売木村山村留学センター
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売木村の山村留学ブログ

4月8日

4月8日(土)、今日は入園後初めての週末活動「村めぐり(フィールド調査)」を行いました。これから1年間生活する売木村を、自分の足で歩いて散策することで、売木村内の道や自然・春の様子などについて身をもって感じたり、学園生同士のより親密な人間関係を築くきっかけにしたりできる活動です。

まずは、くじ引きで3班に分かれました。A班は小学生2人と中学1年生1人の3人組、B班は中学1・2・3年生の3人組、C班は中学1・2年生の2人組です。各班継続生がリーダーとなり、どの方面に行きたいかを決めました。メンバーの体力と時間を考慮して、どこまで行けるか考えなければなりません。特にA班は小学生コンビがいるので、慎重に考えていました。
そして、活動中の注意事項などを聞いてから、ナップザックに防寒着や軍手、お弁当などを詰め、班ごとに出発!昨日の大雨が嘘のように、今日は晴天。10時20分には皆出発していきました。

まずは、どの班も岩倉ダムの方へ向かいました。

A班はセンターを出発してすぐ、村の方に会ったので、話しかけてみることに。人見知りの3人組ですが、勇気を出して挨拶をし、村についての質問をしました。最初は声が小さくて聞こえていないようでしたが、少し近づいて大きな声で話しかけると、村の方は親切にお話ししてくださりました。

岩倉ダムを過ぎた後は、A班は売木村の北東、丸畑渓谷にある親子のポットホールが見られる場所へ向かい、B班とC班は売木村の南東、ヤギ小屋へ向かいました。
中学生軍団のB班は、山村留学についての話でずっと盛り上がっていたそうです。リーダーである再入園生の子に、センター生活や農家生活について質問攻め。これからの山村留学生活に心を躍らせていました。
お昼頃、なんとかヤギ小屋に到着したB班は、動物達を見ながら昼食をとることに。お弁当をいつどこで食べるかは各班で決めるのですが動物好きのB班は、もちろん動物たちを見ながら昼食をとることにしたようです。 B班が昼食を食べていると、少し遅れてC班が到着しました。せっかくなので一緒に昼食をとることに。C班と行動を共にしている指導員も含めた6人での、賑やかな昼食タイムとなりました。

そのころA班は、歩く速度がゆっくりであったことに加え、道中山菜採りを頻繁にしていたため、センターに戻る時間を考慮すると時間内に目的地であるポットホールに辿り着かないのではないかと、リーダーである継続生が不安になり始めました。そこで、皆で話し合い、ポットホールの1km手前くらいで昼食をとり、引き返すことにしました。ポットホールとは、水の流れや打ち寄せる波の力、水によって転がされた小石などにより、長い年月をかけて作られた甌穴(おうけつ)です。せっかく来たので、ポットホールを見たいという気持ちもありましたが、歩く速度や、天気雨があったことを考え、しぶしぶ引き返すことに。帰り道に河川公園という公園があるので、そこで少し遊ぼうということになりました。

昼食を食べ終えたB・C班は、動物と戯れることに。おそらく3月に生まれたばかりの子ヤギがかわいくて皆メロメロになっていました。センターで飼っているヤギ(ちょび)と比べるとずいぶん小さく、また、頭突きなどもしないため、とてもかわいかったそうです。なかなかその場を離れることができませんでした。
ポットホールを諦めて引き返してきたA班は、予定通り河川公園に着きました。売木川の水を少し触ったり、仲良く3人並んで桜やよもぎのスケッチをしたりしていました。

実は、この活動ではのミッションが出されていました。

①各自、春を感じるものをスケッチしてくる。
②山菜を採ってくる。
③湧き水を探して飲んでくる。
④村の方に、時間とおすすめスポットを聞く。
⑤良い匂いのするものを採ってくる。
⑥センターに午後3時半までに帰ってくる。


の6つです。A班はミッション①をクリアするため、河川公園でスケッチをしたのです。良い匂いのするものも見つけたのでそれもセンターまで持っていくことにしました。
そのころ、B・C班も帰路についていました。

動物達にメロメロになりすぎたC班は、ミッション⑥がクリアできないことに気づき、歩く速度を上げることに。普段から歩くのが速い継続生に、新入園生と付き添いの指導員は必死に付いていきました。
午後3時半、センターはまだ静かです。どの班も時間内に帰ってくることはできませんでした。

午後3時50分頃、途中で合流したA班とB班が「いってきました!」と元気よく帰ってきました。声は元気だったものの、足は疲れたようで、すぐさま玄関に座り込みました。そして、少しするとC班が疲れた様子で帰ってきました。帰り道にトイレがなかったので、継続生は急いでトイレに駆け込んでいきました。
その後、お弁当やナップサック内の片づけを終え、4時15分頃から、各班、どこへ行ってきたのか、6つのミッションをクリアできたかどうか、一日の感想などを発表し合いました。

ミッション②については、A班が一番多く採ってきました。よもぎやつくし、カンゾウやアサツキ、そして、例年だとまだ生えていませんが、今年は春が早く、すでに生えていたわらびを6本ほど採ってきました。B班はつくし、C班はカンゾウを中心に採ってきました。ミッション④については、どの班もクリアできなかったようですが、おすすめスポットではなく売木村について教えてもらえた班がありました。

「今まで学校とセンターの往復しかしていなかったので、今日売木村のことを少し知れて良かった」、「車で通った時は一瞬だったけど、歩いてみると売木村は結構広いと感じた」、「班の子とたくさん話ができて楽しかった」、「山菜についての知識が昨年度よりあったので、今年はたくさん採ることができた」など、売木村について知れたり、都会では感じられない、売木村ならではの自然や春を体感したりすることができました。
A班は約11km、B班は約13km、C班は約14km歩きました。5時間強共に過ごした班のメンバーとの交流もできたので、さらに学園が賑やかになったように感じます。小2の子はよほど楽しかったのか、翌日も翌々日も、村めぐりの思い出について指導員に話をしていました。これからも村をたくさん歩き、四季折々の季節を体感していきます。

23/04/16

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