6月2日
6月2日(土)、ふるさとの森づくり県民の集い(第69回長野県植樹祭)が売木村で行われ、売木みどりの少年団員である小学5・6年生の学園生たち6名も参加。式典に参列したり、キジの放鳥や植樹活動をしたりで、朝から午後2時頃までセンターに不在でした。中学生で音楽部に所属している2人も、休日練習で朝からお昼頃まで学校へ。というわけで、センターに残っていたのは小学3年生2人と中学生1人の3人だけ。3人で分担して掃除や作業をした後、宿題など先に終わらせるべきことをして、飯盒炊さんをすることに。
昼食のご飯を炊くわけですが、5月に行ったデイキャンプでの飯盒炊さんは散々だった新入園の3人。今月半ばには1泊して3食を野外で作るキャンプが予定されているので、練習になるいい機会です。
一人ずつ、レンガを使ってかまどを作り、飯盒で2合のお米を炊くことに。部活に行っている中学生や指導員のお昼ごはんも含まれているので、責任重大! 前回のキャンプで習得したことや失敗して気づいたことをいかし、お米の計量・水加減、薪集め、マッチでの着火と薪燃やしなどに各人でチャレンジ。
「え~っ、ひとり?」「できないよ~。」などと言いながらも、やるしかない状況で、体と頭をフル回転させて、取り組んだ3人。マッチ3本ほどを使ったり、指導員のアドバイスや手助けもあったりしましたが、できるだけ自力で事に当たりました。
部活の練習を終えた中学生2人がセンターに帰ってきた頃には、ご飯が炊けた3つの飯盒とも蒸らし終えていました。無事に炊けたご飯を飯盒からボールに移し、野外用食器に装い、親子丼の具をかけました。そのまま外で、親子丼と具沢山味噌汁のお昼ごはんを「いただきま~す!」 苦労して炊いたご飯はおいしく、いつもよりたくさん食べ、満足顔の子も! 食べ終わった後は、しっかりと片づけまで行いました。
午後2時。センターから5名を乗せた車は、植樹祭が終わり 解散していた小学5・6年生6名を途中の ぶなの木 でピックアップし、りんご農園へ。約束の時間より早く着いたので、農園主さんがお見えになるまでの間、花や草を使った遊びを楽しむことに。シロツメクサの花で冠や腕輪を作ったり、四つ葉のクローバーを探したり。いとも簡単に四つ葉のクローバーを幾つも見つけることができる子もいれば、目を皿のようにして随分探したけれど、見つけられなかった子もいました。
今回の作業は、”摘果”。4週間ほど前には花盛りだった農園のりんごの木には、さくらんぼやアメリカンチェリーくらいの大きさの実が生っていました! 摘果の仕方を教わり、作業開始。
前回”摘花(花摘み)”作業をした時、”つがる”は、子どもたちの手が届く高さの枝に咲いた花をしっかりと摘んでいたので、摘果する必要はあまりありませんでした。しかし、脚立にのってできるだけ摘花したつもりだったけれど、ちゃんとできていなかった高い所の枝には、小さな実がたくさん生っていました。”王林”の方は、”つがる”ほど花摘みをきっちりやっていなかったので、高い所の枝にも低い所の枝にも摘果しなければならない実がたくさんありました。
基本的に”つがる”は中心果、”王林”は中心果または側果の良いものをひとつだけ残して、他は摘みとります。せっかく生っている多くの実を摘みとってしまうのはもったいない気がして、なかなか思い切って作業できない子も。中には、周りの目を盗んで摘んだ幼果を口に含み、「渋い。まだおいしくない。」と話す子も。不要な幼果を簡単に落とすことができるコツを会得した子もいれば、千切るように引っ張って果そうごととってしまう失敗を繰り返していた子もいました。
初めは、脚立にのぼって作業したがったり、はりきって摘みとったりしていた学園生たちですが、しばらくすると意欲が失せてしまい、作業の手を止めて木の下でおしゃべりしたり休憩してばかりいたり。脚立にのって作業していた子が落とした幼果が、下で作業していた子にたまたま当たったことから、摘んだ幼果を他人に投げ当てる遊びもエスカレート。注意されて、作業に戻る子どもたちでした・・・。オーナーになっている2本の木の摘果がだいたいできたら、他の木の低い所の枝に生っている小さな実の摘果もさせていただきました。
1時間ちょっと、摘果作業を体験した学園生たち。大変さは十分にわかった様ですが、この時期は、来る日も来る日も朝5時から日が暮れるまで、摘果作業をしている という農園主さんのお話を聞き、一層 頭が下がる思いの子どもたちでした。摘果は、大きくておいしいりんごを作るためには欠かせない作業だということも再確認できました。次回は、7月中旬に袋かけをする予定。
18/06/05