6月4日
この日は、畑作業と淡竹掘りを行いました。
正午前、まずは畑の草取り。4月中旬に植えたじゃがいもの畝の通路とビニールハウスの周りの雑草を主に取ることに。前々日に降った大雨の影響で、まだ土は少し水分を含んでおり、手にはめた軍手はドロドロに汚れましたが、草は抜きやすい状態でした。普段はよくおしゃべりをしている子どもたちですが、この時だけは黙々と作業を行っていました。
昼食後は、村の方に「淡竹の筍がたくさん出ているから採りに来ていいよ」と声をかけていただいたので、淡竹掘りの体験をしに行くことに。センターから1km程の距離にあるお宅の竹林に向かいました。
まずは、掘り方を教えてもらいました。地上に顔を出している部分を手で折り曲げたり、鎌で刈り取ったりと収穫方法は様々あるようですが、今回はシャベルを使って掘ることに。竹は、地下茎でつながっていて、その地下茎の真上に筍が伸びて出てくる仕組みになっています。そのため、シャベルの先で根元の部分を傷つけて切れ目を入れ、ある程度切り離せたら、あとはてこの原理で筍を掘り出します。赤いツブツブが根なので、根が付いた状態で掘り出せたら、しっかりと掘れた証拠です。
二人一組に分かれて掘ってみることに。ある程度淡竹を根元から切り離さないと、上手くてこの原理が使えないので、最初は苦戦しているようでした。慣れている人は楽に掘ることができるそうですが、慣れていない子どもたちにとっては力のいる作業。特にシャベルの先で根元の部分を傷つけるのに力を使っていました。しかし、その分掘れた時の喜びは倍増。掘れた瞬間には「やったー」「おおー」という声も聞こえました。
淡竹は、今が旬です。至る所に出ているので、二人組で交代しながら掘っていきました。また、「すぐにまた出てくるから、今出ている淡竹は全部掘って行きな」とのお言葉に甘えて、長身サイズから小ぶりのものまで、目につく淡竹を全て掘らせていただくと、用意していた二つの籠が山盛りになりました。
そして、掘った淡竹の筍の皮をその場で剥かせていただくことに。これは、5月の中旬に、孟宗竹の幼竹を使ったメンマ作りの際に行ったのと同じ作業なので、少し手慣れた様子でした。しかし、今回は繊細な皮剥きが必要な淡竹です。一番甘くておいしい穂先の方が折れてしまわないよう、先の方の皮を慎重に剥いていました。何度か穂先を折ってしまった子もいましたが、山盛りの籠二つ分を皆で手分けして剥き終えました。
収穫した淡竹の筍をセンターまで運んだ後は、畑作業を再開しました。
前回植えたものとは異なる品種のサツマイモの苗と、中庭のビニールハウスで育てていた茎立ちブロッコリーのポット苗を露地の畝に定植することに。
定植した後は、サツマイモの苗には敷き藁をし、茎立ちブロッコリーの苗を植えた畝には防虫ネットを張りました。敷き藁は他の野菜の苗にもしていますが、防虫ネットをかける作業は今回が初めて。張る意味や張り方を教わりながら行いました。ネットの裾に隙間を作らないよう、風で飛ばされないように石で押さえましたが、重たい石を率先して運ぼうとする小学生の姿が見られました。
23/06/22