10月12日 稲の脱穀
9月15日にみんなで稲刈りをし、約1か月間はざかけしておいた「シナノモチ」の脱穀をしました。
稲刈り以降、晴れの日と雨の日が繰り返しやってきていたため水分計で確認したところ若干水分が高めでしたが、収穫祭までのスケジュールの関係で脱穀を決行することに。
まずは一本の稲に何粒の籾が付いているか手で一粒一粒取りながら一人一本分数えました。


それぞれが数えたものを足して人数で割って平均を出してみると、95.4粒。一本の稲に約100粒程度籾米が付いていることが分かりました。
続いて昔の農具を使っての脱穀作業開始。まずは千歯こきを使っての脱穀体験です。


櫛状になった歯の隙間に稲を挟み、引っ張って籾をしごき取ります。一度にたくさんの稲をしごき取ることはできませんが、それでも手で籾を取ることを考えればはるかにスピードアップです。
次に足踏み式脱穀機を使っての脱穀体験です。


足でペダルを踏みドラム(こき胴)を回し、手で持った稲束をドラム(こき胴)にあてることにより脱穀します。千歯こきと違って稲束一つを丸ごといっぺんに脱穀できるのでかなりのスピードアップです。
その昔、自転車に乗った青年が、農道を通ったとき、垂れ下がっていた稲の穂が自転車のスポークに当たりパラパラと籾が飛び散ったことから着眼を得て、足踏み式の「回転脱穀機」を発明したと伝えられています。
学園生は発明した人の発想力と脱穀のスピードアップ両方に驚いていました。
午前中からお昼過ぎまで手や昔の農具を使って脱穀をし、昼食をはさみその後唐箕を使ってごみと籾米に選別。ここまでで全量の4分の1しか脱穀できていません。15時過ぎからはハーベスターを使って機械脱穀を体験しました。


ハーベスターは脱穀、ふるい、風選の作業を一度にやってくれる素晴らしい機械です。午前中に脱穀した3倍の量の稲束を35分ほどで脱穀・選別してしまいました。あまりのスピードに子どもたちは驚き、「最初から全部ハーベスターでやればいいのに」と体験のためにやっていることを忘れて、元も子もないことを言っていました。
ハーベスターも完ぺきではないので稲束を一つ一つこき残しがないかみんなでチェックしました。
今回脱穀したもち米の籾はしばらく留学センターで保管し、収穫祭前に村の方にお願いして籾摺りをしてもらいます。新米のお餅が食べられるまではもう少し!
25/10/15