5月30日
“売木子ども太鼓”の初練習が、5月30日(水)の夜に行われました。今年度のメンバーは、山村留学生11名と地元の小学生4名の計15名。初めて太鼓に触れるという子が約半数。指導してくださるのは、邦楽プレイヤーの藍羽さん。
7時半から練習を開始できるよう、学園生たちはそれまでに掃除と洗濯物干しをし、準備体操を終えておかなければなりませんが、間に合わない子がいて、しばらく待ちました。
全員揃ったところで、正座をして挨拶。きちんとした挨拶の仕方をまず教わり、太鼓経験者たちが太鼓の扱い方を初心者たちに見せたり教えたりしながらセッティング。藍羽さんから、植物や動物の命をいただいて作られた太鼓やバチへ感謝し大切に扱うこと、ひいては万物に対して感謝し大切に扱うということを教えられました。
それから、バチを手にした子どもたちは、実際に太鼓の面を打ってみることに。経験者と初心者がバランスよくわかれて、太鼓1台に3人ずつつき、練習。バチの握り方・腕の使い方・振り上げる時のバチ先の軌道などについて意識しながら、打っていきました。
思うように打てず、難しく考えすぎてしまう子もいましたが、藍羽さんに励まされたり、手取り足取りして指導してもらったり。交代しながら何度も練習し、少しでも上手く打てるようになると、ものすごく褒められたりのせられたりして、笑顔を見せる子どもたちでした。初めてバチを握った子たちはまだまだ、上腕からバチ先までを上手く連動させムチのようにしならせて打つことは難しかったけれど、徐々にぎこちなさが少なくなってきました。
そして、藍羽さんが作曲された”楽”という曲の練習に入りました。2小節ずつ、「ドンドンドコドコ・・・」というようなリズムを言葉にした口唱歌を何度も歌い、手順(右手で打つところと左手で打つところ)を繰り返し練習。口唱歌を歌いながら、手の動きも合わせて覚えるということも反復練習しました。それを今度は宙ではなく、バチで太鼓の面を叩きます! 必死で太鼓を叩く初心者の姿と、大きな声で口唱歌を言ったり教えたりしながら一緒に打つ経験者の姿がありました。あっという間に時間が経ち、8小節目まで打ってみたところでこの日の練習は終了。次の練習日までに経験者が初心者に、全部の口唱歌と手順を教えておくようにという宿題が出されたのでした。
覚えられなかったり上手く打てなかったりして、涙がこぼれた子もいましたが、楽しかったという子たちもたくさんいました。小学3年生から中学3年生という年齢幅はありますが、一緒にこれから月に2~3回の練習を積んでいきます。
18/05/30