収穫祭1日目
11月22日(土)、32期生の収穫祭を行いました。収穫祭は、農作物の収穫を祝い、自然の恵みに感謝するとともに、7か月間に一人ひとりが収穫した様々なことを発表し、いつもお世話になっている方々に感謝の気持ちを表す場です。
午後1時半。11月下旬とは思えないような暖かい陽気の中、学園生・学園生の家族・受け入れ農家さん・職員が整列し、収穫祭がスタート。
まず、農事発表から。7か月間の農事を、言葉や、様子を描いた絵を使って報告し、収穫できたものも発表しました。野外で行うので、大きな声での発表を意識して練習してきましたが、しっかりとできました!
続いて、今年、作物が無事収穫できたことを自然の神様に感謝する”自然への感謝のつどい”を行いました。中学生が落ち着いて神主役を務めたり、学園生代表が堂々と、神様に祝詞に代わる作文を奏上したり、玉串を奉奠したりしました。
つどいが終わると、学園生は自分のお父さんやお母さんに、山村留学をさせてくれてありがとうという気持ちを込めて、収穫した稲穂と新米2kgを手渡し。そして、直会を行い、大人はお神酒、子どもはりんごジュースをいただきました。
皆で、記念撮影。
午後2時半からは、センター内の大広間で、体験発表が始まりました。学校の先生方やお友達、村の方々も大勢来てくださり、学園生たちは緊張の面持ち・・・。
最初は、心の収穫作文発表です。4月からこれまでの山村留学生活を振り返って、考えたこと・成長できたと思うこと・これからの課題などを、一人ひとり作文に書きました。それを、代表して2名が、読みました。
次に、個人の体験発表。山村留学で売木村に来てみて、初めて知ったことや驚いたこと、興味や関心を持ったことなどの中からテーマを決め、一人ひとり取り組んできたものを発表しました。
売木の土で、焼き物に挑戦してみた子には、発表後、たくさんの質問や感想が!
“くりくり坊主の栗拾い”という題をつけ、発表に臨んだ子は、前夜に散髪し坊主頭で登壇。会場の笑いを誘っていました。一生懸命拾った栗で作った”くりきんとん”を、試食していただいた会場の皆さんに、「おいしい!」と言ってもらいご満悦。
わらぞうり作りと、わらぞうり登下校体験をした大変さを発表したKさん。頑張った彼に、会場からは惜しみない拍手が送られていました!
自分で世話をしていた鶏をさばくという体験をしたYさん。その鶏肉を使って作った”とりごはん”や”燻製”を、数名のお客さんに食べていただきました。塩味と醤油味の燻製は、ちょっと煙臭すぎた様でしたが・・・。春から長い時間をかけて取り組んできたことを、自分でまとめて、発表することができました!
会場いっぱいのお客様。狭い所で長時間にわたり、学園生たちの発表に、熱心に耳を傾けてくださいました。
続いて、全体で取り組んできた体験の発表です。11月に入ってからはラジオ体操の代わりに、毎朝1回は練習するようにしていた”はねこ”という踊りを披露。練習不足か、自信のなさからか、ばらばらになってしまいました・・・。
次に、太鼓を4演目叩きました。太鼓は、学園生だけでなく、売木小中学校のお友達5人と構成する”うるぎ子ども太鼓”として、発表。笑顔で太鼓を打つことは難しかったけれど、6月から心をひとつに練習してきた成果を精一杯発表することができたと思います。
最後に、学園のテーマソング「道」を斉唱。全員が、大きく口を開けて、しっかりと歌っていました。
体験発表が終わると、お帰りになるお客様をお見送りして、会場を会食会用に作りかえました。学園生たちが田んぼや畑、野山で収穫した農作物や山菜を、幾らか使って作ったご馳走が机いっぱいに並びました。料理は、学園生のお母さんたちや受け入れ農家のお母さんたちが、昨夜と午前中に作ってくださったもの。皆で、歓談しながら、おいしくいただきました。
途中、お客様の紹介や、修園生たちを交えての太鼓演奏がありました。最後に、”信濃の国”を歌い、万歳三唱。
全員で記念撮影をして、お開きとなりました。学園生たちは、これまでに自分が得たものを精一杯発表することができました。また、多くの方々に温かく見守られながら、山村留学生活をしているということに、一層、感謝の念を覚えたことでしょう。
14/11/25