売木村山村留学センター
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売木村の山村留学ブログ

9月14日 歩く活動(即身仏を訪ねる)・花火鑑賞

14日(日)は、日本国内に現存する十数体の即身仏のうち、一体が隣の阿南町新野の新栄山に安置されており、1年に2回春と秋に御開帳され、秋は敬老の日の前日ということで、14日(日)は山留センターから歩いて参拝しに行きました。即身成仏した“行人様”は、自ら即身仏になることを決意し修行僧となり、鉄下駄を履き、鉄の杖を手にして17年間日本中を歩き回ったそうですが、学園生は、軽い運動靴を履き、リュックサックを背負い、新栄山の行人堂までの往復約23kmを歩くだけ。“行人様”と比べてしまうと楽に思えますが、子どもたちにとって23kmを歩くことは大変な活動のようです。「車で行くんじゃないの?!」「そんなに長い距離歩けるかな~?」と、今まで歩いたことのない長距離に、出発前は不安な表情を浮かべていました。

9時15分頃、センターを出発!夕方にはセンターに帰り着くことを考え、時速4km程のペースで歩くことを意識して歩き始めました。
道中は、木の実(ヤマボウシ)を食べてみたり、鳥の羽根(トビの羽根?)や栗を拾ったりと、自然を楽しむことができ、また、話に花を咲かせながら、「疲れた」と言う子はいたけれど、歩けなくなるまでの子はいませんでした。

また、先日収穫させていただいたりんごを行動食として一人二個ずつ持っていたので、歩きながら各々好きなタイミングで食べていました。「おいしい~」と、顔をほころばせていました。

12時過ぎ、目的地である新栄山のふもとにある巣山湖を見ながら、お弁当をいただきました。疲れてそこまで食欲がなかった子と、たくさん歩いてお腹を空かせていた子たちの食欲の差がすごく、一番たくさん食べた子は、もりもりのお弁当に加え食べきれない人が減らした分まで食べたようです。
お弁当を食べた後は、新栄山を登り、行人堂へ。行人様の御開帳を見に行きました。即身仏を目にする直前は、「怖い・・・」と言っていた子もいましたが、行人堂に入った時にはみんな落ち着き、一人一人丁寧に参拝させていただきました。「キラキラの着物を身にまとわれていてびっくりした」「身長が約180㎝もあった大男と聞いていたけれど、意外と小さかったな~」や、「(行人堂に置かれていたものを見て)鉄下駄と鉄の杖、すごく重そう!」などの感想を聞くことができました。

帰りは、売木トンネルを歩いて通りました。初めてトンネルの中を歩く子たちは、車やバイクの音の大きさにびっくり!Htさんは、耳を手で押さえながら1kmちょっとを歩いていました。

売木村内に戻り、中心部からは通学路を歩き、センターへ。到着記念の集合写真には、疲れた表情で納まった子たちが何人かいました。「23km歩いただけでこんなに疲れたから、行人様は本当にすごいな~」「ちゃんと完歩できて良かった」「また行人様を見に行きたいな~。歩きじゃなくて車で行きたいけれど!」などと話していました。アップダウンの激しい道のりを全員無事に踏破する事が出来て良かったです。歩けることに自信を深めた子どもたちでした。

夕食を食べた後、19時から行人様奉納大煙火大会を見に行きました。昼間に時間をかけて歩いた道を車で走り、「車だと一瞬だな~」「やっぱ車最高」との声が聞かれました。また、花火は70発以上打ち上げられ、あまりの迫力に感嘆の声が止まりませんでした。とても良い思い出となりました。

25/09/17

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