売木村山村留学センター
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売木村の山村留学ブログ

5月28日

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5月28日(土)の午前中、畑作業をしました。

5月初旬にポットに種を蒔き、ビニールハウスの中で、毎日水をやり、そこそこの大きさに育った野菜の苗の定植です。畑の方は、畝たてとマルチはりを先週末に行い、準備済み。

野菜によって、株間や条数・条間を変えて植えるということを知るためにも、時間はかかるけれど、いろいろな野菜の苗を全員で植えてみることにしました。
初めに、かぼちゃとズッキーニの苗から。蔓が伸びていくものなので、畑の端の方に作った畝に、株間1Mで植えます。植え穴を掘り、ポットから苗を出して、根鉢を崩さないよう穴に苗を植え込み、株元が周りより少し高くなるようにします。しかし、そのようにできていなかったか所は、植え直しに・・・。

5-28 (2).jpg5-28 (3).jpg次は、発芽率が低かった とうもろこし の苗植え。2条に植えるので条間を測った後、株間30cmを測りながら、マルチに穴を開ける作業から。息を合わせて進める子たちがいました! 連結ポットから苗を出して、植えていきましたが、マルチの穴を必要以上に大きくしないようにしつつ、しっかりと植えることが難しかった様。作業しながら、被せてあったマルチをはがしてしまうこともしばしばありました。
5-28 (4).jpg5-28 (5).jpgそれから、スナックエンドウ・枝豆・金時豆・モロッコいんげん・すじなしいんげんなどの豆類の苗を植えました。これらも、2条植えで、株間は20cmまたは30cm。同じマメ科の苗だと、見ただけではわかりにくいものもあったので、間違えないように、マルチに開けた穴のすぐ横に、植える苗のポットを配置してから、取りかかりました。マルチの穴を少し広げ、一掴みか二掴みの土を取り出して穴を掘り、ポットから出した苗を土ごと穴に入れてしっかりと植え、株元が周りより低くならないよう土を寄せるという一連の作業の繰り返し。いろいろな豆をたくさん植えたので、だんだん投げやりになる子もいれば、幾つ植えても一つひとつ心を込めるように、きちんと植える子もいました。
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同じ作業を幾度も行いつつ、収穫し、食べる時のことを想像して気を取り直し、たくさんある苗を植え続けました。やはり、マルチをはがしてしまうことが度々あり難儀する子はいましたが、なんとか直していました。
続いて、少し高く土を盛った2畝に、さつまいもの苗も植えました。さつまいもは、他の苗とは植え方が違いますが、小学生たちは「学校でやったから、知ってる!」と、我先にと植え始めました。しかし、ちゃんと植えられたか確認するために、軽く引っ張ると、それだけですぐに抜けてしまう植え方をしている子たちが・・・! もう一度説明を聞いた後、きちんと植えて、葉を土の上に出しました。そして、葉が焼けるのを防ぐために、葉とマルチの間に藁を敷く作業もしました。干しイモ用の”タマユタカ”と、さつまいもの中で最高級といわれ、甘くしっとり感が最高の”鳴門金時”を植えたので、収穫が楽しみです!
5-28 (8).jpg5-28 (9).jpgトマトの苗しか植えていなかったビニールハウスの中にも、きゅうり・おくら・ミニトマト・ピーマン・ししとう といった買ってきた苗を定植。これまでと同じ手順で、株間を考えてマルチに穴を開け、植え穴を掘り、ポットから苗を出して植えました。どの苗も立派で、根鉢を崩さないよう気をつけて、穴に苗を植え込んだ子どもたち。何度も口うるさく言われていたせいか、言われなくても株元がやや高くなるよう土を調節することができていました!
5-28 (10).jpgかぼちゃやズッキーニの葉の下にも敷き藁をし、最後に、畑に植えた苗にたっぷりと水をやりました。もちろん、ビニールハウスの中に植えた苗にも。毎朝 学園生の間で、畑当番が回っていて、これからは水やりの範囲が広くなり大変になりますが、さらにしっかりとやってもらいたいものです。
5-28 (11).jpg午後1時45分から、翌日に参加する村の渓流釣り祭に備えて、竿や仕掛け作りをしました。まず、釣りについてのレクチャーを受け、釣りの仕掛けを作る時に多用する(釣りだけでなく船や登山やレスキューでも使う)結び方であるエイトノット(=8の字結び)の練習から。
5-28 (12).jpg5-28 (13).jpgエイトノットはチチワ結びとも言いますが、いきなり、細くて見えづらい道糸を使うのは難しいので、ロープや紐でエイトノットをしチチワを作る猛特訓! 「わかった!」「これでいいですか?」と早々とチチワ結びを掲げて見せる子もいれば、何度 指導員がやって見せても覚えられない子、半々くらいの確率でできたりできなかったりする子も。
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かなりの時間をかけて、全員ができるようになったら、この後釣り糸にチチワを3つ作るのと同じように、ロープにチチワ結びを作って練習。みんな、たぶんマスターできたはず。
それから、一旦外に出て、竿の長さ調整を。竿用の竹は、4月中旬に、伐採され少し乾燥した状態の竹が置いてある場所で手頃なものを選び、日陰で1か月半干していたもの。明日、留学生たちは、渓流ではなく、放流されたニジマスを釣り堀で釣るのですが、恒例によって自作の竹竿で参加するのです。久しぶりにその竹を手にした学園生たちは、「わぁ、軽くなってる!」と。しかし、竹を片手で、数分間真っ直ぐに保持できるかと問われると、「両手なら大丈夫だけど・・・。」とか「無理!重すぎる!」と即答する子たちが!
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その子たちは、のこぎりで持ち手の方を切って短く軽くしました。中には、思いきって1.5Mくらい切った子も。反対に、重くても、釣り堀の真ん中らへんまで届く長さを諦めず、竹を切らないという選択をした子もいました。
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竹竿の長さが決まったら、それに合わせて道糸の長さを決めました。切った道糸を持って、再びセンター内に戻り、仕掛け作り開始です。長い道糸を持っているだけで、絡ませてしまう子が毎年必ずいるので、大人たちは口を酸っぱくして気をつけるよう言っていたのですが、案の定、仕掛けを作り始めてすぐに数人が「絡まってる!」と。すると、また、竿の長さに合わせて道糸を切りに行かなければならず。全体としてなかなか進みませんでしたが、ようやく全員の道糸が整い、道糸の端に習ったばかりのチチワ結びを2つ作ることに。
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道糸は、非常に細くて見えにくく、先ほどロープや紐で練習したのとは勝手が違い・・・。「あぁ、もうっ、できない!」と癇癪を起こしそうになる子たち。なかなか簡単にはいきません。それぞれが道糸としばらくにらめっこした後、ぽつりぽつりと「できた!」という声が! 「あ~、ロープと違って難しい・・・。」とつぶやき、苦戦する子も多かったのですが、どうにか全員が投げ出さずにやっていました。次は、道糸にゴム管を通してチチワ結びをひとつ。できたら、ゴム管に浮きをつけます。一人ひとりの進度がばらばらになってしまい、できた子は「これでいいですか?次は、どうしたら?」と次々に騒ぐ一方で、苦戦を強いられ顔をしかめる子たちもいました。
5-28 (22).jpg道糸よりもさらに細いハリスにチチワ結びをする段では、かなり時間を要していました。何とか自力でできた子もいれば、イライラして放棄しそうになる子も。できなくて困っていた子は、できた子に手伝ってもらったり、指導員に押しつけたり。そして、道糸とハリスを繋ぎ、噛みつぶしをつけました。釣り針には、かえしがついているので、扱いには十分気をつけながら、記名した段ボールに、作った仕掛けを針の方から巻きつけました。最後に、竿先のリリアンに、仕掛けを取りつけたり外したりする方法を覚え、明日に備えました。紆余曲折ありましたが、一人ひとつ、仕掛けが完成! 時間は17:00を過ぎており、費やした時間は、なんと3時間半!! 細かい作業から解放された学園生たちは、明日への期待に胸を膨らませていました。

16/05/30

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