4月9日
4月9日(日) 午前はまだ雨が残っていたので、生活を仕切り直すために休日の朝に組み込んでいる 荷物整理や部屋掃除を行い、その後は基本的生活習慣や技術のミーティングをしました。連日のミーティング続きで、学園生たちは少しうんざり気味?
お昼ごはんを食べ、午後には、きのこの植菌をしました。きのこ栽培の話や手順などを聞いた後、外へ出て作業開始。売木村は、しいたけ栽培に大変適した気候なので、今回も”しいたけ”の種駒打ちをすることに。
継続生と新入園生が混じった4人組になり、3箇所にわかれました。冬に伐り倒し、玉切りしておいた”ナラ”の原木を数本ずつ運んだら、まず、チョークで印つけ。原木の長さは揃っているものの、太さはまちまち。直径7~8cmのものもあれば、15~20cmのもの、まっすぐではなく枝分かれしている部分を含むものも。そんな原木の太さに対し4等分するか6等分するか8等分するのが適当なのかを考えて線を引き、20cm間隔に印をつけていくのですが、しいたけの菌が良い具合にまわるよう考えながらつけるのが難しかった様です。
次は、植菌専用の電動ドリルで、チョークで印をつけたところに、穴を開ける作業です。普通のものよりも回転が速いドリルなので、誤って怪我をしないよう気をつけて、どの子も慎重に扱っていました。かわりばんこに作業をし、ドリルを手にしない時は、原木が動かないように押さえたり、「次、ここ!」とか「斜めに入ってるよ。(ドリルの刃を)まっすぐ!」など、声をかけあったりしながらスムーズに進めていました。
その後、穴に、しいたけの菌を繁殖させた小さな木片(種駒)を入れ、木槌や金槌で打ち込んでいきました。原木の表面より飛び出ていたりめり込んでいたりするとよくないので、表面と同じ高さになるように丁寧にトントンと・・・。気を配りながら打ったものの、開けた穴に種駒が入っていないか所が見つかったり、その辺に種駒が転がっていたりしたので、もう一度しっかりと確認。
植菌し終えた原木を班員で協力して運び、センターの敷地内に井桁積みにし”仮伏せ”。菌を原木に活着させ菌糸の伸長を促すため、ふた梅雨越すまで置いておきます。直射日光は当たらない方がよいので、センター下の林でスギやヒノキの枝葉を採ってきて、被覆しました。そして、これから当番制で時々水やりをしていきます。
しいたけ原木の”本伏せ”はセンター下の林の中にしてあり、原木から発生していた小さなしいたけを見て、35期生たちは大喜びしていました! 自分たちが作業した原木から収穫できるしいたけを食べられるのは数年先になるけれど、学園の先輩たちが栽培してくれたしいたけを今春も秋もたくさん食べられそう。
17/04/10