6月23日
6月23日(日)、りんご作業を体験するため、車で9時すぎに、南一地区の農園にお邪魔しました。今年度 初めてのりんご作業なので、まず農園主さんに挨拶をし、農園で栽培しているりんごの種類やりんご栽培の一年間の主な作業について教えていただきました。
昨年度まで”りんごの木オーナー制度”を利用させてもらっていた農園での体験ができなくなったため、急遽お願いした経緯があります。りんご栽培というのはお休みがなく毎日何かしらの作業があるそうですが、学園生たちが体験させていただくのはほんの一部。早速、この日行う”摘果”の仕方を教わりました。
農園のりんごの木には、ピンポン玉小くらいの大きさの実が生っていました! ハサミをお借りして、作業開始。
さんさ・ふじ・サンつがるなどの品種の摘果はもう終わっており、学園生たち用にと”せとゆたか”という品種の木を数本、あまり手をつけずにおいておいてくださったそう。子どもたちは、手が届く高さの枝に生っている実を摘みとることから始めました。
ひとつの芽に咲いた5~6個の花は、受粉すると、幼果になり、少しずつ膨らみます。その中から丈夫で形が良く軸の太いものをひとつ残し、他は摘みとってしまう作業が”摘果”。大きなりんごを作るためには欠かせません。
ほとんどは中心果を残して、周りの幼果を取り除きます。すると、残した幼果に養分が注がれ、大きくなり色づいていきます。
摘果はひとつひとつ手作業で行うので、大変な作業ですが、りんごを栽培するうえで最も大事な作業のひとつだそう。せっかく生っている多くの実を摘みとってしまうのはもったいない気がして、なかなか思い切って摘みとれない子たちもいました。
手が届く範囲の作業がだいたい終わった学園生たちは口々に、「あっ、上の方は全然できていない。」「高い所の枝に、たくさん残ってる!」と。楽しくなってきたようで、脚立をお借りして、高い場所の作業も行うことに。
初めは、脚立にのぼって作業したがったり、はりきって摘みとったりしていましたが、しばらくすると意欲が失せてしまい、木の下でおしゃべりしたり葉っぱで遊んだりする子たちも…。中には、摘んだ幼果を口に含み、「渋い。まだおいしくない。」と話す子も。
脚立にのぼると、下から見上げた時に見えていた幼果がどれなのかわからなくなることも。また、少し高い所での慣れない作業に転落の危険を感じ、あまり捗らない子もいました。高い所はまだ摘みとれていなかったけれど、飽きてしまっていた子がいたので、「そろそろ終わりにしよう。」と農園主さん。30分ほどの摘果作業体験でしたが、大変さは十分にわかった学園生たち。
それから、お誘いいただいたので、西瓜を食べにご自宅の方へ。農園主さんは、実は昨年度の受け入れ農家の母さんでもあります。昨年 お世話になった母さんの指導の下、西瓜を包丁で切り分けるYkさん。
庭先に種を吐き出しながら、おいしくいただきました! とても甘く、また水分補給にもなって、皆 むしゃむしゃとかぶりついていました。食べ終わると、もう1切れいただき、堪能。
帰り際、朝採りの淡竹の筍を段ボール2箱分もいただき、体験させていただいたことや西瓜・筍のお礼、摘果作業の感想などを述べて、農園を後にしました。農園のりんごの木々にはこれから、葉のバランスを見ながら実を摘みとる”仕上げ摘果”が行われるそう。
帰園し、少し休憩した学園生たちは、10時45分から畑の草とりをすることに。不安定な天気予報だったので、レインスーツを傍らに置いて、じゃがいもの畝間から着手。数日間、雨が降らず土が固かったのですが、素手か軍手で雑草を根こそぎ抜いていくのみ。ペアになり、列の両端から真ん中に向かって草を抜いていきました。初めだけは中腰やお尻を地面につけないようにしゃがみこんだ姿勢で草とりをしていた学園生たちですが、すぐにお尻をつけ座り込んでの作業に…。
お昼ごはんを食べ、食休みの後、午後2時から草とり作業再開。お昼前に中断したところから続けました。雑草を抜いたところと、まだのところは、一目瞭然で、割り当てられた畝間の草を抜き終わったら、手つかずの畝間に移ります。
1時間ほど経つと、お尻をつけて座り込むだけでなく胡坐をかき、手だけ動かす子も出現。根こそぎ抜こうとしても千切れてしまう草もありましたが、それを何としてでも根から引き抜く子と、表面だけを引きちぎって終わりにしてしまう子がいました。無心になって草を抜き続けることができず、すぐに立ち上がって休憩したり、うろうろしてサボったりする姿がちらほら。
再開から2時間弱、さつまいもや芽欠きしたじゃがいもを移植して育てている畑の方にも取りかかりました。マルチシートを被せていない 芽欠きしたじゃがいもを実験的に植えている畝には雑草が結構生えており、抜く必要があったので、マルチの防草効果を確認することができたと言う子も! しゃがんだままの姿勢は辛く、膝や腰が痛くなりますが、根気よく雑草を抜いている子がいる一方で、相変わらずサボり続ける子も。
小さい草を指でつまんでいるのかと思ったら、土をいじっていたり、2~3人でおしゃべりに花を咲かせていたりも。注意されると、少しの間は、静かに手を動かしていた子どもたち。午後4時半頃までで、ひとまず終わり。結局、レインスーツを着用することもなく、わりと涼しい中での作業となりました。きれいになった畑を見て、嬉しくなったり、達成感を味わったりした子たちもいました!
19/06/24