売木村山村留学センター
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売木村の山村留学ブログ

9月18日

運動会翌日。予定では、13kmの道のりを歩いて、”即身仏を訪ねる”活動をするはずでしたが、朝から強雨…。予報では一日中雨。しかも注意報レベルの。なので、分館の慰労会に参加後、センターに宿泊されていたお家の方たちがお帰りになられた10時過ぎ、ミーティングをし、車で出かけることに。

売木村の隣り、阿南町新野の新栄山には、日本国内に現存する十数体の即身仏のうちの一体(行人様)が安置されています。年に二回、御開帳が行われ、その一回が敬老の日の前日 つまり、この日ということで、即身成仏した行人様を参拝し、思いをはせてみるために大雨にもかかわらず外出することにしたのです。

即身仏になるためにはまず、五穀断ちなどの極端な食事制限を長い間しなければならず、新野の行人様が1日に食べたのは、湯のみ茶碗にそば粉一杯だけだったそう。それで、全国を7回も歴訪しながら、寺社仏閣を訪ね歩き修行を積んだのだとか。その時、頭には銅の笠を被り、手には鉄の杖、足には鉄下駄を履いていたのだそう。そして、新野の瑞光院の裏山の新栄山を最後の修行の場として、山頂に石室を作り、その中で読経を続け、自ら断食死して、即身仏となったのだそうです。
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巣山湖に車を停め、数百メートル登って、行人堂に到着した学園生たち。お賽銭を入れ、一人ずつ行人様の前に進み出て、お焼香をし、お参りさせてもらいました。係員の方が「算数ができるようになりますように とか、しっかりお願いしなさいよ。」と、声をかけてくださったので、それぞれ、神妙な顔つきで長い間何やらお願いしていました。そして、横に飾られていた鉄下駄や鉄の杖を手に取り、「重いなぁ~。」「こんなものを履いたり、持ったりして、日本全国を歩いたの?」と。とにかく、行人様の凄さや意志の強さに感服していた子どもたちでした。そして、行人堂から外に出ると、眼下に新野の千石平を望むことができ、「わぁ~、きれい!!」「すごい景色!!」と歓声をあげていました。

16/09/20

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