける杭となるクリの木です。本来は打ってはいけないのですが、立てる予定の場所の下に石があるようですんなりと挿さらないので、上から打ち、ぐらぐらしないよう地面へ深く挿しました。
そして、一旦昼食を食べ、午後からは飾り作りを行いました。今回作るのは、“おやす”、“注連縄”、“おたから(紙垂)”の三つ。経験者は一度作り方の説明を聞いたら思い出したようでしたが、初めてわら細工に挑戦する新入園生は、一度説明を聞いただけでは理解できなかったようでした。真横で大人の手本を見ながらゆっくりと作っている時はできていたけれど、一人になると混乱するのか、手の動きが違ったり、手が小さくて作りづらそうにしていたりと、苦戦していました。しかし、手先が器用な(几帳面な)Mhさんは、周りから少し遅れながらもとてもきれいなおやすや注連縄を作り上げていました。
最後に、切ってきた松の木をハングリ様にしばりつけ、作った正月飾りをつけました。本来は、28日頃に松迎えをしたり、お正月中に神様に備えるご飯や雑煮をおやすに入れたりしますが、学園生は22日(金)に帰省し、お正月(冬休み期間)は売木村にいないので、少し早いこの日にお正月を迎える準備を体験しました。今まで過ごしてきたお正月が、お正月の過ごし方の一例であったことを知ることができたと思います。お正月はそれぞれ実家で過ごすようですが、みんなが良い新年を迎えられますように。
23/12/22