10月14日 そば刈り
14日(月)の午後は、学園長さんの畑でそば刈り体験をさせていただきました。
このそばは、7月下旬に学園生(中学生)が種を蒔いたものです。鳥にいくつか芽を食べられてしまったものの、8月から9月にかけては、畑の前を通りかかった観光客の方が立ち止まって写真を撮るほど、畑いっぱいにきれいな白い花を咲かせていました。そして、花が枯れて実になり、収穫時期を迎えたので、学園長さんに教わりながら刈りました。
刈り方は、稲刈りと同じなので、みんなはお手の物。しかし、田んぼの稲とは違い、そばと一緒に雑草もたくさん生えていたので、なるべく雑草を混ぜないようにしながらそばを刈る必要がありました。実の重みや、動物が歩いたせいで、倒れているそばもあったので、雑草をかき分けながら、どれがそばか、また、刈り残しがないか探すのに苦労していました。
しかし、そばを一発で刈れた時の感覚は、とても気持ちが良いものです。そばは、クウシンサイのように茎の中が空洞になっているので、刈ると“ポッ”と音がします。刈るのに失敗して、根ごと引き抜いてしまう時もあったけれど、みんなの手元からは何度も“ポッ”と気持ちの良い音が聞こえていました。
刈り進めていると、そばや雑草に交じってみんなが喜ぶものが育っていました。食用のほおずきです。継続生は昨年度も見ましたが、新入園生は初見。「え、食べれるの?」「本当に食べられる?」と言いながら恐る恐る食べると、「おー甘い」「なんかチーズみたいな味がする」「おいしい」などの感想が聞かれました。継続生も、昨年度はまだ時期が早い酸っぱいものを口にしたので、今年は「甘い」「いちごみるくの味がする」「トマトみたいな味がする」などと話していました。同じ味でも、食べた人によって例える食べ物が全く違うことがよく分かりました。
全て刈り終えたら、これまた稲刈り同様、少し湿らせた藁で結束し、乾燥させることに。稲とは違い、“島立て”という感想方法で乾かすことにしました。、結束したそばを実を上にして立たせ、そのいくつかをそのいくつかを互いに寄せかけてバランスを取って、ひとまとめにします。「これで乾燥するんだー」「途中で倒れないのかな?」と思った子もいたようですが、島立ては、そばでは一般的な方法のようです。
島が何個も立ち、畑いっぱいにそばが育っていたので、そばがたくさん打てるだろうと思った子が何人もいましたが、学園長さんいわく、鹿に食べられたり、刈った時に実が落ちたりして、一株にそこまで実がついていないから、思ったよりは打ったそばができないかもしれないとのことです。それでも、実からどのようにしてそばを打つのか気になる子や、麺のそばになるまでとても手間がかかることを知った子、そもそも初めてそばの実を見た子などがいます。次の作業である脱穀も体験させていただき、引き続き、玄そばからそば粉になるまでとそば打ちなどの体験もする予定です。
24/10/25