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売木村の山村留学ブログ

4月13日 箸作り、お茶碗作り、竹とり

13日(土)の午前中は、継続生の中学2・3年生が休日部活に出かけたので、新入園生の7人で過ごしました。
この日の活動一つ目は、箸作り。
最初にミーティングで箸は食べること(=命をつなぐこと)に使うものであることや、元は一本・一節の竹をみんなで分け合って箸作りをする意味などを聞きました。 そして、竹をとるために、センター近くを流れる岩倉川の支川付近へ行きました。若い竹だと、箸を作ってもすぐに曲がってしまったり折れてしまったりするので、根元の皮の有無や、を叩いた時の音を調べ、箸作りに適した竹を探しました。途中で川遊びを始めたり、虫や鳥を探し始めたりした子もいましたが、みんなでどの竹が良いか話し合って決め、代表して小学6年生のYさんがのこぎりで切り出しました。

切った竹を林から運び出しみんなで担いでセンターまで運び、枝打ちを行いました。今回は古くなった太鼓のバチを使うことに。竹稈と枝の股の部分を上手くバチで打てばスパッと一発で気持ちよく枝打ちできますが、初めて挑戦した子どもたちは、なかなか竹稈と枝の間に命中させることができず、何度も何度もバチを振っていました。なんとか打ち落とせた枝や葉は、センターで飼っているヤギにやりました。男の子たちは、枝打ちよりも夢中になってヤギに葉を食べさせていました。

枝打ちして竹稈だけになったら、次はそれぞれの手に合った箸の長さにのこぎりで切りました。箸の長さは、一咫半が良いと言われています。親指と人差し指を直角に広げた長さが一咫なので、ミーティング時に測った一咫半の長さに竹をカット。そして、鉈で竹を16等分に割りました。一咫半の長さにより、中2・中1・小学生の三班に分かれ、中1と小学生の班は3人で協力して竹を切ったり割ったりする様子が見られました。

あとは、ナイフややすりを使って好みの箸の形に削るのみ。「どんな形にしよう」「角箸の方が使いやすいからなるべく四角くしたい」「ナイフを使うの難しい」などと言いながら、各々、削ったり磨いたりしていました。ナイフの使い方やこだわり度合いで時間がかかる子とそうではない子に分かれましたが、お昼になったので、一旦切り上げ。完成した子は箸に名前を書き、未完成の子はお昼ご飯を食べた後や、それ以降の時間で作ることに。休日部活から帰ってきた継続生も、昼食後や隙間時間に箸を作っていました。

14時からは、この日二つ目の活動、お茶碗(飯碗)・箸置き作りをしました。道の駅の一室をお借りして売木村に住んでいらっしゃる陶芸家の方に教えていただきながら、陶芸体験をさせていただきました。 まずは、手びねりでお茶碗を作りました。先生は簡単そうに球状からお茶碗の形に変えていたましたが、実際やってみるとなかなか難しい・・・。口縁を広げ過ぎて何度もやり直していた子や、先生に何度か手伝っていただきながら作っていた子がいました。そんな中、上手に作っている子が一人。継続生のHkさんです。昨年度作ったお茶碗の形はあまり気に入っていなかったようで、今回は意気込み、作りたいと思っていた植木鉢のような形のお茶碗を一心に作りあげていました。先生や指導員、他の子どもたちにも上手だと褒められて嬉しそうにしていました。

昨年度はつるつるのきれいなお茶碗を作っていた継続生のJさんは、今年度はなんだか上手くいかない様子。好みの大きさや形にならず、何度も形を変えたり粘土を削ったりと、一人黙々と作業していました。

次に、お茶碗ができた子から、予め取り分けておいた粘土や、お茶碗を作っている時に削った粘土を使って箸置き作りをしました。違うテーブルで作業をしていたのに、偶然にも同じような形の箸置きを作っていたAsさんAoさん姉妹がいたり、イルカをモチーフにしたつもりが上手くいかずにシャチのようなものができたり、4つも箸置きを作ったりと、それぞれ好きなものを楽しそうに作っていました。

最後に、片付けをして終了。みんなが作ったお茶碗と箸置きは、先生が素焼きや釉薬がけ、本焼きなどをしてくださり、完成します。2~3か月程かかるそうなので、完成したお茶碗と箸置きが手元に届くのは1学期終了間近・・・?完成品が届くのが待ち遠しいです。

この日最後の活動は、渓流釣りで使う竿用の竹とりです。 道の駅から帰る途中にある竹藪で、一人一本竹をとることに。午前中にとった太い竹(孟宗竹)とは異なる、細い竹(真竹)をとりました。なるべく真っすぐの竹を選び、新入園生は継続生に助けてもらいながらとる様子が見られました。竹藪にはとげのある植物があったので、「チクチクする」「痛い!」と言いながら竹藪をかき分けて良い竹を探したり切ったりする子もいました。

車や周りの木に気をつけながら、一人一本ずつ竹を持ってセンターに帰りました。歩くために細くて軽そうな竹を選んだけれど、ランドセルよりも重たい竹を持って歩くのは大変で、汗をかきながら帰ってくる子がいました。そして、センターに着いた子から枝打ちをしました。新入園生は午前中にとった枝よりもはるか簡単に打ち落とせることに驚いていました。みんな丁寧に枝打ちをしていましたが、竹の先端部分は繊細で難しく、誤って竹稈を打ち落としている子がいたので、いろんなところから「あっ!」という声が聞こえました。 渓流釣りは、6月頃を予定しています。それまでセンターの屋根の下で日陰干しをしておきます。釣り好きな子が何人かいるので、渓流釣りを楽しみにしている子たちがいました。

24/04/28

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