売木村山村留学センター
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売木村の山村留学ブログ

5月31日

5月31日(日)、朝食後 やるべきことが終わったら、10時半まで渓流釣りをする計画でした。しかし、なかなか動き出さない学園生たち…。前日の反省をいかし、竿や仕掛けをカスタマイズして、是非とも釣果を出したいという気概を見せる子もおらず。
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結局、「釣りに行かないの?」と指導員に声をかけられ、レインスーツを着て 竹竿の穂先リリアンに仕掛けを取りつけ始めたのが9時半。第一陣6名は前日より上流のポイントで釣ることにし、移動。またもや仕掛けを絡ませたり、なかなかできなかったりして後れを取った第二陣2名は、前日と同じ近場のポイントへ。竿を自分の前に構え、針がぶらぶらしないように気をつけて持っているはずなのに、林の中を岩倉川まで歩いて下りていく時から既に、枝葉を釣って難儀していた子もいました…。
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畑で掘ってきたミミズをエサにし、針につけて糸を垂らし始めたものの、渓流に覆い被さる樹々の近くで竿を振ったり上げたりするので、またしても仕掛けを枝に絡ませ…。
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竿とは言い難い竹の棒?に仕掛けを取りつけ、魚と知恵比べする子も。
同じ頃、第一陣の1人が、イワナとアマゴをゲット!!
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魚影もないしアタリもないので、センター近くのポイントに、上流から移ってきた子もいました。それぞれ、仕掛けを流してみたり場所を変えてみたりしていましたが、頭上の樹々の枝に何度も仕掛けを絡ませては取れなくなり、その都度 指導員に助けを求めていた子もいたのでした。一時間ほどの釣行で、一人以外はボウズだった学園生たち。10時半になったので、次の活動のため、釣りを終了。午後の自由時間に望みをかけ、竿から仕掛けを外してセンターへ。
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11時からは食文化体験(五平もち作り)。まず食堂で、食育指導員から、この辺りの郷土料理のひとつである”五平もち”について教えてもらいました。そして、机を出したり新聞紙を敷いたり、もう一度手をきれいに洗ったりし、”たれ”作りから開始。五平もちに塗るたれはいろいろありますが、今回はポピュラーな”胡桃味噌だれ”。胡桃をすり鉢に入れて、すりこ木ですり潰していきます。すり鉢が動かないように押さえる役割と、すりこ木をくるくると回して胡桃をすっていく役割を交代しながら行いました。
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すりこ木の上に添えた手は動かさず、真ん中で握った手を回すようにすると、力を入れずにすることができるのですが、難しかった様。ある程度潰せた胡桃に、冷ました緑茶を加えると、あら不思議! 真っ白に変化したので、皆 驚いていました。それから、砂糖や味噌などの調味料を加えて混ぜ、味を調えました。全員 味見をして、更に大量の砂糖が足されると「うわぁ~、甘そう!」とおおはしゃぎ。完成しました!
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次に、炊きたてのうるち米をすりこ木で半殺しに! 何とも物騒な話ですが、炊いたご飯を半分つく(潰す)行為を言い、もともとご飯でありながらおもちのような状態にする時に半殺しにするのです。
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4人ずつわかれ、1班あたり6合のご飯が入ったボールを割り当てられました。初めは、すりこ木でついていましたが、手首を使ってひねりながら潰すようにするなど、だんだんコツをつかんだ様。ひたすら潰していると、すりこ木にごはんがくっついてやりにくくなるので水をつけたり、半殺しになった部分とまだの部分をしゃもじでひっくり返したり、ボールが動かないようにしっかり押さえたりしながら、協力して何とか半殺しにしました!
外ではセンター長さんが既に、炭を熾しスタンバイ済み。「もう焼けるよ~。」
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続いて、半殺しにしたご飯を等分し、だいたい1合分に丸めると、子どもの手にはかなり大きい球体になりました…。
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そして、一人一本 配られた平たい串に、握ったご飯をくっつけ、形を整える工程。五平もちの形も地域によって違い、代表的なものとしては御幣・わらじ・丸・団子・棒といろいろありますが、学園では”わらじ型”に。
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食育指導員の鮮やかな手さばきに惚れ惚れしながら、皆、見様見真似で一生懸命作りました。机の上にぼろぼろとご飯をこぼしたり、到底わらじ型には見えないものを作ったり、分厚すぎたり、焼いたら串からはがれ落ちてしまいそうなくっつき具合のものもあったり…。
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手に水をつけて自分でどうにか修正したり、指導員に手直しをお願いしたりして、何とか完成! 使った調理器具を洗ったり、食堂の机を片づけたりしてから、外へ。
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自分で握った五平もちを炭火で、表面が乾くまで焼きました。片面が焼けたらひっくり返し、両面を乾くまで焼く段階。串にちゃんとくっつけていなかったものは、だらりと剥がれてきて、慌てる子も。
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そして、胡桃味噌だれを両面にたっぷりと塗り、
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表面がふつふつとし、少し焦げ目がつくくらいまで炙りました。「これくらいでいいかな?」と、自分の五平もちをしげしげと見る子どもたち。炙られた味噌だれの芳ばしい匂いが!!
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炙った自作の五平もちをお皿に載せて、窓から食堂へ。外から食堂に戻った学園生たちは、箱膳を出し、汁物やお漬け物を配膳。12時40分、「いただきま~す!」 一合分のご飯がくっついた特大五平もちにかぶりつきました! この2人は、釣ったイワナやアマゴの唐揚げも満足そうに平らげたのでした。
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昼食後、食文化体験の作文書きが終わった子たちに声をかけると、3人が釣りに行くと意思表示。準備をして、近くのポイントで糸を垂らすことに。リベンジを期して、林の中を川まで駆け下りていく時から、またしても樹々の枝葉に仕掛けを引っかけ、先が思いやられる小学生男子も…。
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釣りを始めて小一時間が経った頃、ハヤを釣った指導員に続き、我慢強く粘っていた中学生女子が”渓流の女王”とも呼ばれる美しいアマゴを見事釣りあげました! それまでの沈滞ムードが一気に吹き飛びました。
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午後4時頃、件の小学生男子はなぜか、川ではなく林に向かって竿を!! 全くアタリがないのでポイントを移動する際、樹に仕掛けを絡ませ、もがいていたのでした。それまでに何度も、竿を上げた時に、仕掛けが飛び上がって頭上の樹に絡まってしまい指導員にヘルプを出したり、竿を少し振った時に、後ろの樹にラインを引っかけて取れなくなり指導員に助けを求めたりとトラブル続きで、渓流に仕掛けを送っていた時間よりも、樹と睨めっこしていた時間の方が長かった様な…。
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小さな虫が顔の周りにたかる不快な中での釣りでしたが、アマゴを釣り上げた子がハヤも1匹ゲット!! 午後4時半過ぎまで粘りましたが、釣果は伸びず…。竿仕舞いしました。
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釣果があった子は、センターに戻ってから、自分で魚の下処理をしました。アマゴはまだ活きが良かったので、眉間を強く叩いて気絶させてから内臓を取りだすことに挑戦。下処理したアマゴとハヤは、唐揚げにしてもらい、夕食で味わいました。自分で釣りあげた魚の味は格別だった様!

釣りに行った子たちも、センターでのんびり過ごしていた子たちも、夕方には”うるぎ温泉 こまどりの湯”へ。初めて入る温泉に癒されて、ご満悦の学園生たちでした!

20/06/04

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