3月16日 修園のつどい
3月16日(土)に、修園のつどいを行いました。4月から始まった共同での生活や活動は修園のつどいで最後。2月の終わりごろから修園のつどいに向けての準備や練習をし、最後の一週間は何をするにも“最後”という言葉がつき、今年度の山村留学生活の締めくくりを感じていた子どもたち。「今日で日直当番最後だ」「ヤギの世話当番最後の日だ」「今日で掃除最後だからしっかりとやろう」「みんなで寝るの最後だからくっついて寝よ!」などと言っていました。
9時半ごろ、つどいに参加してくださるお客様が続々と来園され、子どもたちはそわそわ。「○○さんだ!」「○○さんはいらっしゃらないのかな?」と、お客様のことが気になる子もいれば、「(つどいで行う)スピーチどうしよう」「緊張してきた」と、つどいのことで頭がいっぱいの子もいました。
10時、いよいよつどい開始。前々日から体調を崩していた子が、直前までつどいに参加できるかどうか分かりませんでした。しかし、7人全員で舞台に立ちたいというみんなの願いが届いたのか、前日の病院での検査で流行中のインフルエンザやコロナウィルスは陰性で、熱も下がり、体調は万全ではないものの本人も参加を希望したので、なんとか全員でつどいができることになりました!
つどいでは、まずスライド写真で一年間を振り返り、抜き出したいくつかの活動の感想を発表しました。「地元では味わえない体験ができた」「自分が一番多くの魚を釣ることができて嬉しかった」「山を登り切った達成感を味わえた」などと発表してくれました。
次に、修園賞を学園長さんから一人ずつもらいました。修園賞を受け取る前には、この一年間で楽しかったことや学んだこと、成長したこと、反省するべき点や課題、そして来年度も山村留学を継続する子は、継続を決めた理由や経緯など、原稿やメモなしでスピーチをしました。緊張で言葉が詰まったり、思わず涙が出てしまったりした子もいましたが、みんな堂々とスピーチすることができました。中にはお家の方からのコメントを聞いてウルウルしていた子も・・・。
続いて、お客様からお祝いのお言葉やお話をいただいた後は、来年度地元に帰る人と売木村で山村留学を継続する人に分かれ、それぞれエールを送り合い、お世話になった村の方や学校関係者、農家の父さん母さんや保護者の方々に感謝の言葉を伝えました。この一年間子どもたちはたくさんの方々に関わっていただきました。個人体験でお世話になったエピソードや学校に行くのが不安だったけれど温かく迎え入れてくれて嬉しかったこと、農家で本当の家族のように接してくれて嬉しかったこと、家族のおかげで楽しい山村留学生活(貴重な一年間)を過ごせたことなどを話していました。
そして、売木学園の修園生が作った学園テーマソング“道”を歌い、つどいは終了。
その後、10か月ほど一生懸命練習してきた篠笛や太鼓の演奏を行いました。篠笛では、音が出なかったり音を間違えたりしたところもありましたが、藍羽さんや愛芽さんに教えてもらいながら5人で練習してきた成果を披露。なんとか演奏しきり、お客様から拍手をいただきました。
太鼓では、「寄せ囃子」「楽(らく)」「三宅島神着木遣り太鼓」の計3曲を披露。「寄せ囃子」は今年度初めて披露する曲で、一斉に太鼓を打つ時は、テンポが速まってしまいましたが、楽しく打つことができました。「楽」では、サプライズで藍羽さんと愛芽さんが一緒に篠笛で演奏してくださりました。やはり音色が桁違いでした♪「三宅島神着木遣り太鼓」は、木遣り唄と、腰を落とした低い姿勢で全身を使って打ち抜くのが特徴的な曲です。売木子ども太鼓のメンバーで演奏するのも最後だったので、みんな全力で演奏。最後にとても良い演奏ができました。 太鼓演奏が終わったら、来てくださったお客様と涙のお別れをし、子どもたち同士もたくさん写真を撮り合い、41期の山村留学は終了しました。
一年間本当に頑張りました!楽しかったことや嬉しかったことだけでなく、大変だったことや辛かったこともたくさんあったと思います。家族と離れて生活するのは寂しかっただろうし、不安な時もあったと思います。それでもめげずに山村留学を一年間やり続けたことはすごいこと。将来にも役立つと思うので、ここでの生活を忘れずにこれからも頑張ってください。来年度も継続する子は、もう一年頑張ろう!来年度さらに成長していく姿を見るのが楽しみです。41期生の7人、本当にお疲れさまでした!
24/04/03