9月21日・22日
3連休初日の9月21日(土)午前中、学園生たちは、学校の宿題を全て終わらせ、個人体験活動にそろそろ本腰を入れるための計画を練っていました。午後1時45分からは、センターで飼っているヤギの冬のえさ集めをしました。今の時期は食べきれないほどの雑草がわんさか生えているからよいものの、冬になるとどうしても青い葉が少なくなるので、えさを確保しておかなくてはなりません。
ヤギがひと冬を越すためにはかなりたくさんの量が必要なので、とりあえずヤギが大好きなマメ科のクズの葉狙いで、センターのすぐ近くのクズ繁茂地へ。しかし、採りやすい所は草刈りをされていたり、アザミの葉などのトゲに行く手を阻まれたりし、あまり集めることができず…。すぐに、センターから1kmほど離れた所にある別のクズ繁茂地へ移動。蔓延るクズの、つるから葉柄部分を折りとり、根元を揃えて束にしていくことに。
引っ張っても引っ張ってもつるは切れないので、全体重をかけて引っ張りながら、楽しそうな笑い声を響かせ、片っ端から葉柄を折りとっていっていた子たちもいました。辺り一面をクズが覆いつくしているので、手当たり次第に採れるのに、他の子とかたまって採ろうとする子たちも。
繁茂地の端の方にずっといたものの、全然集めておらず、一人ひとつ持っていったかごの中がずっと空っぽの子たちもいました。葉柄部分を折りとる力がないのか、場所を変えても、なかなか葉を集めることができず…。クズ以外に生えている植物に目が向き、「これ、何?」と聞く子も。
気分を一新するためにも、数百メートル歩いた辺りにある、一面にクズが蔓延る場所へ移ることに。これまでの2か所での作業と同じように、葉柄部分から折りとることに精を出しました。
単純作業をコツコツとこなせる子たちもいれば、場所を変えても一緒で、他の子とかたまって手を動かさず口ばかりを動かす子たちもいました。採って束にしたクズの葉柄は、合成繊維製テープで巻き結びされ、干して保存します。結びやすいひとつかみ分くらいを採取できたら、かごに入れるか指導員に渡すという流れができました。すぐにひとつかみ分の束にして、何度も何度も指導員に渡した働き者もいれば、ひとつかみ分が少ないうえ、かごにためることもできなかった子たちもいました。
3か所めが一番採りやすかったようで、ヤギのため! となんとか自分を奮い立たせた学園生たちは、午後5時を知らせるチャイムを聞き、各自 あと100本採ってから帰園することに。クズの葉は、ビニールハウスの中に干しました。ただ、ヤギが無事に冬を越せるくらいの食糧はまだまだ集められていないので、これからも皆でいろいろな草や葉を集める予定です。
22日(日)には、ようやく個人体験活動に着手。遅いのですが、テーマが決まった子たちは、村の人に話を聞きに出かけたり、虫を捕まえて観察したり。
薬草の採取に励む子もいました。
まだやりたいことが決まらず、何も動き出せないまま一日が終わってしまった子も…。自主的にヤギのえさ集めをしながら、個人体験について考えていた子は帰園すると、クズの葉だけではないこの日の収穫物を披露。大量ゲットしたのは、バカ(ひっつき虫のこと)! バカを服にくっつけて「素敵でしょ?」と、秋を満喫した様子…。
19/09/22