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売木村の山村留学ブログ

10月6日・7日 稲刈り

6日(日)の午後からは、センターの近くで育てているもち米の稲刈りをしました。
まずは稲刈りの準備として、刈りとった稲を結束するための紐の準備として藁をすきました。学園では毎年、前年度の藁を結束用の紐として使用しています。頑丈にするために袴と呼ばれる茎以外の部分を落とし、少し水に浸すことで、結束する紐として使うことができます。あまりにすきすぎると藁がなくなってしまうので、「このくらい?」と指導員に聞いたり、「ほとんんどなくなっちゃった(=すきすぎた)」と言ったりと、最初はすき加減にやや苦戦していました。
大量に準備できたら、次はいよいよ田んぼへ向かいました。

稲は、分けつを繰り返し、一箇所に3~4本程の苗を植えたのが、20本程の株に変化し、田んぼ一面がきれいな黄金色で染まっていました。田んぼは通学路にあるわけではないので、久しぶりに田んぼを見た子たちは、「こんなに大きくなっていたんだ」「前に見に来た時よりもきれいな色をしている」などと言っていました。
稲刈りの仕方(鎌で刈り、結束する方法)の説明を受けたら、いざ実践。はざかけのために、7~8株を一束にし、先ほど準備した藁で結束しました。はざにかける際に稲がぽろぽろ落ちない様に、結束は“強く固く”が絶対条件。結束できない子はできることペアになって刈る専門の人になるので、最初に結束テストをしました。継続生は、「今年こそ結束できるようになりたい!」と意気込み、何回か挑戦して無事合格点をもらうことができていました。新入園生は、時間をかけてぎりぎり合格した子もいれば、なかなか合格できずに途中で諦めた子もいました。

自分で刈って自分で結束する流れでやっていた子もいたけれど、結束できない子には専属の結束専門家(合格した子)をつけました。雨上がりで田んぼがぐちゃぐちゃだったので、刈るのも一苦労。「刈る人頑張れ~」と、結束専門家に“早く刈れ”と圧をかけられることもありました。
刈る人たちは、どのように鎌を使ったらスパッと刈れるか習得したAi師匠に、Ht・At弟子が教えを乞う場面がありました。Aiさんは何度指導員に「稲を持つ手の向きが反対だよ、指を切ってケガをしちゃうよ(親指を上にするようにして稲を掴んで)」と言われても、「いや、大丈夫です。こっちの方(親指を下にする方)がやりやすい」と反論していたけれど、鎌での稲刈りを稲刈りを経験したことがあるためHtさん・Atさんにスパッと刈るコツを教える時は、的確にアドバイスをしていました。
田んぼの3分の1程度を稲刈りしたら、この日の稲刈りは終了。束ねた稲をセンターまで運び、ひとまずフェンスにかけました。

翌7日(月)も運動会の予備日でしたが、昼前から雨が降る予報だったのとグラウンドの状況を見て中止。そのため、雨が降り始めるまで稲刈りの続きをすることに。 6日にできなかった稲刈りについてのミーティングを行ってから活動しました。6日に稲刈りした場所は泥んこでしたが、この日に稲刈りする場所は、まあまあ水分が引いた状態だったため、前日よりは田んぼの中が歩きやすくなっていました。とはいうものの、前日にも稲刈りをしたので、飽き始めた子もちらほら。

しかしそこに強力な助っ人が登場!!学園長さんです。颯爽と軽トラックでやってきて、手伝ってくださいました。学園長さんがいらっしゃる前は、結束専門家の子たちが暇を持て余す時もあったけれど、学園長さんがいらしてからは、休憩する暇もないくらい、学園長さんは手早く刈っていました。「慣れってすごいな~」と思った子がいました。

また、少し休憩がてら、Hkさんは既に束ねた稲束が固く束ねられているかの確認をしていました。すると、結びが緩い稲束が大量・・・。自分で結束するかと思いきや、指導員やSさんに声をかけて、やり直しをさせていました。「Hkさんもやってよ」と何度かいわれたけれど、Hkさんは「ん~」と言ってふらふら。結局ほぼ指導員とSさんがやり直していました。

途中、雨がパラパラ降る時間もありましたが、全て刈り終えたかったので、時折小雨が降る中作業しました。
なんとか刈り終え、最後にはざにかけました。毎年稲刈りした後の田んぼの中にはざを作っていますが、今後も雨予報でさらに田んぼがぬかるむ可能性が高いので今年はセンター前の草地に作ることに。下の段は身長が低い人でも容易にかけられますが、最上段は身長が高い人しかかけられなかったので、みんなで協力する姿が見られました。
また、上にブルーシートを被せる関係で、前日にフェンスにかけた稲束を少し移動することに。「全員でバケツリレーしよ!」と声が上がったので、全員横一列になって稲束を送っていきました。みんな楽しそうに、またスピーディーにバケツリレー方式で稲束を渡していました。

2週間ほどはざやフェンスで日向干しをし、米の水分が適量になったら脱穀します。 脱穀は11月上旬を予定しています。

24/10/12

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