はちのことりに挑戦
先日、大きな蜂の巣をくださった農家のお父さんを先生に、はちのことりに挑戦しました!
先日の巣は、「アカバチ」と村の人たちが呼んでいる、黄色い大型のスズメバチの巣でしたが、今回は「ジバチ」と呼ばれる、小型のクロスズメバチの巣をとりに行きました。
朝、小雨の降る中雨具を着て出発。
1つ目の巣は、「最近ハチが通わなくなったから、いないかもしれない」とのことでしたが、とってみることに。
ハチ用の煙幕を巣の入り口の穴に差し込み、ハチをマヒさせてから土を掘っていくと…ありました!
5段に分かれた巣を、そうっと持ち上げて外に出します。
裏返して巣盤の中を見てみると・・・お父さんの話通り、巣の中にはなにもいませんでした。
「他のハチにおそわれたんだろう」とのことでした。
気を取り直して、2つ目の巣へ。
こちらは巣のまわりに何匹かハチが飛んでいて、期待できそう。
ハチたちを観察し、巣の入り口を見つけたら、煙幕を施して巣を掘り出します。
取り出した巣は小ぶりだったけれど、はちのこやさなぎがびっしり。
子どもたちも「うわーいるいる!」「気持ち悪い!」と、おっかなびっくり観察していました。
農家の父さんに「そのまま食べてみろ、うまいぞ」と言われ、ほとんどの子がしり込みする中、「じゃあ食べる!」と最初に手を挙げたのはM子。
あれ?昨日は「農家で出たことあるけど、絶対食べない」と言っていなかったっけ?
1匹幼虫を取り出して、勢いよく口の中に放り込み、もぐもぐ。
「・・・どう?」「うーん、よくわかんない。硫黄みたいな匂いがする」
それに続いて、他の子どもたちも勇気を出してパクリ。
「サーモンみたいな味」「おんせんたまご」など、いろんな感想が出てきました。
センターに戻ったら、巣からはちのこを取り出す作業。
これはなかなか根気のいる作業で、子どもたちは「こんな大変な思いしても食べたいほどおいしいのかな」と言いながら、巣に向き合っていました。
全部きれいに取り出したら、しょうゆと砂糖で煮て完成です。
ひと口目の味見はM子。
「あ、すごいおいしい!」
それに続いて、「え!ほんと?じゃあ食べる」「おれはもう食べたからいらない」「どうしても食べなきゃダメ?」「結構おいしいから食べてみなよ」と大騒ぎしつつ、結局は全員白いご飯にのせていただきました。
自然の中で生きているものの命をそのままいただくこと、そのことを日常として自然の中で暮らしている農家さんとのふれあい、家やお店で美味しいものを食べているだけでは経験することのできない、いい体験をしているなぁと改めて感じられるような1日でした。
教えてくださった農家のお父さんお母さん、ありがとうございました!
12/10/30