売木村山村留学センター
売木学園

〒399-1601
長野県下伊那郡売木村45-551
Tel:0260-28-2116
Fax:0260-28-2116
お問い合わせはコチラ

">HOME >  ブログ >  5月5日 草餅作り、ポット苗作り

売木村の山村留学ブログ

5月5日 草餅作り、ポット苗作り

5月5日(日)は端午の節句ということで、この日の最初の活動は“草餅作り”! 11時半ごろから餅つきを開始しました。昨年度の学園生が採ってペースト状にして冷凍してあったヨモギと、昨年度の学園生が作ったもち米を混ぜ、蒸してアツアツの状態のまま臼へ。まずは小突きから行いました。美味しい餅ができるかどうかの7割は小突きの出来で決まると言われるほど、小突きは大切な工程です。体重をかけてもち米の粒が残らないようにしっかりと潰しこねるべく、継続生と、体験を希望した数人の新入園生が交代で行いました。体重や力を使うので、すぐにヘロヘロになっていた子もいましたが、山留3年目のJさんは最後まで上手に小突いていました。

もち米の粒が程よくなくなったら、次は学年の大きい子から順についていくことに。畑起こしや田起こしで使った鍬と同様に、杵の重さを利用してついていきます。餅ではなく臼をついてしまう子や、ポンッと優しくついている子もいましたが、餅の中心をめがけて力強くつける子たち(主に中学生)がいました。中学1年生のAsさんは、華奢な体の割にぺったんと良い音をたてて上手につけていました。また、杵の重さに負けていた小学4年生のAtさんは、途中からセンター長さんの助けを借り、時折力強くつくことができました。

一巡したら、次は二人一組でつきました。意外にも、ポンポンポンポンリズム良くつけていたAoさん・Yさんペアもいれば、息が合わずに杵と杵がぶつかってしまうKさん・Hkさんペアもいました。

最後にJさん・Sさんペアが仕上げをした後、ついた餅を一口サイズに丸めていきました。餅とり粉をつけないと、手に餅が付くことを知っている子は、餅や手に適量の米粉(餅とり粉)をつけていましたが、手粉をつけずに触った小学生3人の手には、餅がべったり。洗い落とすのに苦労していました。
そして、あんこをのせたり、きな粉やゴマ塩をまぶしたりして、食育指導員さんが作ってくださったお汁と一緒にいただきました。ヨモギの味をあまり感じなかったと話す子と、しっかりと感じられたと話す子に分かれましたが、良い香りがする、もちもちの餅を食べヨモギの優れた生命力にあやかることができました。美味しさのあまりほとんどの子がおかわりをしていました。

午後からは、新入園生はヨモギペースト作り、継続生は午後から行う予定のポット苗作りの準備をしました。
ヨモギペーストは、本来昼食の草餅に混ぜる予定でしたが、冷凍してあった昨年度のもので間に合いました。そこで体験として、前日の活動(味噌作り)の合間に摘んだヨモギをペースト状にし保存して、今後何かの料理に使うことにしました。
まずは、3班に分かれて、採ってきたヨモギを洗いました。小さなアブラムシがたくさんついていたので、ヨモギペーストを食べる時にアブラムシを一緒に食べてしまわないよう入念に洗っていました。

アク抜きのためにざっと湯がき、次は大変なヨモギを刻む作業。包丁の使い方を聞き、みじん切りにしました。面倒くさがりな子や、包丁使いに謎の自信があった子たちは、ヨモギ一掴みを一気に刻もうとしましたが、繊維が多いヨモギは一度に切れません。悔しそうに、少しずつ刻んでいました。お家でたまに料理を手伝っていたと話す女の子3人は、すぐに刻み終えましたが、男子4人は苦戦し、特にHtさんとYさんは切り終えるのにすごく時間を要しました。
次に、刻んだヨモギをさらに細かくすべく、ゆで汁と一緒にミキサーにかけました。一瞬でペースト状になったので、思わず「おー」と感嘆の声がもれました。
そして最後に、ゆで汁をみんなで一斉にペロリ。ヨモギは「和ハーブの女王」と呼ばれ、漢方薬の原料になるほどデトックス効果や疲労回復に効果があると言われる健康に良いものですが、その分苦みもあります。食育指導員さんに「舐めてみな」と勧められ、舐めてみると、「ぐえー」「うわー」と渋い顔・・・。AtさんとKさんはとても良い反応を見せていました。
みんなが渋いと苦しんでいる中、「え?そんなに?」と、周りと異なる反応をするHtさん。Htさんは特に渋みを感じなかったようで、同じく美味しいと感じた指導員と一緒にもう一口舐めていました。他の子からは舌がおかしいのでは?と言われていました。
一方、継続生はポット苗作りの準備をしました。センターには様々な色や大きさのビニールポットがあるので、まく種の種類に合わせて適当なものを選び、必要数を数え、カゴに並べました。

ヨモギペースト作りもポット苗作り準備も終わったら、全員でポット苗作りをしました。4班に分かれてポットの八分目まで培養土を入れ、それぞれ種まき。育苗培土には専用の肥料が入っているので、こぼさぬよう丁寧に作業をしていました。また、「どのポットに種をまいたかわからなくなるから、まく種の数だけ先に全てのポットの土に指で穴を開け、穴にまく予定の種を全部置いてから土を被せて」という指示があったのにもかかわらず、種をまいてすぐに覆土したHkさん・Aiさん・Asさんトリオ。案の定わからなくなりどこかのポットに種を2つまいてしまったのか最後に種の数が足りなくなり全てのポットの土を戻し、やり直す羽目になってしまいました。

今回ポットに種をまいたのは、かぼちゃ、いんげん、ズッキーニ、茎立ちブロッコリー、エンツァイ、枝豆です。中庭のビニールハウスまで運び、たっぷりと水やりをしてポット苗作りは終了。畑に植えてあるじゃがいもに加え、これからは、毎朝交代制で水やりをしていき、芽が出て少し大きくなったら畑に定植していきます。
種のまき方で発芽率が変わってくるので、芽が出るかどうかはまいた子次第。全てのポットから芽が出るかな~?

24/05/13

ひとつ前に戻る