6月4日
6月4日(日)朝6時半起床。皆、よく眠れた様子。眼前に南アルプス、後方に八ヶ岳を望む素晴らしいロケーションの山荘前で、朝のつどいを行いました。
そして、朝食を食べ、山荘の使った所を手分けして掃除。出発時間を意識して、一生懸命動く姿がありました!
予定より少し遅くなったものの、9時半にはヨットハーバーに着き、活動準備。
この日は午前のみの活動で、前日に体験したカヌーとヨットのどちらかを選んで乗ることに。前日と同様 強風のためか、前夜に希望を聞かれた時とは替えた子たちもいました。強風下でもカヌーを希望した10人は、一人乗りのカヤックにも挑戦したいということで、前日にカナディアンカヌーで使ったパドルとは違う、ダブルブレードパドルの扱いをまず、陸上で練習。
それから、カヤック4艇とカナディアンカヌー4艇に分乗し、出艇。
カヤックに乗った子たちは、初め、ダブルブレードパドルの扱いに少し戸惑っていましたが、しばらくすると小回りが利き、水面すれすれを自分で操船する楽しさがわかり、笑顔でぐいぐいと漕いでいました! これならいけるのではないかと、勝手にハーバーの外に漕ぎ出そうとした子もいました。
何やら楽しそうなカナディアンカヌーの2人組。2人の息がぴったりあうと、カヌーを驚くほどスムーズに動かすことができることがわかった様。この後、一人乗りのカヤックに乗り換えると、カヤックならではの楽しさにもはまっていました。
風向きが大きく変わることも、風が弱まることもなかったので、カヌー組はハーバー内での活動にとどまりましたが、皆 安全に、自由に艇を操れるようになりました。しかし、11時頃、油断してバランスを崩したのかカヤックが1艇、沈(転覆)!! 昨年の活動でも彼は沈していた様な記憶が・・・。
一方、ヨットを希望した8人は、すぐに船に乗るのではなく、座学から。ヨットの各部の名称の確認はもちろんのこと、前日に体験したことをおさらいし、艇の走らせ方や動作、ルールなどを頭に入れました。そして、ジブシート(ロープ)に8の字結びやもやい結びをするよう指示されると、少しして「できた! これで合ってる?」などと聞きながら、艤装。
結構強い風でしたが、メインセイルをツーポンし、できるだけ自分たちで艇を走らせることを目標に出艇。8人を2チームにわけ、1チームがワッチとおもりの役割を果たし、もう1チームの4人がスキッパー・メイントリマー・ジブトリマーを。チーム内の役割も順番に代わっていき、どのポジションも必ず体験してみることに。
機走をやめ、湖の真ん中でセイルをアップし、帆走開始! セイルに上手く風を流して、走ります。「今、風はどこから吹いている?」「今、何タックの何ていう走り方をしている?」と指導員に聞かれると、座学の成果なのか、正しく答えられる子が増えていました! 頭と体をフル回転させながらセーリングをする8人。
前日にスキッパーをしなかった子は初めての舵とりをすることになり、一生懸命考えながらチャレンジ。真横から風を受ける アビームという走り方から、風上に向かって約40~45度ののぼり角度で走る クローズホールド、風上を通る方向転換 タッキングを行い、風を受ける舷を変えてクローズホールドで走り、次に船首を少し風下に向けてアビームで走るという一連の流れを全員が練習。
一連の流れに伴い、おもり役の子たちはそれぞれが考えたり感じたりしながら、艇のバランスをとるために素早く体重移動をしたり、ジブトリマーやメイントリマーの子たちはタイミングを見計らいながら、シートを出したり引き込んだりしました。何度も繰り返すうちに、全員でスムーズに操船できるように。風という自然の力をとても感じることができたセーリング組でした!!
船に乗る活動が終わったら、カヌーもヨットも最も大切な片づけを皆で行い、昼食を食べてから、着がえました。
諏訪湖をバックに記念撮影をし、一日半、活動させてもらった湖に大きな声で「ありがとうございました!」と挨拶。講師の方にもお礼を言って、バスに乗り、一路売木へ。疲れ果てて、バスの中では爆睡している子たちもいました。
ヨットにとっては良く、カヌーにとっては強すぎる風が、吹き続けた2日間だったけれど、雨に降られることなく、普段 山の中では体験できない操船をしたり、規律ある行動や協力して作業することの重要性を学んだりできました!
17/06/06