10月12日 畑作業(さつまいも堀り)
12日(土)の午後、畑作業を行いました。雨が続いた後の久しぶりの畑作業。しばらく手を入れていなかったので、まずは草取りから始めました。日が当たり、少し暑かったけれど、畝と畝の間の通路や、マルチシートが破れた部分から生えている雑草を、根こそぎ取る気持ちで手を動かしていきました。
あらかた草取りを終えたら、次はさつまいもを掘ることに。初めに四方八方に伸びた蔓を刈りとり、センターで飼っているヤギのエサとするために、車の荷台(中庭のビニールハウスや玄関横のヤギ小屋まで運ぶため)に運び載せました。「みんなでバケツリレーだー!」とあがった声に、全員横一列に並んで蔓を送っていきました。
先頭を買って出た小学4年のAtさんは、伸びた蔓を土から引きはがし、節から伸びている不定根を、“よいしょよいしょ”と綱を引くように引っ張っていました。急に蔓が切れて体勢を崩し、よろっとした時もありましたが、終始楽しそうでした。
また、中学生男子たちは蔓を投げて送っていたので、バケツリレーが終わった頃には足元に大量の葉や蔓が・・・。バケツリレーをしていた時の楽しさとは裏腹に、終わった後は落とした葉や蔓を嫌々面倒臭そうに拾っていました。
次にいよいよさつまいもを掘り出していくことに。スコップを使って掘ると、さつまいもを傷つけてしまうかもしれないので、先に手で周りの土を崩しました。すると、土の中から赤紫色がちらり。「あ!あった」「さつまいもだ!」と歓声をあげながら掘り進めていくと、大小様々なさつまいもがたくさん出てきました。「これ、でかいよ!」「ちびっこさつまいもかわいい~」など、周りの子と会話しながら掘る子も。
今回一番大きなさつまいもを掘り出したのは、Htさんでした。顔よりも大きく、ずしりと重い超巨大さつまいもで、掘り出すのも一苦労。しかし根気強く掘り、途中で折れることなく綺麗な形のまま掘り出すことができました。Htさんも嬉しそうでした。
掘っている途中でさつまいもを折ってしまった子もいました。最初に折ってしまったのは、おそらくMさん・・・。近くにいたAsさんや指導員に「あーあー」とブーイングされ、しょんぼり。折ってしまうと、切り口から傷みが速く進み、食べられる部分が減ってしまうので、以後、細心の注意を払って掘っていました。
蔓をつかんで引っ張ると芋づる式にさつまいもがついてくると言われており、蔓を刈りとった根元を引き抜くと何個かのさつまいもが連なって出てきます。Asさんは、三つ子のさつまいもを同時に掘り出すことに挑戦!周りの土を丁寧に崩してから掘り、無事に三つ子を一度に掘り出すと、「見て~」と周りにいた子に自慢し、ご満悦でした。
大体掘れたら、掘り残しのさつまいもがないか確認のために、HkさんとKさんが畝の土をスコップで掘り起こしました。「あっ」と、たまにさつまいもをスコップでサクッと折ったり切ったりしてしまった時もありましたが、みんなが手でしっかり掘った後だったので、土の中にそこまでたくさんのさつまいもは残っていませんでした。
また、HkさんとKさんがスコップで掘り残しがないか確かめている間に、他の子たちは四角豆の収穫を行いました。学園生たちは毎朝、交代制で水やりなど畑の世話を行っていますが、時間がないからか、水やりのついでに収穫する子は数人です。そして、その子たちも見落としているのが、“四角豆”!収穫適期であることを知らなかった子もいたようで、収穫する際に、「あれ、できてたんだ」とぼそっと言う子もいたほどでした。
そんなこんなで、美味しく食べることができないくらい大きく成長しすぎて硬く筋張った莢(四角豆)がたくさんできていたので、それらを(ヤギのエサにするため)採りつつ、私たちが美味しく食べられそうな丁度良いサイズから、今後もあまり採る子がいないだろうことを考慮して、まだ小さいかなと思うサイズまでのほぼ全ての四角豆を収穫しました。実(四角豆)を摘みとる際、ボキッと真ん中から折ってしまった子もいましたが、かなり多くの四角豆を収穫することができました。
さつまいも掘りと四角豆の収穫を終えたら、最後にさつまいもをセンターの倉庫内に広げて並べました。さつまいもは、収穫して約1~2週間後からデンプンがゆっくり糖に変換され、さらに数ヶ月かけてより甘さが増すと言われています。さつまいもを収穫した子どもたちは、早く焼き芋などにして食べたいようですが、食べるのはもう少し先です。倉庫でしっかりと寝かし、美味しくなった頃合いを見ていただきます!
24/10/17