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売木村の山村留学ブログ

3月20日 修園のつどい

春分の日である20日(木)に、売木学園生最後の活動、42期の修園のつどいを行いました。一年間親元を離れてたくましく成長した姿を見てもらったり、お世話になった方々に感謝の言葉を述べたりする場。一年間お世話になった農家の父さん母さん、学校の先生方、村の方々、お家の方々にお集まりいただき、学園生9名は少し緊張した面持ちで、温かい拍手に迎えられながら入場しました。
まずは、スライドで一年間を振り返りました。一人二つずつ、特に思い入れのある活動を取り上げ、簡単な説明や感想、感謝を述べました。

次に、学園長さんから修園賞を一人ずつ受け取りました。修園賞を受け取る前には、この一年間で楽しかったことや成長したこと、反省するべき点や課題、来年度継続生になる子は意気込みなどをスピーチしました。緊張で言葉に詰まったり、書いたメモをチラッと見たり、思わず涙が出てしまったりした子もいましたが、みんな堂々とスピーチすることができました。

また、今年度で売木村の山村留学を修了する子は、保護者の方からも一言いただきました。保護者の方々のお話しを時少し照れた表情で聞く子もいました。

そして、お客様からお祝いのお言葉やお話をいただいた後は、来年度地元に帰ったり別の留学に行ったりする人たちと、売木村で山村留学を継続する人たちが、それぞれにエールを送り合いました。

また、この一年間子どもたちはたくさんの方々にお世話になりました。村の方に個人体験でお世話になったエピソードや学校の先生方・友達、農家の父さん母さんに学校・農家での思い出や後悔、保護者の方々に家族のおかげで楽しい山村留学生活を送れたことなど、思い思い感謝の言葉を伝えました。
そして、保護者代表の方からの言葉をいただいた後は、最初で最後の、学園テーマソング“道”を歌いました。

歌い終えたら一度つどいを締め、衣装に着替え、最後に篠笛と太鼓の発表を行いました。発表するのは全部で5曲。
まずは、継続生2人と指導員1人の、太鼓大好きトリオによる“ぶち合わせ太鼓(アレンジVer.)”を演奏しました。緊張で体が固まって腕が動かず、少しテンポのおかしい演奏になったり、打ち手を間違えたりしてしまいましたが、なんとか最後まで演奏しました。
次は、一年間篠笛の補修をしてきた6人による篠笛演奏。村の子2人が締太鼓とささらで合奏してくれました。違う音が出てしまったり、吹き始めが早かったりした子もいましたが、練習通りにきれいなハーモニーを奏でられました。

次は、売木こども太鼓のメンバー全員での“寄せ囃子”。この曲は漁師町である千葉県銚子のお祭りで、祭り始めに景気づけと祭りの人寄せに打ちならされるもので、お客さんが近くに寄ってきたくなるように、楽しげな様子で演奏されるのが特徴です。一つの太鼓を3人で打つ構成になっているので、3人で楽しげに打っていました。

次は、太鼓を指導してくださった藍羽さんが作曲した“楽”。曲名の通り、楽しく演奏する曲ですが、なんとサプライズで藍羽さんと愛芽さんが篠笛の飛び入り演奏をしてくださいました。やはり音色が桁違い!思わずニコニコになる子どもたちでした。
そして最後は、今までも何度か披露してきた“三宅島神着木遣太鼓”。二月末の村の文芸祭と同様、継続生によるスローテンポの構成も込みで披露しました。継続生だけでなく、全員の木遣り唄や太鼓の音色はとてもかっこよく、前日の練習で「今日は今までよりも上手だった」と藍羽さんに褒めていただきましたが、それを超えるかのような力強さがありました。

太鼓演奏が終わったら、学校関係者や村の方々と涙のお別れをし、農家さんと一緒にセンターで最後の食事(昼食会)をしました。食卓を囲みながら、農家さんやお家の方と一年間の総括をしおしゃべりを楽しむ子どもたちでした。
15時過ぎには全員解散。4月は11人で始まった42期ですが、修園したのは9人。楽しかったことだけでなく、辛かったこともあったと思います。11月の収穫祭では、気持ちがぶつかり合った時もありました。小学4年生から中学3年生と思春期にも入り、年が近い様で離れているみんなは、多感な時期。しかし、売木学園で色々なことを経験し、学んだみんなは、この一年で驚くほど成長しました。来年度以降も、みんなが楽しく過ごせることを願っています。

25/04/06

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