2月12日 食文化体験
三連休三日目、12日(月)は、食文化体験として、藁苞納豆作りを行いました。
まずはミーティングで藁苞納豆の実物(数日前に指導員が試作したもの)を見たり、作り方を聞いたりしました。初めて実物を見た子ばかりで、中には、藁に包むのは、藁をお皿の代わりとして利用するためだと思っていた子もいたようです。納豆が好きな子とあまり得意ではない子がいますが、藁の利用方法の一つを知り、藁についている納豆菌の発酵の力を感じようと、今回手作りしてみることに。上手く発酵してくれるか心配ですが・・・。
次は、外に出て藁苞を煮沸するためのお湯を沸かすことに。藁についている天然の納豆菌は100℃では死なないので熱湯で雑菌を殺し、枯草菌(納豆菌)だけを残すためです。厨房のガスコンロで湯を沸かすのもよいですが、ちょうど前夜に雪が積もり、後日行う予定の雪中野外炊事練習におあつらえ向きとなったので野外にかまどを作ることに。雪かきをして雪をどかしてかまどを作り、センター周辺で乾いていそうな薪や焚き付けを拾い集めます。雪かきをする人と薪集めをする人に分かれて行いました。
薪や焚き付けを集めていると、いつの間にかかごがいっぱいになり、特に焚き付け用として拾った落ち葉は3かご分も集まりました。大鍋一つに湯を沸かすだけなので、そこまで量は必要ありませんが、火おこしに失敗するかもしれないし、せっかく集めたのでひとまずセンターの倉庫前まで持っていきました。
倉庫前の雪かきを終えた人たちがそのままレンガを用いてかまどを作ってくれていので、そのかまどを使ってみんなで火をおこすことに。代表してJさんがマッチを擦り、みんなで火を大きくしました。焚き付けをたくさん拾ってきましたが、Jさんはマッチ一本で着火に成功したので、余った焚き付けをすべて燃やし切り、Jさん先導のもと、細い薪から順にくべていきました。
湯が沸くのを待っている間、藁苞作りをしました。自分たちで作ったもち米の藁をすいてきれいに整え、麻紐で縛って形にしていきました。
火力が弱かったのか、なかなか湯が沸騰しなかったので、途中で昼食を挟み、昼食後すぐに活動再開。沸騰した湯に藁苞全体を浸け、煮沸消毒が出来たら取り出しました。藁苞を取り出した後の湯を見てみると、麦茶のような色をしていました。好みが分かれるような匂いでしたが、香りと色から、藁茶だと言う子がいました。飲んではいませんが、新しいお茶を発見したと喜んでいました。
煮沸した藁苞を少し乾かし、水気を切った後はいよいよ大豆を包む工程。蒸して耳たぶくらいの軟らかさになった二種類の大豆を広げた藁苞に入れます。
つまみ食いが大好きな男の子たちは、案の定今回も藁苞からこぼれた蒸し大豆をつまみ食いしていましたが、しっかりと発酵させ納豆にするために大豆を丁寧に藁苞で包みました。
あとは、40~45℃で24時間ほど保温し納豆菌を繁殖させ、さらにおいしくするために冷蔵庫で一~二日ほど熟成させれば食べられます。しかし、翌日は農家入り。農家生活中に食べられることになるか、センター入りする約一週間後に食べるか、もしくは発酵ではなく腐敗して食べられないか・・・。後日のお楽しみです!
24/02/29