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売木村の山村留学ブログ

6月1日 餡子作り、畑作業

1日(土)の午前中は、部活に所属している中学生が練習に行ったので、4人で餡子作りをしました。翌日に作る予定の朴葉餅に使うための餡子です。
まずは、小豆を洗いました。小豆を洗うと、透明な水が薄い黄色に変色するので、それを見てAoさんは「なぜ小豆から黄色い液体が出てくるのだろう」と不思議に思った様です。
次に、火にかけて小豆の渋切りをしました。その間、並行して村の方から頂いたハチク(売木ではハチコと言う方が多いそうです)の皮を剥きました。器用さというか丁寧さが出るので、最後まできれいに剥く子と、まだ少し皮が残っている状態で次の筍の皮を剥いている子がいました。また、みんなで会話を楽しみながら剥いていたので、会話に気を取られてしまったのか、一番おいしい筍の穂先部分をポキッと折ってしまう子がいました。

筍の皮を全て剥き終えたら、火にかけていた小豆の様子をチェック。ゆで汁の色が変わっていたので、小豆をザルにあげて水気を切り、水を入れ替え、再び小豆を柔らかくなるまで煮ました。そして、渋切りをした際に出た煮汁を見て、「美味しいのかな?」と誰かが言ったので、今回も味見タイム♪スプーンで一掬いずつ飲んでみると、ヨモギの茹で汁ほどは苦くはなかったものの、少し苦みがあり、微妙な反応・・・。しかし、今回もHtさんは、美味しいと言ってもう一掬い飲んでいました。
小豆を煮ている間は、筍を一口サイズに切りました。孟宗竹を使ったメンマ作りの時と同様に、Aoさんはサクサクと筍を切り、他の3人は置いてけぼり。しかし、3人も一生懸命切っていました。

筍を全て一口サイズに切り終えた頃、丁度小豆の柔らかさも良い具合になってきたので、小豆を一粒食べて確認してみることに。「豆だ」「柔らかい」「お汁粉が食べたくなってくる」などの感想がありました。

そして次は、餡子作りで一番重要な、砂糖を加え煮詰める工程。砂糖を二回に分けて入れ、煮汁がなくなるまで混ぜながら弱めの中火にかけました。一人5~10分ずつ担当し、焦がさないように混ぜ続けました。最初は煮汁がたくさんあって混ぜやすいのですが、徐々に水分が飛んでくると餡子が重たくなってきます。後半に担当したAoさんとAiさんは、段々重くなってくる様子がよくわかったようです。
今回は粒餡作りだったので、煮汁がほぼなくなったら、最後に塩を少し加え、味を引き締めれば完成。食べたい食べたいと指導員にせがんでいたので、一口ずつ味見をし、「美味しい」と喜んでいました。

午後からは、全員で畑作業を行いました。
まずは、四角豆のポット苗作り。前回作ったポット苗は、発芽率100%の野菜もあれば、ほとんど芽が出なかったものもあり、全体的な発芽率はまあまあでした。苗作りは、担当した人たちの種のまき方が発芽率として顕著に現れてしまうので、発芽率が良くなかった種類の種をまいた子たちは、今度こそはという思いで四角豆の種をまきました。「穴の深さこれくらいかな?」と、周りに聞く子もいました。

そして、四角豆の種をまいたポットを中庭のビニールハウス(育苗ハウス)に運んだら、次はその育苗ハウスで栽培していたかぼちゃ、茎立ちブロッコリー、空心菜、枝豆のポット苗を畑(露地)に定植しました。茎立ちブロッコリー、空心菜、枝豆は、ほとんど発芽したものの、芽を虫に食われたものが多く、ポット苗の数は随分減ってしまいましたが何とか生き残ったポット苗を定植することに。ちなみに虫に食われてしまった分は、5月下旬に指導員が種をまき直し、現在育苗ハウスでリトライ中なので、それらが発芽しある程度成長したらまた定植していく予定です。
野菜のポット苗を定植する際は、なるべく根鉢を崩さないように植えることが基本です。しかし、朝の仕事で水やり当番だった子が、あまり水をやっていなかったようで、根鉢がポロポロ崩れてしまいました。水やり当番だった子はもちろん、他の子たちも水やりの大事さを痛感した様でした。
根鉢を崩したり、畝をお尻や膝でつぶしたり、畝を跨ぐときに苗を蹴ったりしてしまいながらも、なんとか定植完了。かぼちゃには敷き藁をし、定植した苗にたくさんの水をやって終了しました。

また、継続生は畑に出たついでに一坪百姓にも着手しました。
畑の一画の一坪で、育てたいものを自分で育てるという“一坪百姓”は、継続生の特権です。女の子2人は、なすやきゅうり、里芋、レタスなど様々な野菜を育て、男の子2人は、大中小それぞれのトマトのみを育てるそうです。自分で時間を作って水やりをしたり、草取りをしたり、収穫したりしていかなければなりませんが、自分の好きなものを育てられるので、気持ちは高揚。
なすときゅうりの苗は既に購入済みだったので女子2人は、マルチを張った畝に定植もしました。購入してからしばらく経った苗は、少し元気がなさそうでしたが、これからしっかりと世話をすることで、元気になるでしょう。たくさん収穫できることを願いながら水やりをする女の子2人でした。
トマトを栽培予定の男の子2人は、脇芽を挿し木にして栽培していく予定なので、今回は畝を立てるだけ。脇芽が伸びて苗になった頃に、時間を見つけて定植する予定です。

24/06/20

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