12月17日
12月17日(土)の午前中、学園生たちは農家さん宅から歩いてセンター入り。26日の帰省まで、センターで過ごします。荷物整理をし、お昼ごはんを食べ終えると、午後からは炭焼き体験。売木村では昔から、炭焼きが盛んに行われており、そんな自然の恵みを利用してきた先人の知恵や工夫に触れようと、挑戦することに。ミーティングで、炭の特性や活用法、作り方などについて聞いた後、外へ。
まず、畑の横にある、ドラム缶で作った炭焼き窯のところへ行き、窯の構造を確認。そして、用意されていた炭焼き原木を、窯の近くまで運んできて、ドラム缶の中に詰めていく作業をしました。ドラム缶の形に合わせて、原木を見繕い、できるだけ隙間なく詰めていくのですが、ドラム缶の中は暗くてよく見えないうえに、それぞれが数本手に取り、入れ替わりながら好きなように詰めていたので、ちゃんと詰められていなかった様・・・。
上の方まで詰め込んだら、蓋をして、その上を土で覆って埋めました。積極的に作業をする子もいれば、見ているだけの子も。
それから、ドラム缶の手前側にある焚口で、火を焚くことに。マッチを擦って火をつけることにまだ自信を持てない子たちが多いので、「誰がやる?」と聞かれても、子どもたちはしばし遠慮のしあい。結局、Keさんがマッチ1本で新聞紙に火をつけ、焚きつけ用の細い薪もすぐに燃え出したので、薪をくべていき、大きい火にしていきました。
あとは2日間になるか3日間になるかはわかりませんが、ドラム缶窯の中の原木を、蒸し焼きの状態にしたいので、火を絶やさないように、焚口に薪をくべ続けるのみ。ただし、ずっと窯の前にはりついている必要はないので、皆でペアと順番を決めて、1時間おきに見に行き、必要に応じて薪をくべることに。初めのうちは、どんどん焚くために薪をたくさんくべていきますが、炎が大きくなりすぎると、ドラム缶の中の原木に引火し、燃えてしまう危険があるので、気をつけなければいけませんが。
炭焼きと並行して、薪割りにも挑戦しました。窯の焚口で2日~3日焚き続ける薪の準備なので、結構な量が必要。炭焼き原木は硬い木が良いとされていますが、薪はそうでなくてもよく、とにかく丸太を、あまり広くはない焚口に入るくらいの太さに割ることに。怪我をしないよう、まさかりの使い方の説明を聞いてから、1人ずつ体験。
身体の小さい子は、重いまさかりを持ち上げるだけでも一苦労でしたが、振り下ろしたまさかりの重みを活かし、真ん中に一発で命中させることができれば、丸太は気持ちよく真っ二つに! 一度その爽快感を味わってしまったら、「もう一回やりたい!」「もっとやりたい!」と順番待ちの列に並びなおす子も。
何度やっても上手にスパッと割ることができた子もいれば、狙い定めたところではなく、土台にしている丸太や地面にばかり振り下ろしてしまう子もいました。しかし、距離をとりなおしたり膝を曲げたりして、再度挑戦すると、まさかりの重さだけで見事に真っ二つに割れ、得意顔を見せた子も。まさかりで割ったものの、もう半分に割るのが難しいものは、手斧で割ることにし、その作業にも「やりたい!やりたい!」と、とびつく子がいました。
用意していた丸太を全て割り終えたら、窯のすぐ近くに運び、積んで、一旦作業は終了。
炭焼きは続行中なので、就寝時間までは子どもたちも1時間おきに窯の様子を見に行きました。
16/12/18