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売木村の山村留学ブログ

11月11日 そばの脱穀

11日(月)は、9日(土)の学校開放日の振替休日で学校がお休みだったので、センターで収穫祭の準備をして過ごしました。10日(日)にリハーサルをしたので、個人体験発表の原稿を書き直したり、大きな声で発表するにはどうすればよいか考えたりと、いよいよ週末に迫った収穫祭に対して不安が段々と募ってきているようでした。

また、午後からは、学園長さんの家の畑で10月に刈りとって島立てにして干しておいたそばの脱穀をさせていただきました。
もち米は、千歯こきと足踏み式脱穀機を使って稲から籾をとりましたが、今回は、茎を棒で打って実を落とす方法と、動力脱穀機を使って茎から実を外す方法で行うことに。学園長さんにやり方を教えてもらってから、二人一組を作り、作業を開始しました。

そばの茎を持つだけで実が落ちてしまうほどだったので、棒で打つためにブルーシートを広げた場所まで運ぶ時や、動力脱穀機の近くまで運ぶ時は、注意しながら運ぶ姿がありました。
棒で打つ方法の時は、一人がそばの束を時折回転させながら持ち、もう一人が棒でビシビシ打つという協力プレーで作業しました。ビシビシ打つ方は、少し楽しかったようです。また、あらかた実を落とした後は、実が残っていないか一本一本確認しました。

動力脱穀機は、もち米の脱穀で使った“足踏み式脱穀機”と違い、ドラムを回すために足でペダルを踏み続けなければならないわけではなく、エンジンの力で自動回転するドラムにそばの実がついた茎を当てればよいだけなので、みんな簡単そうに、そして楽しそうに行っていました。ドラムの回転の速さに茎ごと巻き込まれそうになったり、見ている方がハラハラするほど、奥まで手を突っ込んでドラムに茎を当てたりしていましたが、茎ごと切断してしまい、手元に茎が残らなかったり、機械に茎が詰まってしまったりすることはなかったので、安心しました。
また、ドラムに当てて落とした実や、切断された茎が出てきたら、さっとふるいにかけ、実と大きなごみに分けました。特にHkさんが、こなれた雰囲気でふるいにかけていました。Jさん・Atさんペアは、Jさんがふるいに実や切断された茎をのせ、Atさんがふるいをふるという役割分担をし、Atさんは、楽しそうに全身を使ってふるいをふり、ふるいをずっとふり続けていました。

ふるいにかけても、本当に実があるのかと思ってしまうほど、ごみがたくさん混じっていたので、センターに戻り、唐箕にかけることにしました。三番口から出てきたものは、ほとんどごみでしたが、一番口や二番口から出てきたものにもごみが混ざっていたので、何度も唐箕にかけました。徐々に一番口から出てきたものを溜めるバケツが実だけになってきた時は、「おお!実だ」と言っていた学園生たち。 また、三番口の方から唐箕が動いている様子を見るのが面白かったので、何人かで見ていると、Aiさんが帽子(ハット型)を頭ではなく顔にかぶり、メッシュの部分に目がくるようにして「これなら大丈夫」と言って三番口の前に立ち、全身でごみをかぶっていました。周りの子から「何しているの」と言われたり、怪訝な目を向けられたりしていましたが、顔にごみがかからなかったかと聞かれると、「全然(大丈夫)!でももしかしたらメッシュの隙間からすごーく小さいごみは入ってきているのかもしれない」と答えていました。

“最後は人の手で”ということで、何度唐箕にかけても一番口に落ちたごみは、みんなの手で取り、計2時間半ほどで、脱穀が終わりました。今年は動物による被害が多かったので、学園長さんによると昨年度の10分の1程しか収穫できなかったそうです。そんな貴重な実ですが、3学期にそば打ち体験をさせていただける予定なので、感謝しながら製粉して粉になるまで待ちたいと思います。そば打ち楽しみ~♪

24/11/20

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