5月23日
5月23日(土)、10時15分から畑作業に勤しみました。
まずは、買ってきたさつまいもの苗植え。畝立てとマルチはりは、4月中旬、同じ様に土の中にできるじゃがいもを育てる用の高畝作りをした時に、済ませてあったので、すぐに株間40cmを測り、マルチシートをカッターで切って植えつける所の土が見える状態にしていきました。
用意されていたのは、大きくてがっちりした太い とても良い苗。さつまいもを見たり食べたりしたことはあっても、苗を見るのは初めてで「へぇ~、こんなのなんだ。」と驚いていた子たちもいました。
苗の植えつけ方はいろいろありますが、畝と平行に、苗を土の中 5cmほどの深さに斜め植えまたは水平植えし、葉は土の上に出すようにしました。一人二本、責任を持って植えてみることに。
きちんと植えたつもりでも、軽く引っ張っただけですぐに抜けてしまうような植え方をしていたり、苗を植えた部分の土がくぼんでいたり、葉が地上に出ていなかったり。植え直しをしなければならない苗もありました。
それから、葉が焼けるのを防ぐために、葉とマルチの間に敷き藁をすることに。それぞれ藁を適量 手に取り、すいてみました。
藁の敷き方に決まりはありませんが、葉が焼けないようにと、できるだけ風で飛ばされないようにしたいので、指導員や継続生がこんなふうに…と一応教えました。しかし、目的を果たすことができそうであれば、どんな方法でも構いません。教わったとおりにやってみる一年目の子もいれば、藁としばらく格闘しながら工夫しようとしていた子も。思ったようにできず苦労する子が多かったものの、曲がりなりにも敷き藁を施し、苗が活着することを願いながら、最後にたっぷりと水やりをしました。
次に、畑に建ててあるビニールハウスの中に、夏野菜の購入苗を植えるので、畝立てとマルチはりに着手。耕うん機をかけてから随分経っていたので、ビニールハウスの中には雑草がたくさん生えていました。それをまず、皆で抜くことから。ビニールハウスの中は蒸し風呂のように暑いので、長時間の作業は危険。手早く、かつ、できる限りきれいに抜き取るようにしました。
そして、指導員が大急ぎで4本の畝を作りました。雨が降ってもビニールハウスの中には降り込まないため、土が非常に乾燥していたので、如雨露でたっぷりと水やりをすることに。交代しながら、畝全体を水で湿らせた後、手際よくマルチを被せられる子たちが作業を買って出ました。ビニールハウスは広くなく、側面近くは天井が低いので、マルチを押さえる土が不足気味になったり、作業がしづらかったりと、難儀しましたが、辛うじて遂行。苗を植える準備は整いました!
それから、中庭のビニールハウスの中で管理していた苗を、手分けして畑まで運びました。苗を見て、何の野菜かわかる子たちが意外に多かったです。
お昼ごはんと食休みの後、午後2時から、畑の作付け計画のミーティング。狭いビニールハウスの中の、どの畝に何の野菜の苗を植えるか、株間や支柱の有無・連作障害などを考慮して、ひとまず皆で決めた後、畑へ。
まず、露地に、男子3人が里芋の苗を植えることに。ポットから苗を取り出した瞬間に根鉢が崩れてしまい、畝に開けた穴に慌てて植えつけていました。
次に、暑苦しいビニールハウスの中の畝に植えつけ。ピーマンかオクラか植えてみたい苗をどちらか一つ選び、教わったように植えてみた学園生たち。植える野菜によって株間や植え方が違うということを把握し、植える場所に一度 ポット苗を置いてから、マルチに穴を開けました。畝に苗を植える穴を掘り、ポットから苗を取り出す時に根鉢を崩さないよう気をつけながら定植。畝の表面の土と同じくらいかやや高くなるよう調節しながら、土を寄せていました。次に、きゅうり・大玉トマト・ミニトマトの中から一つ 植えつけてみました。
続いて、中玉トマト・ししとう・なすの中から一つ選び、定植。苗を植えたところが凹んでおり、手直しが必要なところもありましたが、苗の茎を折らないよう慎重に扱ったり、苗をできるだけ真っ直ぐに植えることを心がけたりもしていた学園生たちでした。
夏野菜の苗を定植できたら、必要なものには支柱を立てることに。必要な本数を出し、長いものや中くらいのものなどを、支柱置き場から見繕い 、苗の根を痛めないよう、株元から少し離れた位置に深く挿しました。そして、茎や枝が太く育つことを見越して、余裕をもたせてゆるく固定することに。
支柱と茎をビニール紐でゆるく8の字に結ぶのですが、結び目を小さくできずに苦労したり、紐が短すぎたのか かわいそうなくらい茎を引っ張って支柱に縛ったり…。
最後に、たっぷりと水やり。おいしい野菜をたくさん収穫できるよう、これから、水やりや草とり・追肥・支柱への誘引など世話をしていきます。ポットを洗って干し、片づけが終わったのは午後3時半頃でした。
その後、一坪百姓活動に取りかかっていたのは継続生2人。学園生全員で体験するセンター畑の他に、継続生は”一坪地主”になることができるのですが、2人とも以前から希望していました。
5月上旬に立てていた作付計画にそって苗を植えつけるために、それぞれ計画表を見て、鍬を振るい一坪の土地を耕し、畝作り。さつまいもをたくさん育てようとしている子は高畝にしようと、土を盛っていました!
畝にマルチを被せる時は、お互いに手伝い合っていました。
畝たて・マルチはりができたら、計画表を見ながら株間を測り、一旦 苗を置いて確認。「あれっ? 何かおかしいな…。」と、マルチに穴を開ける前に間違いに気づいた子も。
そして、マルチに穴を開け、植え穴を掘り、根鉢を崩さないようにポットから苗を取り出して丁寧に定植したり、心を込めてさつまいもの苗を水平植えしたり。
さらに、支柱立てや敷き藁をして、たっぷりと水やり。今月末には、ポットに種を蒔いた豆などが苗になり、植えつけられそうなので、また定植する予定の子も。一坪百姓活動もようやく本格化してきました!
20/05/26