9月16日 蛇峠山登山
16日(月)の午前は、阿智村にあるセブンサミットの一つである“蛇峠山(標高1664m)”に登ってきました。
前日の夕方に行ったミーティングで、蛇峠山についてや、登山中のマナー、疲れない歩き方のコツなどを聞いた子どもたち。また、中学生は学校登山で登った“木曽駒ケ岳(西駒ケ岳)”よりも登りやすく、さらに継続生は昨年度活動で登った“恵那山”よりも楽に登れると聞き、少し安堵の表情を浮かべていました。
朝6時に起床し、7時半にはセンター出発!駐車場に着き、トイレと準備体操を済ませ、8時15分には登山を開始しました。
別荘地の脇を通り抜け、最初のビューポイントである“馬の背”を目指して歩いていくと、一つの紫色の植物が目に入りました。“トリカブト”です。かわいらしい見た目をしていますが、実際は花びらにも葉にも根にも猛毒を持つという、危険な植物の一つです。これで簡単に人が死んでしまうと聞いたAoさんは、「そんな危険な植物があるんだなー」と思ったそうです。
また、一箇所登山道が崩れかけている所がありました。油断すると右側の斜面に滑り落ちていきそうだったので、初登山のKさんは、「怖い」「落ちる」「きゃー」などと言い、ビビりまくりながらその箇所を歩いていました。
40分ほど歩き、最初の目的地である“馬の背”に到着!天気が良ければ中央アルプスや北アルプスが見えるスポットなので、“乗鞍岳”に登ったことのあるSさんは、「乗鞍見える?」と、あいにく雲に隠れ見ることはできませんでしたが、乗鞍岳を探していました。
また、女子5人でアルプスの山々をバックに記念撮影をしていると、「わー女子全員で撮ってるー」とAtさんが少し羨ましそうにしていたので、Atさんは、Htさんと仲良く2ショットを撮っていました。
十分休憩をとったところで、次なる“アルプス展望台”を目指して出発!山道を歩き、車道(コンクリート道)を一瞬歩き、また山道を歩くことを何度か繰り返しながら登りました。車道に出る時は少し開けているので、「やっと頂上だ」と思った子は、まだ頂上ではないことに落胆。フェイントはやめてほしいと思った様です。
50分ほど歩き、“アルプス展望台”に到着!水筒を持って行かなかったHkさんは、景色を見ながらへたれ込み、ナップザックを枕にして地面に寝転がっていました。
そして、さらに5分程歩いたところで、念願の蛇峠山山頂に到着!看板をバックに全員で記念撮影。疲れて顔が暗かったり、「もう少し右にずれて」と言われてもなかなか動けない子がいたりしました。
午後から雨予報なので、山頂に着いた頃には雲がたくさん…景色が良い山頂で行動食のりんごを美味しく丸かじりしようとしていた子たちは、「さっきのアルプス展望台か馬の背で食べればよかった」「景色見れなくて残念」と言いながらりんごを食べていました。センター長さんが差し入れてくださったあめもいただき、十分休憩をとったら、いよいよ下山へ。
美味しいりんごを食べたことや、蛇峠山の頂上に着いた達成感から、足取りは軽いように見えました。
しかし、下り道を歩くのが苦手なKさんが、すぐにスピードダウンし、「無理」を連発。山村留学を始めた4月から下り坂を歩くのが苦手と聞いていましたが、坂道ばかりの売木村で約5か月歩き回ったおかげで、下り道を歩くことに慣れたはずですが…しかし、それはコンクリート道の話。山道を歩く機会は少ししかなかったので、まだまだ下り坂を歩くことに関しての恐怖心がある様。「無理と言うんじゃなくて大丈夫と言って自分に暗示をかけるんだよ」「もし滑ったら助けるから安心して」「小股で歩けば滑りにくいよ」などのAsさんや指導員からの声掛けで、徐々にKさんが「無理」「やだ」と言う回数は減りました。
一方、後ろの方を歩くAiさんやHkさんやJさんは、スピードが遅いことに段々とイライラ。しかし、団体で登山をすれば、歩くスピードの差は必ず出てきます。3人は、団体で登山することの大変さを痛感できたのではないかと思います。
また、先頭を歩くセンター長さんにぴったりとくっついて歩く小学生2人は、程よいペースで歩きながらも、各々好きな鳥や虫、植物に目を向けて歩くことができていました。Atさんは終盤尿意と闘っていたものの、近くの木や笹がカサカサ鳴ったら少し観察してみたり、鳥の鳴き声で何の鳥かを判別したりし、自然に触れられた登山になったことに喜んでいました。
1時間30分ほど歩き、駐車場に到着!疲れた様子を見せる子もいましたが、心配していた雨に打たれることなく、そしてけが人が出ることなく、全員無事に下山することができました。お疲れ山♪
センターに戻り、昼食を済ませた後は、2回目の体験留学会。みんなどんな子が来るのか楽しみにしていたので、廊下で待ち伏せしたり、玄関で出迎えたりする子がいました。
そして、15時頃からは体験留学生と共にヤギの冬エサ集めを行いました。3回目の今回は、前回同様チェーン脱着所付近に生える葛の葉採り。フレンドリーなHtさんやAtさん、体験留学生のおかげで、すぐに仲良くなったみんなは、作業よりも話に花を咲かせていました。
また、センターに戻る道に生えている桑の木から、桑の葉も集めました。枝に沿って手をスライドさせると、まとめてプチプチと葉が採れて気持ちがよく、効率も良いので、継続生が新入園生と体験留学生にやり方を教える場面がありました。
24/09/22