3月9日 お別れハイキング
9日(日)は、今年度最後の野外活動である“お別れハイキング”を行いました。
売木学園に入園した昨年4月から、学園生は“自分の足で歩く”ことを大事にしてきました。平日は毎日片道3km程の通学路を歩き、週末のセン自然体験活動で村内を歩いたり村外で登山をしたりしたこともありました。そんな1年間の集大成として、この日は、村にある3つの峠を巡るハイキング!総距離はおよそ27kmです。前日のミーティングで「明日はこのルートを歩きます。距離はざっと27km」と告げられ、「最後まで歩けるかな?」「そんなに長い距離は歩いたことないよ」と思った子たちがいたようでした。また、初めて行く場所を目指すということで、ウキウキしている子もいました。


身支度をし、朝8時50分過ぎにはセンターを出発!「よし、行くぞー!」という気合を込めた集合写真を撮ってから歩き始めました。
まずは、岩倉ダムの北岸の道を通り長下地区からお隣阿南町和合地区に繋がる“和合峠”(名前がないため、勝手に呼称)を目指しました。岩倉ダムの北岸の道を歩いたことのある子はいましたが、和合峠はみんな初めて。そこそこの上りだったので、「結構上るんだね」「いつまで上り坂だろう」と、長く続く上り坂に、ハアハアと息が上がったり、暑くなったりしていました。また、頻繁に人や車が通る山道ではないので、路面に雪が残っていたり、日陰部分には雪(というか氷)があったりし、「滑りそう」「(少し足元がつるっとして)わあ!ヒヤッとしたー」と、言っている子もいました。
峠の最高地点(多分、村堺)に辿り着き、「ここまでで5.5kmくらい歩いた」と知らされると、「まだそれだけ?27kmも歩けるかな?」と不安になった子も。


和合峠到着記念写真を撮り、折り返して、登ってきた道を下り、売木川沿いに南下し、次は南部第一地区から軒川地区に抜ける“長島峠”を目指します。和合峠までは少しスローペースでしたが、峠からの下り坂や旭・中央・南部第二地区の平坦な道は、良いペースで歩くことが出来ました。
旭地区にある文化交流センター“ぶなの木”付近を歩いていた時、小学4年生のAtさんが、「(鳥が)いる!カワガラス!2羽いる!カップルカップル!」と、かなりの大興奮で近くを歩いていた子たちに鳥がいることを教えてくれました。周りにいた子たちもAtさんが指さす方向に目をやり、「おー、いたいた!かわいいね」と、カワガラスを見つけることが出来ていました。また、絶対に橋の下に巣があると睨んだAtさんは、あちこち動き回って橋の下を覗き込み、「あった!」と、これまた大興奮でみんなに伝えていました。“鳥は木の上に巣を作る”と思っていた子たちは、「橋の下でも巣作りをするんだ」と、関心を示していました。鳥博士であるAtさんの鋭い観察眼や豊富な知識には脱帽です。


そして長島峠に着いたら、再び到着記念写真を撮り、峠を越して軒川地区にある日陰山橋まで下り、橋の付近でお昼休憩をすることに。「よっこいしょ」と地べたに腰を下ろすと意外と足が疲れていることに気づき「いやー、結構歩いたよね?」「足がちょっと痛い気がする」と言っている子がいました。


丁度正午だったのでお弁当を食べ、川を覗いたり日向ぼっこをしたり仮眠を取ったりして少し食休みした後は、お隣の根羽村に繋がる“売木峠(根羽峠と呼ぶ人もいます。)”を目指しました。
その道は、売木学園のホームゲレンデにしている茶臼山高原スキー場に繋がる車では何度か通ったことのある道でした。車で走ると一瞬で過ぎ去ってしまいますが、歩いてみると小さな看板を見つけたり、生き物をゆっくり探すことが出来たりして、同じ道でも歩くことで普段気づかなかったものに気づくことが出来ます。会話しながらも、辺りを見回して生き物を探したり、鳥の鳴き声を聞いたり、雪を触ったりして楽しんでいました。
そして、峠の少し手前に、今回のルートで唯一の湧き水スポットがあったので、そこで小休憩。新鮮かつ冷えた湧き水を「美味しい!」と飲んだり、水筒に汲んだりしました。
湧き水スポットから少し上り、無事18.5km地点の売木峠に到達。峠到着記念写真を撮り、Htさんは売木村と根羽村の村境を跨いで立ち、Sさんはぴょんぴょん跳んで「売木!根羽!売木!根羽!」と売木村と根羽村を行ったり来たりして遊んでいました。


最後は、売木峠をUターンし、ゴール地点に設定した“こまどりの湯”を目指しました。疲労と、Hkさんに遅いと言われたことでテンションが下がり、明らかに歩みが遅くなり始めたAtさんを先頭にし、それまでより少しゆっくりとしたペースで峠を下りました。
Mさん・Asさん・Aoさんは、3人とも大好きな犬の話で盛り上がったり、来年度のことを話したりしていたようで、Sさん・Kさん(+指導員)は、家族や村の友だちの話題で盛り上がるなど、女の子たちは常に会話を楽しみながら歩いていました。
また、残り3km地点から合流した体験留学生の子に話しかける様子を見ることも出来ました。


午後4時40分、こまどりの湯に到着し、「歩ききったぞー!」という気持ちを込め、踏破記念の集合写真を撮ったのち、温泉で疲れた体をほぐすことに。しかし、駐車場で村の方と出会い、その方が連れてきていた犬を触らせていただいた犬大好きトリオ(Mさん・Asさん・Aoさん)は、入湯前に疲れを癒すことができました。犬を見つけた途端駆け寄っていき、満面の笑みで犬を触る様子がありました。
他の6人は、犬よりも温泉!農家生活中に農家さんに連れて行っていただいた子もいますが、学園生全員で温泉に入るのはこれが初めてでした。
こまどりの湯には、様々なお風呂(内風呂、露天風呂、打たせ湯、寝湯、サウナ、水風呂など)があるので、初めて来た子や約一年ぶりに来た子は、全てのお風呂に短時間ずつ浸かり、温泉を満喫していました。


そして、デポしておいた車でセンターに戻りました。
次の日に足が筋肉痛になった子もいましたが、無事に全員で完歩することができました。自然観察(野鳥観察)や春探しをしたり、釣れませんでしたが、Jさんは少しだけ釣りを楽しんだり、励ましの言葉を掛け合ったり、Jさんが用を足しに行っている間に荷物を持ってあげるHkさんがいたり、いろいろな人と会話を楽しんだりと、27kmの間に学園生たちの様々な様子も見ることが出来ました。売木学園42期は、残り10日ほどで終わってしまいます。「疲れたけれど楽しかった!」という感想を全員から聞けたので、来年度地元に帰ったり別の留学地に行ったりする子たちにとっては、売木学園での最後の野外活動として良い締めくくりを迎えられたと思います。
25/03/15