6月18日
川のせせらぎや鳥のさえずりを聞きながら、午前7:00 起床。清々しい朝を迎え、「よく眠れた~!」と話す子もいれば、「寒くて全然眠れなかった。」と言う子もいて、テントの真ん中で眠った子と、端の方で眠った子では快適さが随分違った様。いつもとは違う場所で朝のつどいをした後、動植物の当番の仕事と並行して、シュラフ干しや朝食作り開始。
ky・ykさん班は、一人が火を、もう一人が火以外のことを担当。前夜、自分たちの身長より高いくらいの炎をあげてがんがん焚いていた火でできた炭に、息を吹きかけて火を復活させることにトライ! 地面に這いつくばって、結構長い間 懸命に息を吹いていましたが、どうしても復活させられず、昨夜と同様にマッチを擦って一から火をつけることに。
昨日の夕食作りを終えて2本のマッチを残していたko・m・jさんら3人。なんと、大切なマッチを一晩外に放置するという大失態を!! 雨は降らなかったもののマッチ棒の頭薬が湿気て火はつかず、マッチはゼロに。必需品であるマッチの扱いがいい加減すぎたことを身にしみて感じたはず。本来ならここで終わりとなるところですが、救いの手を差し伸べられ、マッチ2本をもらうと、絶対に失敗は許されないという覚悟で、真剣に準備。そして、2本目で火つけに成功!
午前8:30 ソロのkkさんは、「いただきま~す!」と朝食を食べ始めていました。これまでのキャンプ経験から、前夜の就寝前までに燃やしてできた火種を、朝まで温存し、再び火を燃えあがらせることに成功。物の見事にマッチを使うことなく火をおこし、薪を加え、飯盒でごはんとお味噌汁を調理。
朝食メニューは、ごはん・お味噌汁(麩・わかめ)・ゆでたまご・レタスとトマトのサラダ。
n・yu・heさんの班は、新聞紙や準備した薪が、思った以上に夜露や朝露で湿気ており、火つけに少々難儀していました。
前日に全てのマッチを使い切ってしまったhy・kiさん組は、通常なら朝ごはんもお昼ごはんも作れないので食べられないわけですが、助け舟が出て、再挑戦できることに。昨日の失敗から学んだことを活かし、必死に取り組む2人。またもやもらったマッチを使い切りましたが、なんとか火をつけられたので、この火をお昼まで持続させなければなりません!
午前9:30 埋み火を再燃させることはできなかったけれど、数本のマッチを擦って火をつけ、順調に調理を進めたky・ykさん組も、朝食タイム。
同じ頃、ソロのhiさんは浮かない顔で朝食にありついていました。ちゃんと食べられるものを作ることはできたのですが、実は野外炊事終了の危機を免れた後だったのです! 前日はさくさくと進めることができ、残していたマッチは数本。朝・昼に2本ずつ使ったとしても残ると勘定していたマッチを、朝食作りのために火をおこす際、立て続けに擦り・・・。上手くいかない原因を考えることなくどんどん消費した結果、マッチは1本もなくなり、恥を忍んで?追加してもらったマッチで、どうにか首をつないだからでした。何はともあれ、お昼ごはんもちゃんと食べるためには、大きくした火をお昼まで保ち続けるのみ!
ようやく、ko・m・jさん組も朝食タイム。3人分のお汁の量や、乾燥わかめを水で戻すとどのくらいになるかがわからなかったらしく、わかめたっぷりの大量のお味噌汁を作ってしまった様。ごはん1合とサラダ・卵を食べ、お椀になみなみと注いだお味噌汁を飲めば、もうおなかはいっぱい。でも、お昼ごはんの準備で使うので、お味噌汁を作ったお鍋を空っぽにしなければと、最後はお鍋を両手で持ったjさんが、直接飲み干していました。
少々苦戦は強いられたものの自分たちで朝食を作りあげたn・yu・heさんたち。晩ごはんに続き、お好みの軟飯を炊くことにこだわり、もうすぐ午前10:00になろうかという頃でしたが、ピースサインも飛び出すほど満足げな様子で、食べていました!
お昼まで火を持続させるため、朝ごはんを食べた後もすぐ、太い薪を拾い集めるhiさん。周りに、薪にできる木の枝が、本当にたくさんある状態で、しかもどれもしっかりと乾燥しているので、気がかりなことは何もありません。
全員が朝食を食べ、片づけ終わるまで、時間差ができてしまいましたが、終わった子たちからテント撤収作業を。立てた時より少人数で片づけることになったテント班が多かったですが、ペグやポールを丁寧に片づけたり、ごみを取り除いたりしていました。そして、本体やフライシートは、センターのフェンスに干しました。
朝食で使ったお皿・飯盒・お鍋などは、お昼にも使うのできれいに洗います。お昼ごはん作りは、時間を逆算し、適当なタイミングでそれぞれ始めればよいので、火を保ちつつ、倒木に乗ってジャンプして遊ぶ子たちも。
一人分とはいえ、昨日の夕食もこの日の朝食も、断トツの早さで作って食べたkkさん。もちろん昼食も、ほぼ正午にはできあがり、「全然おなかすいてないけど・・・。」と言いながら完食。昨夕 一本擦ったマッチでつけた火で、3食作ったのでした!
どの炊事班もソロの子も、頃合いを見計らって最後の食事作り。昼食こそは!との思いを強く持って臨んだhy・kiさん組も、朝から保っていた火で、飯盒を使ってお米を炊き、すまし汁を作り、フライパンで丼の具を炒めて味付け。大きな問題なく進めることができ、12:30には「いただきま~す!」3食目にしてようやく自分たちがおいしいと納得できるごはんを作ることができた様。
お昼のメニューは、豚丼・すまし汁(ちくわ・わかめ)。皆、3回目の炊飯ともなると結構上手に炊けるようになったものの、火加減は難しかったらしく、理想的な少しおこげができる状態ではなく、かなりこげたご飯を食べていた子たちも。また、途中で飯盒をひっくり返してしまい、そのまま炊いたところ、芯が残ったごはんが炊けてしまったという班も。それほどおなかが空いていたわけではないけれど、捨てるわけにはいかないので、なんとか胃袋におさめたところ、あとで腹痛を訴えた子も・・・。とにかく、全員、3食食べることができ、普段はごはんをそれほど食べない子たちも、1食1合くらいのごはんをこともなげに食べたのでした!
野外炊事が終わると、洗いものをしたり、かまどを片づけたり、キャンプ地の後始末をしたりしました。かまどに使っていた熱々の石に手が触れてちょっと火傷してしまった子がいたり、直火の焚き火跡地をできるだけ元に戻すのに手間取ったり、いい加減にしか洗えていなかった飯盒やお皿を洗い直したり。干していたテントやシュラフも、練習したとおりに片づけました。時間はかかったけれど、全体の片づけが終わったら、個人装備の片づけをし、キャンプ終了。少ししてから振り返りをし、今回の反省点や次回キャンプへの課題を明らかに。最初に8本入りで渡したマッチ箱を回収すると、kkさんは7本、ky・ykさんは2本残して、キャンプを終えていました!
テントやシュラフの正しい使い方を身につけ、野外炊事技術がそれぞれ少しは向上したと思われるキャンプとなりました。
17/06/19