売木村山村留学センター
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売木村の山村留学ブログ

きのこの植菌

1.jpg大型連休最後の1日は、自由活動日に・・・と思っていたのですが、雨降りで、前日の午後に計画していた「きのこの植菌」を延期したので、この日の午前にやってしまうことに。継続生はもちろん、新入園の小学生たちも”みどりの少年団”や農家さん宅で経験済み、ということで、テキパキやり、午後はしっかり遊ぼう!と意気込んで、活動開始。
朝食後のミーティングで、売木村はきのこ栽培に適した気候であることや、林業やきのこ栽培についての話、作業手順などを聞きました。また、最近、センターの食事で食べている肉厚でおいしいシイタケは、2~3年前の留学生たちが植菌してくれたものだと知り、自分たちも未来の留学生のために…という気持ちを持った子も。

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4.jpg 昨日の雨の影響か肌寒い朝でしたが、外に出て、早速作業にとりかかりました。今日も少人数での活動となったため、2人組を作り、まず、原木(ヤナギ)26本に、ナメコの種駒を打ち込んでいく作業から。原木にチョークで線を引き、印をつけて、ドリルで印に穴を開け、種駒を槌で打ち込みます。折角2人組を作ったのに、どうしてか一人ひとり作業をする学園生たち・・・。なかなか作業が捗らず、午前中に終わらないのでは?と心配になるほど。1人がドリルを扱う際には、もう1人は原木を押さえたり回したりするとか、駒打ちの際には、原木に開けた穴に1人が駒を入れていき、もう1人が槌で打つなど、どのように協力をすればよいのかを示されると、ようやく流れができてきました。ヤナギの原木は、太いものやら細いもの、枝分かれしている部分があるものもあり、きのこの菌が上手くまわるように種駒を打つには、どこに穴を開ければよいのかをすごく考えながら、チョークで印をつけている子もいました。ドリルを使ったことが殆どないという子もいたので、怪我をしないよう慎重に作業しつつ、どんどん進めていきました。ヤナギにナメコの種駒を打ち終わったら、次はコナラの原木10本に、シイタケの種駒打ち。昨年たくさん打ち込んだので、今年は少ない本数。なので、すぐに終わりました。
5.jpg次の作業は、ナメコの種駒を打ち込んだ原木を、センター下の林の中に、伏せ込むこと。センターの倉庫前から、えっちらおっちら運び、直接地伏せにしました。小さい子たちが特に、骨身を惜しまず運んでいた姿が印象的でした。
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それから、シイタケ菌を原木に早く活着させるための作業である「仮伏せ」を行いました。原木をセンターの敷地内に横積みにして、寒冷紗をかけ、来年まで置いておくことに。そして次に、昨年植菌し仮伏せしていたシイタケの原木を、ほだ場に本伏せする作業。本伏せは、シイタケ菌を原木内に蔓延させるために行います。場所は、やはりセンター下の林の中。ムカデ伏せにします。8.jpgこの日一番大変だったのが、ほだ場までの原木運搬作業でした。何しろ、昨年はシイタケを1000駒打ち込んでいたので、細いものから太いものまで原木が50本!細いものは2本ずつ運べるくらいだったのですが、2人掛かり・3人掛かりでも大変な、重くて太い原木がごろごろとあり・・・。道路は一輪車を使って運搬することができますが、センター下の林に下りる坂からは、人力で運ぶしかありません!9.jpg最後の1本の原木は極太で、5人掛かりでやっと運べる重さ。
何とか一致団結して、ほだ場まで運びました。
予定より随分時間はかかりましたが、無事に終了。最後に、立て込んである数年前の原木から、シイタケの収穫をしました。
きっと、来春や来秋にも、たくさんのきのこを収穫できることでしょう。

14/05/06

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