5月11日 メンマ作り、田植え
11日(土)の午前中は、部活に所属している中学生6人が休日部活へ行ったので、5人でメンマ作り体験をしました。
まずはミーティングで、メンマ作りが放置竹林の問題解決策の一つであることや、筍・幼竹・竹の違いなどを聞きました。
そして、早速メンマにする孟宗竹の幼竹をセンター近くの竹林でとらせて頂くことに。丁度良いサイズ(150~200cm程)の幼竹を一人一本ずつ稲刈り鎌で刈りました。
指を切らないように気をつけながら刈っていましたが、Atさんから「痛っ!」との声。軍手をはめていたのにもかかわらず鎌で指を少し切ってしまいました。切った瞬間は驚いて涙も出なかったけれど、後から涙がポトポト。鎌で切った時の痛みを悔しくも体験してしまいました。
センターに戻ってからは、倉庫前や中で幼竹の皮を剥いたり、可食部をメンマサイズに切ったりしました。皮を剥く際、包丁で一本縦に筋を作ると、そこから簡単に剥くことができるので、上手く剥けられた子は気持ち良さそうにしていました。メンマサイズに切る時には、小学5年生のAoさんが大活躍。淡々と素早く作業していたので、“Ao大先生”と名付けられ、「Ao先生よろしくお願いします」と、作業が遅い子の分まで切り、周りから頼りにされていました。
そして、厨房に行き、大鍋の沸騰したお湯で幼竹を茹でながら10分ずつ交代で灰汁をこまめにすくい取りました。初めて灰汁取りをする子もいたようで、灰汁と一緒にお湯まですくってしまう子がいました。また、竹はトウモロコシと同じイネ科の植物なので、茹でているとほのかにトウモロコシのような甘い匂いがします。トウモロコシのような香りがすると言う子もいれば、なぜかキュウリのような香りがするとか、何も匂わないと言う子もいました。
50分ほど火にかけえぐみがなくなったらザルにあけました。昼食を挟んでから、最後に塩漬けの工程。幼竹の重さに対して30%の塩の量を量り、幼竹と塩をミルフィーユ状にするよう、交互に漬物樽に入れ、重石をしました。一か月ほど保管し、食べる際に塩抜きしてから調理しいただきます。よい具合に漬かることを願っています。
午後2時からは、全員で田んぼ作業第三弾“田植え”を行いました。
まずミーティングで、田植えの流れを聞き、服装を整えたり、センターに戻ってきてすぐ入浴できるようにお風呂の入る準備をしたりしてから田んぼへ向かいました。 今回も手作業で行うので、苗を植えるのはみんなの手。しかし、苗を植える場所がばらばらだと、見た目が良くないこともありますが、苗の育ちにも影響するので、今回も道具を使用します。その名も“スーパー田植えマシーンニューエディション”略して“STMN”です。みんなで横一列に並び、30㎝間隔に赤リボンがついているSTMN(紐)を頼りに、田んぼの長辺に沿って進みながら植えていきます。代かき同様、今回も半ズボンになり、裸足で田んぼに入るので、虫や泥の感触を嫌がる子が何人かいました。それでも足を入れないことには始まらないので、意を決して田んぼに入り足を置く位置も決め、田植えスタート。新入園生は2か所、継続生は3か所以上の列を植えていくこととしました。
代かきをした後、センター長さんが水の量を少なめに調節してくれていたので、田植えがしやすい状態に。代かき時の泥との違いを感じていました。
一箇所に苗を3~4本植えるのに、2本だったり、10本近く植えたりする子や正しい場所に植えない子が毎年いるので、センター長さんが発明したSTMNには、カメラが多く搭載されています。カメラ(指導員の目)が異常をキャッチすると、たちまち「もう少し左に植えて」「赤いリボンからずれているよ」「苗が広がってお花が咲いているみたいになっているよ」「みんな植え終わって待っているよ」などと話し出すので、子どもたちはその指示を聞きながら植え直していました。
途中でトイレ休憩をしたり、腰伸ばし休憩をしたりしながら田植えを進めていくと、いつの間にか17時の鐘が鳴り、田んぼ全体に苗を植え終わるころには17時半近くになっていました。STMNの指示通りに植えられなかったり、しっかり植えられていなかったりする箇所もありましたが、植え終えた苗がずらーっと並んだ田んぼを見て達成感を味わえたと話す子がいました。 苗がすくすく生長し、秋にたくさんのもち米を収穫できるといいな~。
24/05/20