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売木村の山村留学ブログ

5月6日 代かき

GW最終日は、田んぼ作業第二弾“代かき”を行いました。
午前中は、学校の宿題や活動作文書き、ラジオ体操の練習など、やるべきことをやり、やるべきことが全て終わった子は、太鼓の練習をしたり、将棋で遊んだりして過ごし、少し早めに昼食をとった後、午後1時から代かきについてのミーティングを行いました。代かきをする意味や、代かきの出来が今後のお米作り作業に大きく影響することなどを聞いた子どもたち。
ドロドロになることに心を弾ませる子と、嫌そうな顔をする子に分かれましたが、服装を整えてから、一同田んぼへ向かいました。

田んぼへ向かうと、田んぼの5分の4程に水が張っていました。4月28・29日に田起こしをしてから、センター長さんが肥料を撒き、水を入れてくれていたので、代かきの準備は万全です。

田起こしの時と同様、なるべく手作業(足作業)で行うため、売木学園での代かき方法は裸足で歩き回ることです。みんなの足がトラクターのロータリーとなり、土と水を混ぜてトロトロの泥を作っていきます。この日は少し肌寒かったけれど、短パン裸足になり、横一列に並んでいざ田んぼへ。「いやだー」「きゃー」「冷たい」と、足を入れる前には虫に怯え、足を踏み入れてからは水の冷たさと感触に騒いでいました。今回はまず田んぼの長辺に沿って歩みを進めていくので、水口に近い畔側からスタート。最初さえ我慢すれば、後は温かくなってくるというセンター長さんの言葉を信じて少しずつ歩みを進めていくと、だんだん水が温かく感じるように!水を冷たいと騒ぐ子はいなくなりました。

一箇所で30回程足踏みをして少し進み、またその場で30回程足踏みをして進むという方法で代かきを行っていましたが、段々と足踏みの速度が遅くなる子がちらほら。代かきそっちのけで田んぼの中にいるケラやカエルを捕まえて観察する子もいたので、なかなか進まず・・・。代かきができていない所が分からなくなってしまうので、横一列に並んでみんなで息を合わせていくことが大切なのですが、足が動いていない子がいたり、しっかりと代かき出来ていないのに前に出て行ってしまう子がいたり・・・。AiさんとYさん、Atさんは、注意されて、何度戻ってもすぐにみんなより2~3歩前に出てしまうので、「前に出ちゃう病にかかっているよ」と周りの子に言われていました。また、気を抜くと前に出てしまいそうになっていたHkさんは、「病気に感染し始めているよ」と言われ、ハッとした表情ですぐさまみんなの横に並んでいました。

本当は、田んぼの長辺方向に沿って進んだ後、短辺方向に沿って進みたいところでしたが、長辺を往復するのに2時間以上かかってしまったので、短辺方向に進むのは断念。次は、みんなで縦一列に隊列を組んで畔際を行進していきました。J隊長を先頭に時計回り、Y隊長を先頭に反時計回りで歩き、畦際から水漏れしないようにみんなの足で踏み固めていきました。前の子の真後ろを歩いてほしいのに、前後の子との会話に夢中になって少しそれたところを歩いてしまう子や、大股で歩いてしまう子がいましたが、SさんとMさんは、最後まで丁寧に行っていました。

田んぼの中を歩き回るだけだと、表面が凸凹しているままなので、平らにするために仕上げをします。ここで登場するのが、“スーパー代かき君2号”!ミーティングの際に、「最新のテクノロジーを駆使して作った、発明家センター長お手製の機械」との紹介があり、新入園生はどのような機械なのか様々な想像をしていました。しかし、代かき君が登場すると拍子抜け。「えー思ったのと違う」「機械じゃなくて道具じゃん」などと話していました。

最初にセンター長さんがお手本を見せ、その後は年の大きい人から順に体験していくことに。「右手にもう少し力入れて」「もう少しゆっくり進んで」「曲がっているよ」などの天の声を聞きながら、順番に代かき君を引いていくと、代かき君のロープを変わった持ち方で引いていく子が一人。Htさんがぶりっ子ポーズのような腕をして田んぼの中を歩いていました。他の子たちにかわいいと言われているとは露知らず、終始真剣な顔をしてかけていたHtさんでした。
田んぼ全体をできるだけ平らにしたら、代かき作業は終了。ドロドロになった足を水路で洗い、お風呂に入って冷えた体を温めました。

24/05/20

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