4月21日
4月21日(日)、農家対面のつどいと初めての農家入りを行いました。
午前中から、廊下には子どもたちの農家入り荷物(布団・棚・衣装ケース・靴入れ・ランドセルなど)がずらりと並び、準備万端整っていました。学園生たちは、2週間ちょっとぶりにお家の人に会えるし、農家入りもできるので、数日前からドキドキワクワク状態! 前日のミーティングでは、農家生活のいろはや約束ごとなどをみっちりと叩き込まれましたが、長い長い話にあくびを噛み殺したり寝ぼけまなこで聞いたり…。この日、昼食を食べ終わった頃から、お家の方たちが三三五五やって来られ、嬉しくてたまらない様子でした。
午後2時から、受け入れ農家さんたちと対面する子どもたちを、学園生のご家族と職員が見守る形式でつどいが始まりました。
学園長さんのご挨拶・受け入れ農家さんのご紹介や農家代表さんのご挨拶・・・と次第にそって進んでいきましたが、上の空だった子たちも。
学園生の自己紹介では、一人ずつ、農家生活でやってみたいことや目標などを発表。
「同じ農家になった子の面倒をみたい。」「売木村のことをもっと知りたい。」「お手伝いをしっかりとしたい。」「好き嫌いをせず、出されるものは何でも残さず食べたい。」と、それぞれ緊張した面持ちで発表したり、好きな食べものや趣味を言ったりしていました。
続いて、「挨拶をしっかりとする。」「毎日手伝いをする。」「好き嫌いなく食べる。」「整理整頓をしっかりとする。」「時間を上手に使う。」「学校のことなど、なんでも父さん母さんに話をする。」など❝農家での生活のきまり❞11項目を全員で読みあげ、守ることを約束。
いよいよ農家割りの発表! 学園生たちは、発表される瞬間まで自分がどの農家さんにお世話になるのか、誰と擬似兄弟になるのか知りません。農家さんもまた、誰を受け入れることになるのか知らされていません。学園生たちも農家さんたちもそわそわ!
アカデミー賞 授賞式などでプレゼンターが封を切って読みあげるように、センター長さんが凝った演出をしたので、一瞬 空気が和みました。しかし、会場にはすぐに緊張が走ります!
学園生は一人ずつ名前を呼ばれ、お世話になる農家さんのお名前が発表されると、大きな声で返事をし、前に進み出て、農家の父さん母さんにご挨拶をしました。
今年度の受け入れ農家さんは、4軒。新たに受け入れをしてくださる方もいらっしゃいます。父さんの前に正座をし、「よろしくお願いします。」と挨拶をしたら、温かい握手で迎え入れてくださった方も。後ろにいらした母さんとも握手。
父さん母さんの後ろに一列に並び、家族となりました! 4軒に、2~3人ずつお世話になることに。鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしていた子もいれば、にんまりしたり安堵の表情を見せたりした子も。
30分ほどでつどいが終わると、農家さんごとに写真撮影。のんびりする間もなく、初めての農家入りをするので、準備しておいた荷物を農家さんの軽トラや車に運んで、載せてもらわなければなりません。
自分で運搬した子もいましたが、ほとんどの子の荷物は、もの凄い速さで農家の父さんや学園生のお父さん方が運んだり積んだりしてくださいました。
荷物の積み込みが終わった順に、学園生も今回だけは車に乗せてもらい、農家さん宅へ出発。待ちに待っていた農家入り! 学園生のお家の方々も一緒に、農家さん宅へご挨拶に行き、小一時間後、子どもたちは家族をお見送りし、農家の父さん母さんと擬似兄弟姉妹との生活を始めました。
年間で100日の農家宿泊活動は、売木村 山村留学中の約3分の1を占める大切な体験。農家宿泊では、生活に内在する自然や文化に触れたり、家族生活や労働の体験をしたり、地域の行事や活動に参加したりしながら、農家さんと一緒に暮らすことで、子どもたちの心の中に”ふるさと”としての心情が育つことを期待しています。
19/04/23