売木村山村留学センター
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売木村の山村留学ブログ

4月29日

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4月29日(水)、今年の田んぼ作業第一弾 田起こしを行いました! 今年度も皆でもち米を育てる予定で、できるだけ昔ながらの手作業で稲作体験をします。
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ミーティングの後、センターのすぐ近くに借りている約3畝の田んぼへ行き、土壌改良材を田んぼ全体に撒く作業から始めました。
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バケツやかご・洗面器などから、かちかちの田んぼの表面に、白い粒状のものをまんべんなく撒きました。一か所にたくさん撒いたり、こぼしたりしてしまい、真っ白になっていた部分も!! 一通り撒いたら歩き回り、まばらな所を見つけたら追加し、全体に均等に行き渡るよう心がけていました。
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それから、継続生の2人は、昨年の藁を”押切り”という道具で細かく刻む体験。押切りは、藁束をザクザク切断できる切れ味鋭いハサミのようなものなので、怪我をしないよう慎重に取り扱いました。「結構 力がいるねぇ。」とつぶやく子も。
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刻んだ藁は、土壌改良材と同様に、田んぼにまんべんなく撒きました。風向きを考えずに細かい藁をばら撒き、藁まみれになってしまった子も…。
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いよいよ、人力田起こし開始! 田起こしは、冬の間に相当固まった田んぼの土や、稲の切り株を掘り返すことにより、まずは空気に触れさせ、やわらかくする作業。年齢や経験によって担当する幅をだいたい決め、一人一本ずつ備中鍬を使い、土を掘り起こしながら後退していくことに。
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しかし、田んぼの土を掘り起こすだけではなく、表層と深部をひっくり返して細かく砕き、昨年の古い稲株を土の中に混ぜ込まなければなりません。そして、先ほど撒いた土壌改良材や藁もすきこまなければなりません。
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不慣れな鍬の使い方ながらもしばらくの間はそれぞれ頑張っていましたが、だんだんに、表面の土を軽く掘っただけでどんどん後進していく子や、手を動かさずに口ばかり動かすので注意ばかりされる子も…。一生懸命やっている途中で、鍬の柄からヘッドが外れてしまった子もいました。
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刻まれた藁を均等に撒く作業や休憩を間に挟みながら、正午過ぎまで鍬を振るい続けました。田に深く鍬の歯を入れ、土をひっくり返して細かく砕くことを、丁寧にコンスタントにし続けることはとても難しい様でした。
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午後1時45分から引き続き、田んぼの長辺方向を起こしました。とりあえず全体が掘り起こされたような状態にはなったので、気を取り直して次は田んぼの短辺方向に隙間なく横一列に並び、耕起していくことに。
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向きを変えると、手つかずの地帯や浅くしか起こされていない所がよくわかる様でした。
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一時間ほど頑張ったら、「疲れた~。」「腰が痛い…。」と、つぶやきながら休憩。午前中は準備していた水筒を置いてきてしまい、センターまで取りに戻る子も。
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気持ちを奮い立たせて、作業を続けます。鍬の柄が自分の足に当たり少し痛い目にあったり、隣の子が振り上げた鍬から降ってきた土を頭から被ってしまったりしながらも、やらなければ終わらないということはもう十分にわかった学園生たち…。
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仕上げに、短辺方向を先ほどまでとは反対向きに後退しながら、起こしていくことに。折角起こしたところを踏み固めてしまわないように気をつけつつ、土が空気に触れ大分やわらかくなってきていたので、さくさく進めることができました。
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最後の休憩では、おやつに干し芋を食べ、皆 笑顔に。
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本当に甘くて美味しかったので、疲れがとれたり、疲労が回復したりした様。
その後、相変わらず口ばかり動き、注意を受ける子もいましたが、ほとんどの子たちはもう一踏ん張り!
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午後4時20分、何とか終了。これで冬の間眠っていた田んぼの土が生き返り、いよいよ今年の稲作に向けた作業が本格化します!

20/05/01

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