1月14日 小正月準備活動、餅つき
売木村では、1月14日~16日の3日間を小正月とかモチイと言い、この日はすでに小正月1日目でしたが、朝から準備活動を行いました。
まずは、売木村の伝統文化を収めたDVDを見て、小正月を祝う意味や行事などを学びました。そもそも小正月という言葉を初めて聞いた子もいるのに、さらに聞きなじみのない単語(オニギやオタッシャギ)が出てきて混乱していました。
また、センター近くにお住いの村長さん宅の前庭にすでに小正月の御飾り“ハザ”が作られ飾られていたので、お宅を訪問し見させていただきました。家庭によって多少形は異なるため、センターで作る予定の形とは違うけれど、これから作ろうとしているものを何となく想像することができました。
小正月に行うことはたくさんありますが、今回はその中の2つを体験することに。
1つ目は、オニギ(稲束に見立てたミカン割にした木)を使ったハザ作りです。まず、お正月(大正月)後、松納めで一度倒した松の枝を少し落としたり、松の元を少し切り詰めたりしました。松迎えをした時の班に分かれ、どのあたりを切るか話し合ってから切りました。
そして、切り直して新しくなった松をハングリ様にしばり付け、しめ縄やおやすも小正月に使うようにまとめてハングリ様にしばり付けました。
ハザ作りに使うオニギを作るにはフシの木や割れやすい松や雑木が適しているとDVDで見て知ったものの予め用意していなかったので、倒れたヤナギの木を玉切りしておいたものをみかん割りすることに。12月上旬に行った薪割りと同様、鉞を使って割りました。炭焼きの時に使用した木よりも節がたくさんあり割るのに苦戦する子が続出。毎回木の断面の違うところに鉞の刃が入り、木がボロボロになったり、木にかするだけで鉞の刃を地面に当ててしまう子や鉞の柄の部分を木に当ててしまい手がジンジンしてしまった子がいたりしました。
そんな中、この日絶好調だった子が一人。中学1年生のHさんです!木の広くない断面の中心に鉞を振り下ろし、きれいなみかん割りとまではいかなかったけれど、どの木も一、二発で割っていました。周りで見ていた子たちも、「すごっ!」や「おおー」と感嘆の声を上げていました。
また、細い木は、手斧で割ることにしましたがさらに大変でハンマーや鉈なども駆使しながら、懸命に割っていました。
しかし、節の多いヤナギの木を割るのに大苦戦している様子。見かねた指導員が材料を保存していたクリの木に変更することに。すると、割るスピードが格段に上がりました。
一度お昼休憩をはさんだ後もたくさんのクリの木を割り、オニギを量産!小正月の御飾りの一つであるハザは、今年の豊作を祈って作り飾るものです。大豊作を願ってたくさんのオニギをハングリ様に周りに立てかけました。 そして最後に、中学生男子が切ってきた木の長さを揃えて切りタワラに見立てたものを作って、ハザにのせたり、縄で縛ったものをハザにかけたりして飾りました。
その後、体験留学に来た子たちと顔合わせをし、雪遊びをすることに。ちょうど前の日に雪が降り、雪遊びがしたいという子たちが多かったので、体験生との交流も兼ねて雪遊びスタート。
雪だるまを作ったり、雪を投げ合ったりしました。みんなに雪をかけられまくり、全力で遊んだ小学生のTさん、Nさんは服が真っ白になるほど雪まみれになっていました。
20分程雪遊びした後は、2つ目の小正月の体験として餅つきをしました。
臼に移した蒸しあがったもち米を中学生が交代しながら杵で小突き、もち米の形がなくなるまでしっかりつぶせてから年上の子から順につくことに。
餅つきは今年度2回目で、かつ、さっきまで行っていた木を割るのと同じような動き(持ち上げた鉞・杵の重さで自然に落とすようなイメージ)なので、とても良い感じにつくことができました。
杵が重くて持ち上げられないTさんや体験生を、H兄やS姉が手助けしたり、中学生のMさんとJさんが対面に立って交互でついたりと、体験生も含めて全員で手早く餅をつくことができました。
ついた餅は本来であれば丸めてお供えをたくさん作ったり、短冊形や小さく切って、稲穂や花に見立てて竹串に刺して吊り下げたり、竹の枝に刺して飾ったりしますがこの日は厨房でのすことに。最後に片づけをして終了。
のすのが遅かったのか、つきすぎたのか、つきたりなかったのかわかりませんが、力を入れてのし棒で伸ばそうとしてもなかなか伸びず、、、分厚いのし餅になってしまったけれど、無事完成しました。数日経ったらのし餅を切り分け、週末にPTA行事として計画されている“どんど焼き”に持っていく予定です。どんど焼きの火で餅を焼き、食べるのが楽しみです。
24/01/26