ゴールデンウィーク2日目
5月3日(日) 田んぼ作業に着手しました。
もち米を育てるために借りている田んぼの大きさは、約3畝。例年通り、できるだけ昔ながらの手作業で、稲作を体験します。
今年度初の作業は、『田起こし』。田起こしとは、土を掘り起こし、細かく砕く作業。
乾いた田んぼに、まず、肥料をまんべんなく撒きました。ぱらぱらっと撒くというより、一か所にこぼしてしまうようなやり方をしてしまい、田んぼの表面が白くなった箇所も・・・。それから、昨年の藁を”押切り”という道具で細かく刻みました。押切りは、藁の束をすぱっと切断できるほど切れ味のよい刃物なので、不注意で怪我をすることのないよう気をつけながら、一人ずつ体験。どんどん切っていっては、田んぼ全体に隈なく撒きました。
次に、一人一本ずつ鍬を持ち、土を掘り起こすことに。肥料や藁を撒いてから田を起こせば、土に肥料等をまんべんなく混ぜ込むことができるからです。担当する幅を決め、後退しながら掘り起こし続ける作業に、全員勢いよく取り掛かったのですが・・・。
少し鍬を振るっただけで、すぐに休んだり、おしゃべりに夢中になったり。鍬を深く入れ、土を起こして引っ繰り返すようにすると、微生物による分解が促進されます。また、起こすと土が乾き、空気をたくさん含むので、稲を植えた時に根の成長が促進されます。そんな説明を聞いたはずなのに、鍬を振るい、表面の土を掘っただけで、どんどん後ろにさがっていく子たち。一方で、一振り一振りは丁寧で、土を細かく砕くところまでしているものの、長続きせず、休憩しがちな子たちも。そんなわけで、午前中だけでは終わらず。
午後も引き続き、鍬で土を引っ繰り返し、土の塊をなるべく細かく砕く作業をしました。微生物やミミズなどが分解して養分を作りだしてくれるよう、昨年の稲の切り株も鋤き込み、今後は、仕上げに耕運機で刈り草等も鋤き込む予定。午後の作業再開から1時間が過ぎると、へたりこんで休む子たちの姿も随所に見られましたが、もう一踏ん張り。一通りできたので、午後4時前に終了としました。
「手にマメができた!」と言う子もいて、田起こしの大変さを身を持って感じることができた一日となりました。
15/05/04