5月10日
5月10日(日)午前10時頃、一年間 自分が使うお茶碗(飯碗)と箸置きを作りに、センターから通学路を歩いて数分の所にある”売木村陶芸体験工房”へお邪魔しました。先生にご挨拶をし、野球ボールくらいの大きさの粘土をもらいました。4人ずつにわかれて着席すると、早速、箸置きを作る用の粘土を少し取り分けるよう指示された学園生たち。
そして、お茶碗用粘土の中の空気を抜くために、自分の手と手でキャッチボール。ひんやりとした粘土の感触を味わいながら、できるだけきれいな球体を作るように手を動かしていました。
陶芸には様々な成型方法がありますが、初心者が多い今回は手びねりで。手びねりの中でも、紐づくりではなく玉づくりという技法で作ることに。まず、手回しろくろの真ん中に、でんと粘土を置きます。真ん中に据え付けることは、簡単そうで案外難しく、椅子から立ち上がり 真上から何度も確認する子も!
次に、粘土の中心に親指を入れて押し込むように穴を開け、底の厚さを1cmくらいにして穴を広げていきました。
厚みを残しつつ底を広げるために、ろくろを上手く使いながら粘土を押します。穴が広がったら、両手の親指を中に入れて脇の粘土を上に少しずつ伸ばすようにしていきました。 力加減に気をつけないと、底に穴を開けてしまったり、形が崩れたり、広がりすぎてお皿のようになってしまったりします。思うようにできなくて、先生に手を入れてもらった子もいました。
両手の親指と人差し指・中指で粘土をつまんで薄く、立ち上げていくように高くしていく子どもたち。作りたい形をはっきりとイメージしていたようで、ちゃちゃっと形づくっていた子も。しかし、お茶碗の腰は、胴や口縁よりも少し厚くしておかなければならないそうで…。
じっくり粘土と向き合う子もいました。作りたい形に近づけていくように細やかに指を動かし、とくと眺めてはまた、成形の繰り返し。広げすぎないよう、外側の指に力を入れるのが要点だと気づいたみたいです。
焼くと少し小さくなると聞き、自分が食べるご飯の量を考え、納得のいく大きさと形にできたら、ろくろを回して整えたり、口縁の高さを揃えたり、なめし皮を当てて滑らかにしたり。最後に、夢中になって文字を書いたり、模様をつけたり、葉を押しつけて柄にしたりして、完成! とてもお茶碗には見えないような代物を作る子は一人もおらず、形の整ったお茶碗ができました!
続いて、最初にわけておいた粘土で、それぞれ箸置き作り。
粘土を手でこねながら、どんなデザインにしようかなぁと考える子たち…。
作りたいデザインが決まったら、さくさく作業を進め、「粘土がまだ余っているから、箸置き2~3個作っていい?」と聞き、OKをもらうと、どんどん創作意欲が湧いた子たちも。
動物をモチーフにしたものを作ろうと、真剣な眼差しでとても熱心に細かい作業をしていた子たちも!
箸先を置くという目的は一旦忘れて、家族の分だと思われる お箸が転がってしまいそうな箸置きを、時間の許す限り 多作していた子もいました!
形づくったお茶碗を切り針金で手回しろくろから離し、板に載せました。熱中して作った箸置き数個も同じ板の上に。
じっくり取り組んだ子どもたちは、12時ちょっと過ぎに、工房を満足そうな表情で後にしました。先生に、お茶碗の高台づくりもやってみたら?と声をかけていただいたので、迷わずお願いし、後日再訪することに。
20/05/14