2月5日~8日・19日
2月5日(日)の午前中、炭焼きを行いました。
実は、炭焼きをするのは今回で2回目。1月中旬に1回目の炭焼きをしたものの、空気の通りが悪かったのか(煙突の破損が影響した可能性大)、約1週間火を焚き続けてみましたが、炭ができていない様子で、中途半端に終わったので、今回リベンジすることに!
学園の炭焼き窯は、村の方お手製のドラム缶窯です。昔炭焼きが盛んに行われていた売木村では、近年炭焼きをする人が減りましたが、まだ伝統は残っています。学園の窯は、センター前にある畑の左側に鎮座しており、毎年冬に炭焼きを行っています。
まずは、1回目の炭や灰のお掃除です。
炭ができているかどうかは、窯を開けてみないとわかりません。おそらくできていないだろうと思いながら窯のフタを開けてみると、案の定炭ではなく灰になっているものばかりでした。「あんなにパンパンに木を詰めたのに・・・」「スカスカだ」と残念がっている声が聞こえました。
窯の中や焚口の灰をきれいにし、気持ちを切り替えて2回目の挑戦です。
1回目同様、窯にパンパンに木(ナラの木やクリの木)を詰めることから。2回目なので、皆少し手慣れた様子で窯に木をポンポン入れていきました。木の向きや長さを調節し、最後の1本までしっかりと試行錯誤しながら入れていました。
断熱のために窯を土で覆い、あとは焚口で火を焚き続けるのみ。火を起こす役は、1回目同様、収穫祭の個人体験活動でキャンプをテーマにしたJさん。マッチ1本で余裕の火おこしに成功しました。
大きい窯だと1週間ほど火を焚き続けるそうですが、学園の窯は小さいので、入れた木の水分にもよりますが3日間ほどだけ焚き続ければ炭ができるはずです。
そして、3日後の2月8日(水)の朝、登校前に空気が入らないよう焚口に土をかぶせ、煙突を塞ぎ、窯に酸素が行き渡らないように窯止めしました。あとは窯の中の温度が冷めるのを待ちます。
窯の中が十分に冷えたであろう2月19日(日)、夕方いよいよ窯から炭を取り出すことに。窯や焚口にかぶせてある土をどかし、その流れで焚口に溜まった灰も取り出しました。
炭を取り出す準備ができたら、窯のフタをオープン!緊張の瞬間です。代表して最年長のKさんがフタを開けました。中を見てみると、1回目の時とは違い、今回は灰ではなくしっかり炭が詰まったままの状態でした!「おー」「黒い」と少し歓声も聞こえました。
まだ炭になりきれていないものもあるため、チェックしながら炭だけを米袋に入れていきます。見た目がつやつやしていて見るだけで炭だとわかるものもあれば、見た目ではわかりづらいけれど炭になっているもの、一部だけ木のままのもの、見るからに炭化が不十分なものなど、いろいろな状態の炭や木が出てきました。炭の軽さに驚いた子が多く、ひょいひょい持ち上げてうれしそうにしていた子もいました。途中、「炭か木かの判断が難しい」と言っている子がいたので、「衝撃を与えて(窯を叩いて)割れたものは炭、割れなかったり高い音がしたりしたものは木」ということをセンター長がおっしゃると、それからみんなやたらめったら窯に炭や木を叩きつけていました。そして、窯の底の方から取り出したものを叩きつけてみると、残念ながらほとんど木でした。
炭は全部で米袋3つ分。上出来の炭の量だと思います。「40期 炭」と袋に記入し、倉庫に保管しておきます。みんなで協力して作った炭を使って、いつか火をつけ、何か調理してみたいです。
23/02/26