売木村山村留学センター
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売木村の山村留学ブログ

9月14日

元々は8月末の週末に計画していた山小屋泊の登山。新型コロナウイルスの影響で山小屋が休業していたり、延び延びになっていた川遊びや釣り教室参加を優先したりしたので、日帰り登山に変更し、まずまずの登山日和になった9月14日(月)に決行。せっかく長野県にいるのだから3000m級の山に挑戦させたいところでしたが、コロナ禍を逆手に取り、視点を変えてみると、灯台下暗し。登山というよりはハイキングに近い感じになりましたが、活動の目的を達成できそうな”高嶺山”が、隣の平谷村にそびえていました!!
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センターから車で15分ほどで、平谷村の諏訪神社に到着。9時40分頃、神社に登山の無事を祈ってから歩き始めました。高嶺山登山道入口までは、柳川沿いを700ⅿほど。
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9時55分、 “高嶺山登山道”入口の標識辺りで記念撮影。やる気十分、元気いっぱいの学園生たち! 標高943m。
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数分歩き、渡渉橋を渡ったら、登山道を進みます。
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先月の高森山ハイキングでの歩きぶりや体力などを考慮し、並び順を決め、一列縦隊で、前後の間隔を少し空けて歩くことに。
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センター長を先頭に、良いペース配分で登っていきました。標高差650m強の登山なので、ちょっと頑張れば…という気持ちで登り始めた子どもたちでしたが、しばらく続く登りに辟易…。息があがってしまう子も。登山道に入る頃は、ひんやり肌寒く感じて長袖を羽織った子も「暑い…。」と言って、半袖に。おしゃべりをする元気や余裕がある子はいなくなり、黙々と歩き続け、少しずつ高度を稼いでいきました。
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10時40分前、展望のきく場所に出ました!
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平谷村を一望できる所で、小休止。汗を拭いたり、スポーツドリンクを飲んだり。登山道は整備されて大変歩きやすいものの、うっそうとした林の中を抜け、ようやく景色が見えたのでテンションがあがった子どもたち!
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高嶺山の1,574m地点を長者峰といい、高嶺山林道を通ると、そこまで車で行くこともできます。その林道と登山道の交わる所が3か所あるのですが、一つ目を過ぎ、牛馬供養塔や”高嶺のブーナス”と名付けられた立派なぶなの木を見て通過し、登山道マップと照らし合わせながら「結構登ってきたね。」「今、この辺りじゃない?」と学園生たち。立ち止まった時には、足元に咲く花を観察したり、小鳥の鳴き声に耳を澄ましたりする子たちも。そして、刈りこまれた笹原の中をどんどん登り進んでいきました。
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11時半頃、何だか山らしくない人工物が目の前に現れました! 山小屋管理棟や展望舎のある、長者峰に到達! 南は茶臼山(愛知県の最高峰)、北は恵那山まで見渡せる絶景。平谷村内はもちろんのことスキー場やゴルフ場、岐阜県にある風力発電所のプロペラなどもよく見えました! トイレ休憩をしたり、座り込んだり、気持ちのよい空気を胸いっぱいに吸い込んだり…。中には、ここが頂上だと思い込んでいたのに、高嶺山頂までは距離にして約1.1kmあると聞き、「え~っ!!」と叫びそうになっていた子もいましたが、音をあげる子はおらず。
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展望が開けていて遠くの山々まで見渡すことができる、山の上とは思えないような遊歩道を十数分気持ちよく歩いていくと、
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高嶺山の頂上への最後の登りが見えてきました。「もしかして、最後が一番急な登りじゃない?」などと言いながら、一踏ん張りをして一息に登りました!
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ほぼ正午に、全員でピーク(1,599m)に立つことができました! 南アルプスの山なみも見え、山頂の標識には、八甲田山や阿蘇山とほぼ同じ標高で、高尾山より1,000m高いと、ありました。登頂記念撮影をすると、何とか笑顔を作ったり、達成感に満ちた表情をしたりした学園生たち。
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素晴らしい展望を堪能しながら、頂上でお弁当タイム! 「売木村は見えるかな?」「遠くに見える湖みたいなのは何?」「あの雲の形、面白いね。」と景色もおかずにしながら食べる子たちもいれば、寄ってくる虫を払いのけたり、細かいおかずをぶちまけてしまったりしながらお弁当を頬張る子たちも。
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大盛のお弁当を食べ終えるのに時間がかかった子もいましたが、しっかり食べ、水分補給もし、食休み。活力が戻った学園生たちは、1,599mの地点にあるベンチでじゃれあったり、倒木に乗って遊んだり、自然観察をしたり。他の登山客の方とお話したり、どんぐりや蝶のことを詳しく教えてもらったりも。
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13時10分、下山開始。早速 かなりの急斜面を下ります。及び腰でゆっくりと下山する子も。その後の、長者峰までのほとんどアップダウンのない、景色を楽しみ風を感じながらの遊歩道歩きは、まさに至福のひとときでした!
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絶景を背に写真を撮っていないことに気づき、何か所かで撮影。景色をしっかりと目にも焼きつけ、13時40分 長者峰から下り始めました。登ってきた道を反対に下るので、笹原を通り抜け、林道と交わる所を過ぎ、林の中へ…。下山こそ注意が必要と叩き込まれていた学園生たちでしたが、「下りは楽だ!」と勢いにまかせ速く下ったり、大股で進んだりしてしまい、案の定 滑ったり転んだりする子がたくさん! どんぐりを拾ったり、きのこを見つけたり、落ち着いて楽しみながら下山する子も。
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休憩を挟み、途中からはほぼ全員で”変形しりとり”をして頭を使いながら、高度を下げていきました。そのため、こんなに急で長い道を登ったのだったっけ?と思うような登山道の下りも、ほとんど苦痛に感じなかった様。長者峰から1時間強で、沢を渡る橋が架かった所まで戻ってきました。
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14時55分頃、登山道入口の標識が立つ943m地点まで下りることができました! 使用前使用後みたいな写真を撮ろうと、敢えて疲労感を出して納まった子も。
そして、700mほど柳川沿いを歩き、諏訪神社に登山の無事を感謝し参拝。車で帰途につきましたが、どっと疲れが出たのか皆 すぐに正体なく眠っていました。
標高差650m強・往復約10kmの道のりをしっかり歩き、展望の良い山に登ることができた学園生たちでした!

20/09/18

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