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売木村の山村留学ブログ

1月13日 小正月準備活動・選択活動

13日(月)の午前は、小正月を迎えるための準備として、御飾りを作りました。
まず、売木村に数多く残っている村固有の伝統文化・生活習慣・行事などを映像で記録に残してあるDVDで、小正月の編を見て勉強しました。山留生にとっては聞きなじみのない“小正月”なので、初めて見たり聞いたりすることばかり。お正月(大正月)を過ぎてもやることがたくさんあることに驚いていました。

小正月に行うことや飾りものはたくさんありますが、今回はその中の一つ、オニギを使ったハザ作りを行いました。オニギとは、稲束に見立てミカン割りにした木のことです。
まず、お正月(大正月)後の松納めで一度倒した松は、枝を少し落としたり、松の元を少し切り詰めたりしました。これは一度使った松を新しくするという意味があるそうです。そして、その松をハングリ様にしばり付け、しめ縄やおやすも小正月に使うようにまとめてハングリ様にしばり付けました。

次に、オニギにするヌルデ(フシノキ)を伐採しに行きました。太い方がミカン割りにしやすいので、根元近くの太い幹から、みんなで交代して、のこぎりで切り倒しました。切り分けないと運べないし、あまり細い枝は使えないので、その場で分割したり、切り落としたりして、ハザ作りに使えそうな部分を手分けしてセンターまで運んだ後は、早速オニギ作り。のこぎりで幹を40㎝くらいに切り、鉞や手斧でミカン割りにしました。それほど太くはないヌルデの幹をのこぎりで玉切りにしていたAoさんは、途中でバテそうになっていましたが、「交代する?」との提案は断り、最後まで諦めずに切っていました。

鉞使いが得意なAsさんはミカン割りに挑戦。以前炭焼き体験の際に薪割りした木は乾いていましたが、今回は伐採したての生木なので、少し手間取っていました。しかし、命中率は高く、中心に当てることができていたので、4・5回程鉞を振り下ろしたところで真っ二つに割れました。そして、割っていくにつれ的が小さくなるので難しいはずが、その後はほぼ一発で割っていました。

伐ってきた一本のヌルデから作ったオニギだけでは不作のハザに見えるので炭焼きの時など焚口で燃やすようにと松や雑木などを割って作っておいた薪もたくさん使用することに。Hkさんが積極的にオニギをハングリ様の周りに中が見えないくらいに立てかけ(ハザかけし)Sさんがみんなで作ったヌルデのオニギの美しい表面が見えるよう木の向きを微調整していました。
更に、豊作を願い、ヌルデを切って米俵に見立てたものをハザにのせるのですが、Jさんがヌルデの枝を同じ長さに切り、大量生産していました。切った枝をジェンガのように積んで遊んでいましたが、ほぼ全て同じ長さに切れており、几帳面さが前面に出ていて、他の子にも「すごい」と言われていました。
継続生が米俵に見立てた同じ長さのヌルデの枝を3本1セットで縄の両端に巻き結びしてハザにかけ渡したら完成。最後に今年初の集合写真を撮ることに。「真顔にしよ」との声が上がり、真顔を作れていた子もいたけれど、数人は少しにっこりしていました。

昼からは、選択活動。雪遊びと小正月準備の一つである繭玉作りから選んで活動しました。

雪遊びを選んだ子どもたちは、全力で雪合戦をしたり、プロレスごっこをしたり、かまくらや雪だるまを作ったりしました。この日留学センターを訪れていた20代の男の人を倒すために、Aoさん、Asさん、Kさん、Atさんが一丸となって立ち向かったけれど、最終的には雪の上に転ばせることはできず、、、。みんなは何度も倒されていたので、全身雪まみれでした。また、体験留学に来ていた子と一緒にいろんなお話をしながら雪だるまを作っていたAoさん、Asさん、Kさんは、楽しく交流を深めることができたようです。
サラサラの雪で雪玉を作るのは難しかったけれど、積雪にダイブしたり、埋もれたり、紙吹雪のように雪を舞い散らせて歌手の真似をしたりと、全身で雪を堪能することができました。

繭玉作りは、「雪遊びはやろうと思えばいつでもやれるけれど、繭玉作りは今日しかできない」と考えたSさんとMさんが行いました。昔、お蚕さまは農家にとっては大きな収入源だったので養蚕の神様は大変大事にまつられていたことや養蚕を行う人々が蚕繭の豊作を祈願していた名残であるという話を聞いた後、米の粉と少しの砂糖を混ぜ合わせたものに熱湯を加えてしっかり練りました。そして生地を分け、半分に食用色素を加えてこね、白・赤・青の三色の繭玉を作ることに。
名前の通り、繭のような形に成形した後蒸すと、青色の繭玉のつもりがマーブル模様の紫色に!「変な色になった」と、2人は苦笑いしていました。そして、夕食のデザートとしてみんなでいただきました。もちもちして美味しかったです。

25/01/22

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