売木村山村留学センター
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売木村の山村留学ブログ

8月23日

8月23日(日)は、豪快な川遊びをしようと計画していましたが、先日までの暑さとは打って変わり、雲の多い肌寒い朝でした。9時になってもそんな具合で、ほとんどの子が長袖を羽織っているほどだったので、「川遊びに行きたい人?」と聞くと、案の定 誰も首を縦に振らず。そこで、予定変更。
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帰村した翌日に草とりをした畑の、作業をすることに。活動するのに相応しい服装や持ち物・農機具を自分たちで考えて、準備。畑に移動し、梅雨の晴れ間に掘ったじゃがいもの畝の跡地に、秋冬野菜の種まきをするための作業に取りかかりました。先日の草とりの時には、手が回らなかったゾーンなので、まずは鍬で耕起しながら、雑草を除去していく学園生たち。久方ぶりに前日に降った雨で、土に湿り気があり、作業が捗りました!
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また、その範囲は大きなオニグルミの木陰で涼しかったので、取り残していた雑草を見つけるとすぐに取り除き、しっかりと鍬を振るい 耕すことに気持ちよく取り組むことができた様。自分たちでペアを作ると、ざっと4畝をたて、畝の中心部に溝を掘り、肥料をまいて土を埋め戻す溝施肥をしました。
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次に、ちゃんとした畝作り。もう何度めかの畝たてなので、鍬の使い方や土の盛り方・整え方など手取り足取り指導されなくても、なんとかやってみる子どもたち…。今回 まくのは葉物野菜の種なので、高畝にする必要はありません。ほとんど土を盛り上げなくてよいため、主にざっとたてた畝の形を整えたり、表面を平らにしたりして仕上げていきます。
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それから、マルチシート張り。マルチをぴんと引っ張りながら畝に被せ、両側に土を載せて押さえていきます。この作業は皆、お手のもの。数人で協力し、きれいに張ることができました! マルチを張った4本の低畝が並びました。
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種まきをする準備が整ったので、どの畝に何の種をまくかを決め、種をまく場所にマルチシートの上から穴を開けることに。まく野菜の種によって条間や株間が違うので、しっかりと確認してから作業開始。本来はすじまきするものですが、後々の間引きの手間を考え、点まきすることにしたのです。マルチに開けた穴を、種をまけるくらいに広げ、土の表面を均しました。
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まく種は、漬け菜の”源助かぶ菜””飛騨紅かぶ””雪白大菜”。ひとつの穴に数粒の種をまき、軽く土をかけたら、鎮圧しました。非常に小さな種を凝視しながらの作業で、数を数えたり、落とさない様に気をつけたりするのが、かなり大変だった様。ひととおり目安の数だけ種をまき、残った種は、実を言うと3種類とも少し古い種だったのでまききってしまおうと、後からそれぞれのまき穴に少しずつ置いたのでした…。
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古い種の発芽率はかなり下がると思います。もしくは全く発芽しないかもしれません。それでも発芽することを祈り、たっぷりと水やり。他の畝の跡地に、少々手を加え、はつか大根の種まきなどもしました。使ったものを片づけると、もうお昼ごはんの時間でした。
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午後は、ドラム缶風呂を沸かしてみることに。午後2時半すぎからミーティングをし、手順を確認してから外へ。まず、一年ほど使っていないドラム缶をきれいに洗うことから始めました。水道ホースが届くところへドラム缶を転がしていくことも骨が折れた様。汚れているドラム缶の外側を擦って洗い流し、
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錆びついているドラム缶の内側も、たわしや金たわしでしっかり擦りました。汚れることを厭わない小学生2~3人が順番にドラム缶の中に入って、側面や底面を一生懸命擦り、汚れや錆を落としました! ドラム缶の中にすっぽり入り、集中して洗っていた子の、ドラム缶から長靴が生えたように見える面白い光景に、和気藹藹と哄笑したり、ドラム缶の外側にかけられるホースの水の音を内側で聞くと、響くためもの凄い音量で聞こえるということを発見したり…。大変な作業でしたが、汚れや錆を水で流し、きれいになったら、
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次は薪集めです。水風呂ではなく温かいお風呂に入りたいので、ドラム缶に入れた大量の水を沸かしてお湯にするための燃料が必要となります。センター下の林で見繕い、ドラム缶を設置した所へ運んでくることに。
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前日に降った雨で、よく乾いた薪をなかなか探すことができなかった様。できるだけ湿気ていないものを探したり、大きい火を保つには、ある程度太くて長い薪も必要なので、皆の力を合わせて長いものをへし折ったりして、運搬。大変でしたが、温かいお風呂に入りたい一心で頑張っていました。
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U字ブロックの上に載せ、八分目くらいまで水をはったドラム缶の下で、薪を燃やします。交代しながら、うちわでしっかり扇いで空気を送り込み、ガンガン燃やしていきました! 時々、ドラム缶風呂の中へ手を入れ、熱さを確認。だんだん熱くなっていくのがわかりました。
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午後5時前には、よい湯加減になったので、入浴準備をすることに。入る順番を決め、ドラム缶風呂に入った後には、センターのお風呂にもいつも通り入るので、その準備をし、水着に着替え、手ぬぐいを持ってきたら、一人ずついざ入浴! 出入りする時には脚立を使い、お湯の熱さを確かめながら必ず”すのこ”の上に乗って底に沈めるように浸かります。側面は熱くないので手で体を支えながら上手く入ると、この表情!! 疲れがとれたので、ドラム缶風呂を沸かすための作業を頑張ってよかったなと思ったそう。
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「気持ちいい!」
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それほどうちわで扇ぎ空気を送り込んでいたわけではないけれど、薪は勢いを増して燃えており、3人目が入る頃には熱くなりすぎて、足も入れられず…。熱くないドラム缶の上部に手や足を乗せた体勢で、温度調節のために加えられる水を待ちながら、「最初に入ればよかった…。」とつぶやく子も。
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女子たちは、男子の後に入ることに決め、準備をして待っている間に、すぐ近くの川でひと遊びして、冷やした体をドラム缶風呂で温めようという作戦でした。ところが、ひと遊びどころか川遊びに夢中になっていた間に、お湯が熱くなり…。入ろうと試みたけれど無理だった子たちに代わり、先に入った子は、上の方は丁度良い温度でとても気持ち良かったけれど、下の方のお湯は足が凄く痛くなるくらい熱かったとのこと。
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煙が目にしみた痛みとお湯の熱さで、苦痛に顔を歪めながらドラム缶風呂に入った子も。だんだん熱さに慣れ、気持ち良く浸かって、笑顔になりました!
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温度調節のために水をたくさん加えられた後でも、下の方の温度は下がっておらず、その熱さに思わず叫んでしまった子も!! ドラム缶をきれいに洗ったり、乾いた薪を協力して集めたりして、一生懸命準備したことや川でのひと遊びが楽しかったことも、格別のお風呂にした様。笑顔がはじけました!
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川に浸かって冷えてから入ったものの、煙による目の痛みやお湯の熱さによる足の痛みで、いいお湯だったけれど熱めだったから長湯はできずちょっと残念そうな子も。
ドラム缶風呂に入ってみた後は、センターのお風呂に直行した学園生たちでした。

20/08/26

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