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売木村の山村留学ブログ

2月4日 そば打ち、羽釜で炊飯体験

10月中旬に学園長さんの畑で刈る体験をさせていただいたそばを製粉してもらい、4日(日)にそば打ちを体験しました。
道具の準備をし、今回の講師である愛芽さんからそばについてのお話を聞きました。月に一回、希望者に篠笛を教えてくださっている愛芽さんですが、そば打ちもできると聞き、さらに尊敬の目を向ける子がいるなか、そばの歴史はお米よりも古いことや、そばやそば湯が体に良いことについて聞きました。 初めにお手本を見せていただきました。今回は二八そばを作るので、そば粉400g、小麦粉100g、そしてこの日の湿度等を考慮して水240㏄を量り、そば生地をこねます。絶妙な手つきで、そば粉と小麦粉と水が見る見るうちにきれいに混ざり、塊になっていく様子に、子どもたちは驚いていました。

お手本を見たら、次は実践!二人一組で行うことに。「なんか匂いがする」「上手くできない」「こんな感じでいいのかな」など、そばの香りを楽しみつつ、ペアで試行錯誤しながら、また、時折愛芽さんに助けてもらいながらこねていました。こねる作業が得意な小学5年生のNさんは、この日も活躍。最初はパンをこねるような手つきでしたが、愛芽さんに真横でレクチャーしていただくと、すぐに習得していました。 そして、4班を2班ずつ前半後半に分けて行ったので、前半の子たちがこねている間に、後半の子たちは薬味作りをしました。手をすらないように気を付けながら大根をおろしたり、目に涙を浮かべながらネギを切ったりしました。

生地は円錐のような形に整えて20分ほど寝かせました。
打ったみんなのそば生地を寝かせている間に、今度は延しからカットまでのお手本を見せていただきました。生地が乾いて破れるのを防ぐため、手早くする必要があるそうで、ものの数分で生地の厚さが2,3㎜になった様子に驚いていました。 愛芽さんのお手本を見ていると、そこまで難しそうには見えなかったのですが、実際に延してみると難しい・・・。時間との勝負と言われたけれど、力加減が難しく、なかなか延びていませんでした。破れることを恐れて慎重になっていた子や、ペアの子にほとんどやってもらう子がいました。

包丁でカットする工程は、生地を半分にして全員が体験しました。初めて持つそば切り包丁やこま板を上手く使いながらカットすることに。きしめん並みの太さになったり、下まで切れず何本分か繋がっていたりしましたが、みんな所々上手に切れていました。

自分たちで打ったそばは自分たちで食べられることに。一回で5人前の分量のそばを打ったので、ペアと大人1人の3人で分けると、1人1.6、7人前を食べられます。食育指導員が揚げてくれた天ぷらと一緒にいただきました。自分たちで打ったそばであることに加え、打ちたてなので、とても美味。香りやコシを堪能しながらいただきました。
また、最後にはそば湯も飲みました。残りのめんつゆとのバランスで濃かったり薄かったりした子や、つゆを飲み切ってそば湯だけを楽しんだりする子もいました。 最後はしっかりと片づけをして終了。今回の活動を通して、そば職人に憧れた子もいます。学園長さんと愛芽さんにご協力いただき、貴重な経験をさせていただきました。

午後3時頃からは、体験留学生たちと一緒に、防災ストーブを使って羽釜でご飯を炊いてみることに。今年はお正月から能登半島地震があり、巨大な南海トラフ地震も将来起きるのではないかと長年言われています。避難時を想定し、今回防災ストーブの使い方を学ぶことにしました。 とはいえ、基本的には飯盒での炊飯と同じです。薪を集め、マッチで火をつけ、お米を炊くのみ。体験留学生も含めて三人グループを4つ作り、班ごとに薪や焚き付けを集めました。山留生は、これまで何度も薪集めを行っているので、大体薪が落ちていそうなところを把握しています。体験留学生に「こっちの方にあるはず」と言いながら、センター前の林の中に入っていきました。しかし、前夜から午前中にかけてパラパラと雪や雨が降ったので、落ちている木の枝や葉は湿った様子。乾いた薪や焚き付けを探すのに苦労していました。なんとか大きな枯れ枝を見つけ出し、それを適当なサイズに折って薪や焚き付けとして集めることに。若干湿ったものもありましたが、全班買い物カゴがいっぱいになるまで薪や焚き付けを集めました。

そして、カゴを持ってセンターの倉庫前に行くと、すでに防災ストーブの煙突から煙が出ていました。指導員が試しにマッチ1本擦ってみたところ、すんなりついたので、そのままその火を使い、子どもたちは火を大きくする役目をすることに。各班のカゴを見ると、焚き付けばかり拾っている班もあれば、焚き付けも薪も均等に集めた班もあり、山留生の薪集め力が顕著に現れました。 羽釜を防災ストーブにかけ、班ごとに数分ずつ火の番をし、火が落ち着いたところで、炊けるまでの10分間程鬼ごっこをしました。長靴で走りにくそうにしていた子もいましたが、楽しんでいました。

炊けたお米は、夕食にカレーと一緒にいただきました。丁度良い硬さで、とても美味しかったです。おかわりをした子もいました。

24/02/12

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