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売木村の山村留学ブログ

6月2日 530運動、朴葉餅作り

2日(日)の朝は、村の環境美化活動“530(ごみゼロ)運動”に参加しました。センターがある岩倉地区の一員として、岩倉生活改善センターから平谷峠方面に向かいながら、道路上や道路脇の草の茂みや林の中に落ちているごみを拾っていきます。空き缶や瓶、ペットボトル、ビニール袋などのゴミが多い中、Sさんは男性用下着を発見!なぜ下着が落ちているのかと疑問に思いながらゴミ袋に入れていました。
また、全員で同じ方面に向かっていたので、前の方を歩く人はたくさん拾えたけれど、後ろの方を歩いていた人はなかなか拾えず・・・。「ごみ落ちてないな~。まあ環境的にはいいことだけれど。」と言いながら歩いていました。しかし、前を歩く人が見落としたごみや、少し逸れた場所に落ちていたたくさんのごみを見つけた瞬間「あった!」と少し嬉しそうに拾っていました。

530運動には、岩倉地区にお住まいの多くの方が参加されていたので、子どもたちは地区の方との交流も楽しみました。子どもたちから声をかけることはありませんでしたが、地区の方々から優しく声をかけていただいたり、名前を覚えてもらったりしてとても嬉しかった様子でした。
そして、先回りして平谷峠から下りながらごみを拾ってきた人と合流して終了。飲み物をいただいて解散となりました。平谷峠からの素晴らしい景色を知っている継続生は「平谷峠まで行きたかった」と話していましたが、丁度センターに帰り着いた頃にザーザーの雨が降り出し、運良く打たれることはありませんでした。「ごみはたくさん落ちていたけれど、地元よりは断然少なかった」「岩倉地区の一部をきれいにできて良かった」との感想がありました。

センターに戻ってきた子から休日の荷物整理と部屋掃除を行った後は、朴葉餅作りをしました。まずはミーティングで、売木村では柏の葉がないので代わりに朴の葉を使って包み、それをかしわ餅と呼んでいることや、農休みのことなどを聞きました。昔の子どもたちは一年に一回、農休みの時にしか甘い物(=朴葉餅)を食べられなかったと聞いて、現代は随分と贅沢な生活をしているなと感じたり、今では考えられないと思ったりしていました。 そして、次に朴の葉を採りに行きました。雨が降っていたので、傘を差しながら葉を採らなくてはならず少し苦労していました。

センターに戻り、次は二班に分かれて餅作り。売木村では生地を練ることを“でっちる”と言うそうで、米の粉に熱湯を加えたものが手にへばりつかないように手粉をつけ手の腹を使い、かわりばんこにでっちりました。

よくでっちればでっちるほどおいしくなると言われており、みんな、生地を一つにまとめるように上手にでっちれていました。
あとは、餡子を中に入れて閉じ、採ってきた朴の葉で包むのみ。適量の生地を破らないようにしながらやや楕円形に伸ばし、蒸している際に中から餡子が飛び出してしまわないように餡子を包みしっかり閉じました。

Atさんは、包んでいる最中に生地が破れてしまったのか、上手く包めず・・・。餅と餡子のマーブル模様の朴葉餅が出来上がっていました。
そして、一人2個ずつ朴葉餅を作ったら、蒸し器で蒸しました。蒸している最中は、朴葉の良い香りがして、みんなワクワク。「早く食べたいなー」「食べるの楽しみ」と話していました。

朴葉餅を蒸している間に、米を石臼で挽いて米の粉を作る体験をしました。本来は一人で挽きますが、腕の長さが必要となるので、まずは二人一組で体験しました。挽手を握り重たい石臼をゆっくり一定の速さで回し続けるのは大変で、かつ、ペアの子から挽手を受け継ぐ時のスムーズさも必要になるので、最初はぎこちないペアが多かったです。しかし、ペアで息を合わせ、スムーズに挽くことができるようになると、少し嬉しそうでした。
また、昔はこの仕事を女性の方(特におばあさん)が夜中していたと聞いた子どもたちは驚いていました。一人で挽く体験を希望した子は、一人で挽いてみましたが、挽手を回すのに夢中になり、米をもの入れに入れ忘れて、挽くものが少ない状態で挽いたり、腕を必死に伸ばして挽手を回したりしていて、昔の人のすごさを体験できた様でした。

挽けた米の粉を見てみると、先ほど朴葉餅を作った際に使用した米の粉よりかなり荒く粒の大きさが全く違いました。本来は2~3回挽くところを、今回は1回しか挽いていないこともありますが、米を細かく挽くのは随分大変だということを痛感した子どもたちでした。 石臼体験を終え、昼食後には蒸した朴葉餅を食べました。

前日に餡子を作った子たちは、「昨日の出来立て餡子の方が美味しい」と言っていましたが、とても美味しい朴葉餅を食べることができました。朴葉の香りがよくわかり、「紅茶みたいな香りがする」と話す子もいました。

そして、15時からは、後日活動予定の船の体験活動について事前講習会がありました。一緒に活動する村の小中学生4名と一緒に、活動場所の諏訪湖についてや、当日の服装や持ち物についてなどを聞き、楽しみが増した様子でした。また、ロープワークの復習もしました。船の活動では、本結び、エイトノット、もやい結び、巻き結びなどをよく使うそうで、5月中旬に練習した結び方を思い出しながら手を動かしました。前回エイトノットしか覚えられなかったAiさんは、やはりエイトノットしかできていなかったけれど、横にいた指導員に結び方をレクチャーされ、新たに本結びができるようになりました。「できた!」ととても喜んでいたので、他の結び方もレクチャーされましたが、途中で挫折。「本結びできるようになったからいい。おじいちゃんに教えてもらった結び方でなんとかなる」と言い、いじけていました。

結び方を教え合う様子が見られたり、「ちょっと腕貸して」と言って隣の人の腕に結びを施したりしていました。また、正しい結び方ができているかテストをするということで、「何か適当に結び方の指示出して」と言ってテストの練習をする子もいました。当日までにロープワークを完璧にマスターして活動の際にすぐに結べるようにするぞ~!

24/06/20

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