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売木村の山村留学ブログ

2月4日

2月4日(土)、先週積もった雪はもう少なくなっていましたが、学園生の5人は我らがホームゲレンデ‟茶臼山高原スキー場”へスキーをしに行くことに。準備をしてスキー靴を履き、乗車して9時にはセンターを出発する予定でしたが、数分遅れてしまい…。二十数分で到着したものの、スキー場に近い駐車場はもうすでに満車で、スキー場も大勢の利用者で賑わっていました。

5人のうち2人は、今シーズン一回目の学園のスキー活動ということで、スキー場のトイレや休憩場所を確認し、注意事項を聞いてから、念入りに準備体操。
一方、複数回 茶臼山高原スキー場でスキー活動をしたことがある3人は、準備運動に引き続き、転倒時の起き上がり方やスケーティング・方向転換など基礎技術の確認をしたら、第一リフト待ちの列に並びました。リフトでスキー場のてっぺんに上がったら、長いコースを滑り、感覚を取り戻していきました。その後、第一リフトだけでなく第二リフトにも何度も乗車し、自分の課題を意識しながら様々な練習をしたりゲレンデをたくさん滑走したり。

2グループにわかれての講習となりましたが、2人は初めてのスキーというわけではなかったので、念のため平らなところで、スキー板の着脱の仕方・ストックの持ち方などを確認したり、推進滑走やスケーティングをしてみたり、トップ開きとテール開きの方向転換を確認したりすることから。初めは、スキー板の長さをあまり考えず普段の感覚で動いてしまい、板をもう片方の板で踏んで体勢を崩していましたが、だんだんと足に長い板をつけているという感覚を取り戻した様でした。

次に、初歩動作の登行の段階へ。スキーをフォールラインに対して直角にして、スキーを揃えながら登行する方法である 階段登行 ができるかどうか確認。「疲れた~。」とばかり口にする子もいましたが、エッジを上手く使い、動作は問題なくできていました!
斜面で転んだ時の起き上がり方も再確認しました。「知らない。」「教わったけど、忘れた~。」などと言っていたものの、山側にお尻をつくという重要なことを体に染み込ませ、自力で起き上がれるように練習。

緩斜面なので、スキー板をV字に開きながら登る方法でも登ってみました。途中まではV字で登っていたものの、疲れると、階段登行に切りかえていた子も。
どうにか登れたら、緩斜面の下向きにプルークスタンスで立ってから、滑ってみました。経験者だけに、苦労せずプルークスタンスで真っ直ぐ滑り、自然に止まるところまで滑り降りることができました!

スキーの基本姿勢については理解できても、正しいポジションを実践しながら滑ることはなかなか難しい様子でしたが、何度か滑り、止まりたい所でしっかり止まれるかどうかをチェック。
滑る・止まるといった初歩動作は、無難にこなせたので、ファミリーゲレンデに併設されているベルトコンベアー(ベルコン)に乗車して斜面を楽に登ることに! ここまでで「疲れた~。」を連発していたので、ようやく楽できると少し嬉しそうな2人。

ベルトの上でじっとしていると、緩斜面のゲレンデの一番上まで連れていってもらえ、そこから、今までより長いコースをプルークスタンスで滑り、止まりたい所で止まったり、スピードコントロールしたり、回ったりする練習をしました。下まで滑ったらまた、ベルコンに乗って緩斜面の一番上へ行き、初歩動作の確認の繰り返し。キックターンという方向転換技術を知らない子もいたので、素早く確実にできるようになるまでみっちり特訓!

順調におさらいが進んだので、リフトの乗り方・降り方を今一度確認してから、正午15分前にいよいよ第一リフトに乗車することに。さらに長いコースを滑れるようになるので、とても嬉しく思いながら、危なげなく、乗り降りしていました!
スキー場のてっぺんで、第二リフトに乗って上がってきた3人とタイミングよく一緒になったので、記念撮影。ゴーグルを外すと、眩しくて顔をしかめてしまう子どもたちでした…。
それから30分ほどは、引き続き2グループにわかれて講習。初めて頂上に立った2人は、どんなコースなのか頭に入れようと下見をする感じで、ゆっくりと滑りました。3人グループの方は、それまでと同様に、自分の目指す滑りや目標に向かって、意識したりいろいろな練習をしたりしながらガンガン滑っていました!

休憩所でお昼ごはんを食べ、食休みをした後、午後1時半から活動再開。リフトに乗っている時に、ノウサギの足跡や何かの動物の足跡を見つけたり、それらを目で追ってみたりして、動物たちがどのような行動をしたのか、どのような生活をしているのか探ろうとしていた子たちもいました! また、景色がとても印象に残ったという子も。もちろん、リフト乗車中に、上手に滑っている人を見て参考にしようとしていた子もいました。3人のグループは、できるだけパラレルスタンスで滑ることを目指し、2人のグループは、プルークスタンスで斜度や斜面状況に応じて安全に楽しく滑れるようになるための様々な練習を1時間半続けました。

最後の二本は、全員一緒に滑ることに。他の子の滑りも見つつ、それぞれが意識して練習し、習得したことを落とし込むように滑りました。
ストックの構え方を意識できるようになった子もいれば、

中斜面でも「スリルがあって楽しい!」と、プルークスタンスでクイックなターンをする子も!
プルークスタンスに戻ってしまうけれど、少しだけパラレルスタンスを意識して滑れるようになった子もいました。

スキーの基本姿勢に留意していた子は、自分に手厳しい評価をしていましたが、怖かった中斜面や未圧雪地帯をスピードコントロールしながら楽しんで滑れるようになりました!
とても良いポジションで滑れるようになったことで、スピードの調節やターンも上手に気持ちよくできるようになった子も!!
5人とも、前回よりすごく上手くなったという手応えがあった様。そして、もっと上手くなりたい・もっと上達したいという思いを抱いたまま、午後3時40分、天気が良かったことも幸いし、全員 楽しかったという気持ちで活動終了。誰も怪我などなく無事で、スキー板を外し、センターに帰る準備に取りかかりました。

23/02/08

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